情熱の脚本会議
ここはとある高校の演劇部。いつもは格技棟を使うが、今日は普通の教室だ。いったい何が行われるというのだろう。
帆花:…ミーム汚染は直ったみたいね。
海美:まさか…まさかこれで直るんだ…
早苗:さぁ、特訓しましょう!
海美:でも…今日は脚本会議じゃないの…?
くるみ:脚本?なんの?
昴:今回は地区大会の脚本。内容を決めていくよ。
帆花:何かいい案ある人!私は発言権がありません!
くるみ:どうして?
早苗:覚えてないでしょ…前回の地区大会。
海美:あれは酷かった。珍しく昴が怒ったから。
昴:なんで題材をピーッ(放送・発言禁じられた音)にするんですか!危うく出場できないかもしれなかったんですよ!
帆花:だから言ったじゃないの。アニマルじゃなくてアd…
昴:次言ったら口を縫いますからね!
帆花:しゅん…
こうしてなんやかんやあって脚本会議が終わった。
昴:というわけで新フェスから2週間ぐらいしか経ってないけど、地区大会に向けて次の脚本を作りました!
わたぼう:地区大会…って何ですか?
きらりん:わたぼう、地区大会って言うのはテニスとかバスケとかの大会のことよ。
クロエ:でも、演劇部にあるとは思わなかったけどね。
昴:というわけで勝手に進めちゃったけど、今年はこれで行くわ!
帆花:へぇ〜
早苗:今年の主役は誰ですか?去年は帆花先輩とくるみでしたけど。
昴:そんな質問は後だよ。それより…今年の地区大会のタイトルは"情熱の薔薇"だよ!
くるみ:…昴、それと"ジェラシー"だよ!
帆花:こらこら。それで…どんな舞台なの?
昴:…時にきらりんちゃんは抒情詩という言葉を知ってるかな?
きらりん:詩や劇に対して作者自身の世界…言葉にするのって難しいですね。
クロエ:…そういえばなんで嫉妬が混ざるんですか?
わたぼう:確かに。
昴:この作品は売れない劇作家の話。情熱の薔薇というのはその作家が唯一持っている作品。役者同士や裏方同士が嫉妬する中、最後は拍手喝采で終わる話なの。
海美:大丈夫。みんなの力を合わせればどんな劇だってできるから!
帆花:まずは気になる所を質問してみようか。
きらりん:では私から。誰がどの役ですか?
昴:はい。まず主役の作家を早苗、次に裏方役を帆花とクロエ、役者役をくるみときらりんとわたぼうが、海美と私…はこの劇の本物の裏方に就こうかと。
海美:…と言いつつ本当はちょい役で出るんだろうね…
帆花:まぁいいじゃない。それでこのあとは読み合わせして…今月の終わりまでには暗記でいいんだよね?
昴:うん。その間に顧問の先生に色々聞いてみます!
帆花:はい。今日の活動はこれで終わります!
みんな:ありがとうございました!