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第三十七話 北条を取り込め、いざ小田原城へ!

前後編にしようと思ったんですけど、改めて前編だけ見たら意味不明だったので結局一話構成にしました。

ヘタな演出は質を落としますね、気をつけます。

 


 


 


 


 


 


 


 


 


元亀2年(1572年)


交渉のため北条領に訪れた、小田原城の門前にて


 


 


「おお、これが天下に名高い小田原城にござるか。さすがのひとことですなぁ」




 さすがの弾正は緊張のきの字もないが、期待のきの字ならあるのだろう。


 かつて乱世の梟雄と呼ばれたこのジジイも、いまやはしゃぎ切った迷惑なジジイにすぎず一緒に随伴してきた細川藤孝と共に苦笑いする。


 


「でもほんと凄い城だよなぁ。見ろよ、場内に田園まであるぞ。籠城されたらどうしようもないなあ」




 背後は八幡山で正面からの攻撃にしか警戒をすることがない。


 何故ならそのメチャメチャでかい直径数キロメートルの土地が、10メートルくらい高い自然要塞のような高さにあるということだ。


 たしか秀吉もこの城を落とそうとして、結局は落とせなくて包囲するしかなく、包囲しても自給自足ができるもんだから小田原評定っていうフワァ~とした評定で解決したんだっけな。(そんなに詳しく覚えていない)


 


「確かに攻め口に見つからぬ城ですな。城下町ごと天然の堀で囲んだとんでもない大きさの城…ここに住む住人は戦に怯えることなくすごしていることでしょう」




「だなぁ」




 聞いた話だと、四公六民っていう四割が税金で残りが給料っていう賃金態勢らしい。


 いや、ぼったくりだろ! って思うけど、それがこの時代では奇跡みたいな低水準なんだよ。


 武田で五公五民だったか?…今は戦時中だからもっと酷いかもしれんが。


 織田でもあの経済力を背景にしても四公六民は達成できていないんだ。


 それが如何に凄いことかわかっていただけることだと思う。


 そのかわり織田は兵農分離、楽市楽座、政教分離だって行なっている。


 いまはまだ政教分離は花開いていないが、これは織田信長最大の功績とも考えられるモノで、政治と宗教を切り離すという行為が後の日本に如何に影響を与えたか。


 豚を食べたら駄目、五体投地で巡礼、腐った大司教がやりたい放題など宗教というのは人をがんじがらめにする割には、上の方は自由奔放というまさに外道なモノなのである(主観混じり)


 ただまあ、政治に口出しをしない、その権力を乱用しない宗教には比較的甘く、ルイスフロイス、ザビエルなど様々な宗教関係者と縁を結んでも居る。


 そういう取捨選択の旨さというのがアイツの持ち味なんだろうね。


 


「まぁ、とりあえず使者で来たことは伝えてあるし、呼ばれるのを待つしか無いなあ」




「いやはや、こうして風流な景色と立派な城を見ているだけでもワシは満足だがのぅ。ただワシならもう少し遊び心や雅さなどを演出しますかなぁ」




「そういや弾正って築城の名手だっけか。よし、今後築城の機会があったら押し付けてやる」




 俺の嫌味に苦笑いを一つ返すと、


 


「……口は災いの元ですなぁ」




 そう言ってこの見事な景色を三人で眺めているのであった。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 小田原城内


 評定の間にて


 


 


 


「さて、ワシが現北条当主、北条氏政である」




 その返事ののち、できるだけ威厳を持って俺は答えた。




「織田家家臣、平手久秀にございます」




「!………かの武の一文字殿自らが使者となってこの小田原城へ来られるとは、さすがに噂に名だたきおかたであるな、勇気ある行動感服いたした」




「恐縮です」




 噂に名高きってほとんど半兵衛や秀長のおかげだけどな。


 っていうか俺はチートだから死なないし、とくにこういう敵地への少数潜入(?)っていうのには忌避感はない。


 


「してその後ろに控えているお方々は?」




 促された為、まずは藤孝が先に口上を述べる。


 


「平手家家臣、細川藤孝と申します」




 そう言って一礼した後、次は弾正が口上を述べる。


 


「平手家にて御伽衆をさせていただいております、千宗易と申します」




 そう言って一礼する。


 嘘こけ、松永弾正久秀めが。


 


