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「実は、今日誕生日なの」
「嘘つけ」
「ええ、嘘よ」
「何が言いたいんだ、お前は」
「今日が誕生日だったらいいなあという話よ」
「願望か」
「願望よ」
男(仮)は大きくため息をついた。
「まあ俺も、そういうことを思う日がないでもないけどな」
「何よ、カッコつけちゃって。そういうことばっかり考えてるくせに」
「…………」
男(仮)は、否定しなかった。
「おかしの雨が降ればいいなあとか、毎日が日曜日だったらいいなあとか」
「そこまで幼稚なことは考えてない」
「毎日が日曜日ということは、カレンダーが真っ赤な色に染まるということね」
「それがどうした」
「何もないわ」
「ないのか」
会話が売りの作品で、会話が手抜きだった。
「ただ、どうして休みの日は赤色なのかとふと疑問に思ったのよ」
「ん? なんか変か?」
「変よ。だって赤っていったら興奮する色よ。牛が突進してくる色よ」
「いや、別に牛は突進してこないけど……」
「その赤を休みの日の色として割り当てるなんて、これはもう『休日は休むな、遊べ!』という誰かの声が聞こえこない?」
「こない」
「そう考えると土曜日の青も意味深ね。青は落ち着く色だから、休みの日のためにエネルギーを蓄えておけという意味かしら?」
「落ち着くのは緑じゃなかったか? 青は悲しみだろ?」
「あなたが今何を思い浮かべているか当ててみせましょうか? 某有名海賊漫画のゴールデンウィークでしょう?」
「お前もだろ」
ちなみにゴールデンウィークといっても、五月の連休のことではない。
(続く)
続きは、「妹⇔彼女」が完結してから執筆を始めます。