第五話:付き合い始める!?
今回も読んでみてください!
次の日の朝……俺はいつも通り学校に行く支度をしていた。
「よし、行くか……」
俺は玄関の扉を開けた。
「ん?なんか変だな……」
俺は自分の目を疑った。
「家が……小さい?」
そう、俺はなぜか小さくなっていた。
「どういうことだよ……これってあの時の夢と同じじゃないか?」
「ということは……?」
「もしかして、異世界に行けたってことか?」
「マジで?やったぜ!」
〜数分後〜
「行ってきまーす」
「はい、いってらっしゃーい」
俺は母親に見送れられて家を出た。
「なんかいい気分だな……」
俺はスキップしながら通学路を歩いていた。
「おーい、純ー」
後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おっ、美桜じゃん」
「お前も遅刻ギリギリだな」
「いや、ちょっと寝坊しただけだよ」
「そっか……でも間に合ってよかったな」
「そうだね……」
俺たちはそんな会話をしながら一緒に登校した。
〜放課後〜
「純くん帰ろー」
「おう」
俺は美桜と一緒に帰ることにした。だが……
「おい!そこの女!」
大きな声が聞こえてきた。振り返るとそこには不良たちがいた。
「あたしらに何か用でもあるわけ?」
美桜が威嚇するように言った。
「いや、俺たちと遊ぼうと思ってよぉ〜」
「嫌だって言ってんでしょ!?」
「いいじゃん別にー、俺らと楽しい事しようよー」
「しつこいなぁー!あんたらみたいな奴らに付き合う気はないっての!!」
美桜はそう言い放つと、俺たちはその場を離れた。
「ったく、何だったんだあいつらは……」
「さぁ?それより早く帰ろ!」
「ああ」
俺たちは歩き出した。すると……
「きゃあー」
女性の悲鳴が聞こえた。
「なんだ!?」
「行ってみよ!」
「ああ」
俺たちは声のした方向に走っていった。
するとそこには……トラックが迫ってきていた。そして……
キィィーン!ドンッ!! 俺は咄嵯の判断で飛び出し、美桜を突き飛ばした。
「ぐっ……」
「純くん!?」
俺の意識は次第に薄れていった……
「うっ、またか!?なんでだ!?」
「純くん大丈夫?」
「ああ、なんとかな……」
「でも、今回は体が痛むだけだぞ?」
「え?そうなの?」
「多分だけどな」
「でも、一応病院に行った方がいいかもな」
「うん、わかった」
〜数時間後〜
「特に異常は見られないですね……」
「そうですか……」
「はい、では診察はこれで終わりです」
俺はその足で美桜の家に向かった。
「ただいま」
「おかえり、どうだった?」
「異常なし」
「そう、なら良かった」
「でも、念の為明日は休むことにするわ」
「それがいいと思う」
「じゃあおやすみ」
「うん、お休みなさい」
〜次の日〜
俺は家でゆっくりしていた。
ピンポーン♪
誰か来たようだ。
「はーい」
ガチャ……
「どちら様でしょうか?」
「あ、あの……私、美桜と言いますけど……」
「あぁ、美桜か、どうしたんだ?」
「えっと、昨日のことで話したいことがあって……」
「あー、それか、とりあえず中入れよ」
「うん、お邪魔します」
俺は美桜を部屋に案内した。
「それでどうしたんだ?」
「実は……純くんが助けてくれたおかげで助かったの……」
「へぇー、良かったじゃん」
「うん……」
美桜は少し暗い顔をして言った。
「ねぇ、どうしてあんな無茶をしたの?」
「それは……お前を助けたいと思ったからだよ……」
「え?どういうこと?」
「だから……俺は……美桜のことが好き……なんだ……」
俺は顔が真っ赤になりながら言った。
「そっか……ありがとう……凄く嬉しい……」
「あ、あのさ……返事を聞かせてくれないか?」
俺は勇気を振り絞って聞いた。
「うん、私も……純くんの事が好きです……」
美桜は目に涙を浮かべて答えた。
「本当にか!?」
「本当だよ……」
「やったぜ!マジで嬉しい!!」
俺は嬉しさのあまり飛び跳ねてしまった。
「もう、純くん子供みたい……」
美桜は笑いながら言った。
「だってよぉ……両思いなんて思ってなかったから……」「ふふ、可愛いね」
「うるせー、それよりさ、俺たち付き合うって事でいいんだよな?」
「もちろん、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ」
今回は短めでしたが次回は長くなりそうです。よろしくお願いします。