「では今度はこちらが紹介せねばならぬな。コチラが北条氏康、我が父にてござる」




―――北条氏康。


 相模の獅子と恐れられた、その民政手腕、政治的手腕もさることながら、武将としても相当の腕を持つとされている。


 数度戦を経験をしたらしいが、見事な指揮で一度も負け戦を経験していないという。


 って、まあここらへんは伝聞による大げさな風聞になっている可能性も否定出来ない。


 ただ言える事実は決して凡愚などではなく、その風格は当主の座に座る氏政より余程警戒に値する人物だといえる。


 その証拠にコチラを見る目はまさに獅子に相応しい、俺の出会ってきた戦国の猛者特有の風格を持ち合わせている。


 織田信長、羽柴秀吉、徳川家康、斎藤道三…まぁもはや認めたくないけど松永久秀等の将の将たる器を持っていることが伺える。




 正直な所、内政の人かと油断していた部分があるんだが、かなり、大幅に見くびっていたことを認めざるを得ない。


 くそぅ、コーエーって大名は皆ステータス高いから北条氏康も過大評価だと思ってたらこの有様だ。


 もう未来知識なんかに頼るもんじゃないね、ホント。


 


「そしてコチラが北条幻庵。北条のご意見番といったところだ」




 でたよ、戦国のシーラカンスこと北条幻庵。


 たしか北条早雲の息子で今もなお生きているんだよな。


 この人も油断できない人なんだろうが。


 っていうか今何歳なんだ?


 この時代人生50年なのにその倍くらい生きてそうだぞこの爺さん。


 


「さて」




 ひと通り紹介が終わったと見たのか、氏政が一つ合いの手を入れ場を引き締める。


 瞬間、空気が冷えたような錯覚を覚えた。


 さすがに威厳というものは持ち合わせているようで、一瞬で空気を変えてみせる氏政。


 


「対外的には武田と協力している我ら北条に、護衛2人でかの平手当主、『武の一文字』を使者によこすというのは実に興味深い。一体どんな話があるのかを聞いてみたいものだな」




 『対外的』にね。


 要はこっちも多少不本意であるということを言外に意味しているのか、さてはたまたまの言い回しか。


 過去幾度も小競り合いを繰り返している武田と北条。


 お互い裏切ったり、同盟したりでその信頼関係もゴッチャゴチャである。


 


 さて、そろそろここらで仕掛けなければいけないかね。


 此方の目的は武田の兵站の停止および同盟の締結にあるが、どうもこの国に来てから、特にこの小田原城に入ってからの雰囲気には感じ入るものがある。


 気づいているのかいないのか。


 氏康あたりなら気付いていそうなものなんだろうが。


 となると渡りに船という話にもなるな。


 


 武田にあって北条にないもの。


―――餓えだ。




 その気になれば籠城すればいくらでも持つ北条は、小田原城さえ落とされなければ負けはない。


 つまり逃げ道のある戦であり、そんな環境では秀でた武将はそうそう育つものではない。


 兵は用意出来る。


 資金も用意できる。


 だが、それを率いる将が足りない、育たない。


 これが俺の見る北条家の現状である


 だからこそこの時期なのだ。


 


「率直に申し上げます。武田への兵站を打ち切って頂き、我ら織田、徳川と同盟を組んで頂きたい。判断を違えると、ややもすれば『肥え太った獅子は皮を剥がされ、腸を食い荒らされますぞ』?」




 俺の言葉に一瞬静寂が訪れた後、室内に怒涛のごとく罵声が響き渡った。




「ななな、なんという無礼な!!!」




「相模の獅子を氏康様の二つ名としっての言葉か!!」




「もはや許せぬ、氏政様、氏康様! 何卒下知を!!」


 


 俺の発言によって騒然となる評定の場。


 いやあ、ものすごい勢いで燃え盛っているなぁ。


 弾正は楽しそうに、藤孝は頭を抱えている。




 まあ、俺とてなんの策もなくこんな暴言を吐いたわけではない。


 ちゃんとした勝算あってのことだ。


 とはいっても伸るか反るかではあり、言葉の意味を理解できないのであれば氏政、氏康は俺達に刃を向けるだろう。


 だが俺には確かな勝算があった。


 


 北条氏康―――相模の獅子のあの戦国乱世を生きる猛者の目。


 彼が俺の言葉の真意に気づかないとは思えないからだ。


 


「静まれぇ!!」


 


 そう声を張り、威厳のある声で一括するのはやはり北条氏康であった。


 その声によって、怒りのやり場をなくした者たちは次第に座り始め、先ほどと変わらぬ様相を呈し始める。


 そしてそんな中、氏康が俺向かい、口を開く。


 


「先程の言、しかと理解したうえでの発言だろうな?」




 氏康の覇者の瞳に見据えられるが、こちとらくぐった修羅場が違う。


 っていうか俺普通には死なないし気が楽だしな。


 


「勿論」




 俺が迷いなく答えると、氏康は評定をこれにて終了とし、俺達は与えられた部屋へと移されるのだった。


 






























 


 小田原城内


 天守閣の茶室の一角にて


 


 


