初任務2
転移した先は思ったよりも都会に感じた。
「レイト先輩ここは?」
「北緯36°東経140°あたりだね」
高い建物も多くある。アトラスでは見たことがない建造物も多い。
「ここは都市部だ。転移先は指定されているからね。」
「あんまりキョロキョロすんなって。街中では目立つな。」
周囲の人間がせわしなく通り過ぎていく。
2人からはぐれないよう注意しつつ歩いた。
「これだけ人がいるなら勧誘も期待できますね。」
「よくみろ。規定に達する霊力をもつ人間はこんなところにいない。」
「優秀なやつはもう軍に所属しているからな。」
言われて周囲を観測するとたしかに高い霊力を感じることはない。
「都市部から移動していくぞ。」
「どこの街にも離れがある。居なくなっても騒がれないやつらな。」
「そんなところに優秀なやつはなおさら居ないのでは??」
2人は黙って歩いて行く。人通りが少なくなっていくにつれ速度があがる。
街を抜け建物が減り木々と廃墟が混じり始めた。
不思議と人の数は街中と変わらなくなっていた。
しかし、着ているものや様子は大きく違う。いわゆるスラムという感じだ。
「いつ来てもくせぇよな。」
「スラムってやつっすか??」
「この国はまだマシなほうさ。」
ここより良い暮らしができるならって誘いにのってきそうだろ?
とレイトさんが言っていたが、周囲の視線が気になってしまう。
「広場の方へ行こうぜ。」
高い建物が密集していたであろう場所にポカンとひらけた場所があった。
まばらな人かげもある。




