春の歌
…ここはいつの日かのとある高校の演劇部。まぁまぁ緩くて…少しだけ不思議な…そんな話。
くるみ:願いは誰でも ひとつは叶うよ♪
早苗:くるみちゃん、なんで突然歌うの。
くるみ:いやぁ、あるあるでしょ。演劇で使ったことのある曲を口ずさみがちでしょ?
早苗:まぁ、そうだけどさ…って、なんか懐かしい気がするのは私だけ?
くるみ:気のせいじゃない?…しかし隣のダンス部はいつもうるさいなぁ。
ダンス部はいつも通りアップやダンスの練習をするので音楽をかけている。この高校のダンス部はそこそこ強いので優先順位は向こうが上ではあるものの、顧問に頼めば融通は効くので気にしないでいい。
くるみ:あ、先輩おはようございます!
帆花:おはよう、くるみちゃん。今日も頑張ろう!
くるみ:はい…
帆花:どうしたの?元気ないじゃん、もしかして…XX?
くるみ:何を言ってるんですか?デリカシーってものを知らないのですか?
帆花:許して…早苗ちゃん…どうにかして…
早苗:うるさいです。引退してください。
帆花:そんな…あ。
海美:おはようございます。
くるみ:…海美!帆花先輩が!
海美:…先輩。くるみは今悩んでるんですよ。変なこと言わないでください。
帆花:マジでごめんなさい…
といつものくだらない会話が終わると時計は15時20分を指していた。
帆花:では始めますか!
全員:はい!
帆花:番号1!
海美:2!
くるみ:3!
早苗:4!
帆花:おはようございます!
全員:おはようございます!
帆花:では連絡…は無さそうなので準備体操お願いします!
早苗:はい準備体操します!
昴:おはようございます。教室の掃除で遅れました。申し訳ありません。
帆花:はい、それじゃあ今日も新人デビューフェスティバルの練習をしていくよ!
全員:はい!
こうして今日も公演の練習が始まろうとしてたが、練習開始と同時に今日は新入生と顧問が現れた。部員たちはツッコミができない!
新人①:第一中学校から来ました綿帽子好海です。よろしくお願いします!
新人②:同じく第一中学校から来ました天河きらりです!きらりんと呼んでください!
新人③:第百中学校から来ましたクロエ・オリアーヌ・サビーヌ・カヴェニャックよ。小学校の時にこの国に引っ越したの。よろしくね!
顧問:そして顧問の吉永モニカよ。えへへ、よろしく~
この瞬間、部員たちに冷たい風が吹いた。
帆花:はい、次の活動日は明日です!何か質問がある人?
昴:明日も掃除なので遅れます。申し訳ありません。
海美・早苗:特にありません。
くるみ:あ、あの…あの新入生って本入部なんですk
帆花:はい!今日の活動はこれで終わります!
全員:ありがとうございました!
くるみ:待って!酷くない!?