「ほぉ…これがかの平蜘蛛。よもや生きているうちに目にするとは思いもよりませなんだ」


 


「ほっほっほ、ワシはこちらの初花肩衝を。本来ならば九十九髪茄子をお見せしたいところですが、道中なにかあっては大変ですからなぁ。コチラにてご勘弁を」




「いえいえ、こちらも十分に名器。目の保養となります」




 そう言って物珍しそうに茶器を眺める氏政。


 茶器というのは信長の権威の格付けに使われるものというイメージがあるが、これほど京でも那古屋でも有名になれば自然と耳に入り、褒美とされるほどの一品であるという付加価値によって目にしてみたいという欲求がでてくるものだ。


 ここが実に信長の巧みなところなのであるが、その説明はまた詳しく説明する場があることを祈ろう。


 


 で、細川幽斎は、護衛役となった北条綱成と共に、貢物として用意してきた品々、特に刀品類に興味を示しているらしく、そちらの世話をしている。


 


「コチラが『義元左文字』といって、元は『宗三左文字』と呼ばれていた刀をかの義元公を桶狭間にて討ち取った時に収集し、『義元左文字』と名付けたとか」




「ほお! あの桶狭間は見事な奇襲劇であったな。世の大半は今川上洛を確信していたさなかであったからなぁ」




 と、懐かしのエピソードを交えながら接待している。


 他にも備前長船光忠やら吉岡一文字等の名刀を用意しているので話題には事欠かないだろう。


 


 一方、俺はというと、


 


「…どうぞ」




「頂戴いたします」




 氏康の入れたお茶を俺の気に入った黒楽大黒で一口飲む。


 うーん、やっぱり作法は苦手で、手順は間違ってないか心配で味なんてわかりもしなかった。


 


「結構なお点前で




 そう言って茶碗w両手で置くと、氏康は口角を上げる。


 


「ご冗談を」




「……は?」




「味などわからぬ、と顔に書いてありましたぞ?」




 図星を指された


 さすが氏康である。




「な…! これはまた、こういうのは不慣れでして」




 そういって髪をかく。


  


「まぁ、作法などは美味しく飲む為のものではなく、一種の儀礼のようなものですからなぁ。覚えて置いておくに越したことはありませんぞ?」




「ご教授有難く」




 そう言って、俺は平伏し頭を下げた。


 その瞬間、氏康はホウ、と今までにないため息を付き、


 


「いやはや、武の一文字と名高き方ゆえさぞ誇り高くあられると思っておりましたが、随分と低い腰をお持ちのようだ」




 その言葉は嘲りとも取れるが、感心とも取れる。


 今まさにこの瞬間だ。


 


―――仕掛けている、俺の反応を見ているのだ。


 


「俺は教えというものは全てにおいて平等であると思っています。誰に教えられたかによって素直に受け取るか、受け取らないかの違いがあるだけで自分のものにして気づくという行為はそういった受け取り方によって差異が出る。ならば最初から素直に全ての人物から素直に受け取る気構えを持てば、誰よりも多く学び自分のものにするのだと考えています」




「ゆえに腰を低くすることを厭わぬと?」




 俺はその言葉に苦笑しながら、


 


「私は今でこそ平手の当主ではありますが、10になるまえは唯の農民でした。そこを偶々平手のご隠居と信長の配慮によってこの地位を得ました。農民に頭を下げるのもいまさらなのですよ」




「……なるほど」




 一つ頷くと氏康は、俺の目を見て口を開いた。


 


「……先程の評定、あの言葉の真意を聞きたい」




 遂に来たか。


―――肥え太った獅子は皮を剥がされ、腸を食い荒らされる。


 実に小田原城の氏康を暗示する言葉だが、


 


「皮を剥がされ、腸を食い破られる。つまりこの小田原城の城壁を打ち破り、一族を皆殺しにするという予告ですかな?」




 冷え込むような視線を受けるが、その解釈はちょっと違う、


 


「いえ? 俺は言いましたね、判断を間違えると、と」




「それがこの織田、徳川、北条の三国同盟の是非にあると?」




 俺はその言葉に無言で頷いた。


 弾正、藤孝はもちろん、半兵衛や秀長、秀吉、信長、明智殿、丹羽殿の知恵を借りたこの大博打。


 伸るか反るか。


 武田の乾坤一擲はどうやら成らずだったようだが、俺達はどうか。


 まぁ、俺は死なないけど弾正や藤孝は殺されちゃうかなぁ。


 いや、それくらいの覚悟を持ってきてもらっているって意味でね。


 


「まずこのまま甲相越三国同盟によって兵站を受け持つとしますが、大前提としてこれは無駄な投資と終わります」




 氏康は眉をひそめるだけで、多少の動揺を見せただけだ。


 流石に腹芸のできる相模の獅子というところか。


 


「なぜなら、織田、徳川連合は京、那古屋、美濃と交通を網羅しており、経済や貨幣を充実させています。兵力は随時補充可能で、一年中戦える兵の存在。そして練度の足りない兵を補う種子島の存在。武田からも情報網からも入ってきているでしょう、その威力のほどは。故に時間が経てば立つほど猛者は減り、練度の足りない兵をださざるを得なくなる。そして織田はすでに対武田戦線における種子島と兵を両立出来るだけの基盤を築いています」




「…………」




 まだ押し黙るか。


 食って掛かるわけでもなく、もっと情報を出してこいってことか?


 ってことは迷っている? それとも情報だけ奪って切り捨てる?


 


「そこで北条が兵站を打ち切れば武田は農繁期を逃したことにより貧困する。そこを織田、徳川、北条による三方面攻撃。火の将を失ったばかりの武田にこれを凌ぐ手段はない。籠城するにも兵站がないのですから」




 そう言って区切った後、


 


「そして最後の此方が北条に差上げられる最大の利益となるのですが……」




 そう言って耳元に口を当て小さな声で、


 


「武田の将と徳川の将、織田の経済力や種子島と兵数。おそらく喉から手が出るほど欲しい軍事力が手に入ります」




「―――!?」




 お、やっと顔色を変えたな?


 情勢はもう小田原城で引きこもってるだけでは情勢は安定していてくれないと思っているはずだ。


 どこかで必ず小田原城を出て領地を広げ、将と兵を集め軍事力を充実させなければ時代に取り残される。


 そのことを信長の台頭、馬場信春の戦死によって時代のうねり、流れというのを氏康は感じたはずだ。


 あの武田ですら敗戦するのだ。


 


―――いずれ織田は周囲の勢力を併呑して飲み込み、小田原城という『皮』をはぎ、北条一族という『腸』を食い破るだろう。


 


 その前に、同盟という形で盟約を結び、共にこの戦国の世を終わらせようと言うのである。


 


「………いいだろう。武田の兵站を中止し、織田、徳川との同盟を組もう」




 その言葉を聞いて、ふうと肩の荷を下ろすように息をつく俺だったが、


 


「しかし、口約束、証文などではなく婚姻という両家を結ぶ縁組でこの同盟を結びたい」




「縁組…ですか?」




 信長の娘に年頃の娘って言うと誰がいたかな?


 こっちがもらうにしても氏郷には初がいるし、正室って立場じゃないと如何にもマズイしなぁ。


 そんな事を考えている時だった。


 


「ふむ、そういえば氏政は正室がおらず、平手殿のは末娘がおりましたなぁ」




 その瞬間悪夢がよぎった。


 あの忘れもしない悲劇だ。


 一週間に二人も嫁が居れの元を去っていくあの悪夢。


 真剣に2週間くらい夜眠れなかったくらいだ(弾正の本を活用していい具合につかれて眠ることに性交、いや成功した)


 それぐらいショッキングな出来事だったのである。




「いやだぁぁ!!! 茶々も初もいなくなって江が生きる喜びなんだァァ!!!」




 突然暴れだし俺を羽交い絞めにする藤孝と綱成。


 さすがにパワーがあるな……っ!




「落ち着いてください! まだ決まったわけじゃ!」




「うるせぇぇぇ! お前以前そう言って信忠の烏帽子親とかいって、那古屋城行ったら結納が行われて茶々も初も嫁に行っちゃったじゃん!! 今度もそうやって俺から江を取り上げるつもりだろ! 許さん、絶対に許さんぞォォォォ!!!」






 


 


 


 


 


 


『Another eyes』




「アレは一体?」




 楽しげに騒動を見て優雅に茶を飲む弾正に、氏康が問う。


 弾正は口角を上げ、


 


「一種の発作ですな。いやぁ、実は久秀殿は娘二人を嫁に出しているのですよ。この時代に珍しい恋愛結婚なのですがそこは複雑な親心なのでしょうなぁ」




「ふむ、ならば信長殿と話し合い、相応しい女性を迎えることにしよう。氏政の器量では江殿に粗相をしでかして、それが切っ掛けで北条を滅ぼされかねませんからのう」




 その氏康の言葉に、弾正は声を上げて大笑いをした。


 


「それが懸命でしょうな。しかし彼の御仁は本当に見ていて飽きない。氏康殿もどうですかな? 隠居はもうされているのでしょう? この際、平手家御伽衆として使えるというのは?」




 氏康は意表を突かれたようにその言葉を受けると、




「こんな日常が続くのであれば、願ってもないことですな」




 ふっと、笑みをこぼしその瞳を閉じるので合った。


 


 

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