表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第二話 俺の妹は母を知らない...

第二話書きました。最後まで楽しんでいってください。

感想を書いていただけるとありがたいです。

家に着くと妹しかいなかった。

「ただいま……」

母親は交通事故で無くなっている。そのため妹は母親の顔を覚えていない。

なんてかわいそうな妹なんだろう...そう思うたびに涙があふれてくる。

だからこそ俺が支えてあげなくちゃならないんだ。

「おかえりなさい、お兄ちゃん」

「どうした?元気なさげだぞ」

俺にはわかる。妹が無理して笑っていることくらい。

「なんでもないですよーだ」

俺には分かる。妹が強がってるだけだということが。

「本当に大丈夫か?」

「うん!全然平気!」

「なら良かった」

俺は妹の笑顔に救われた。

「はい、これ今日の分」

そう言って妹から渡されたものは、妹が作った料理だった。

「ありがとう」

「やっぱりお兄ちゃんだねっ!」

「あぁ」

「一緒に食べよ」

俺たちは一緒にご飯を食べ始めた。

「ごちそうさま」

「はい、片付けとくね」

妹の優しさは身に染みる。

「俺は部屋にいるわ」

「はーい、お休みー」

俺は自分の部屋のベッドで寝転んで、スマホを開いた。

最近は他人のユーチューブを見ることにはまっている。

少しでも自分の参考になればと思っているのだ。

「はぁー寝るか」

俺は眠りについた。

「お兄ちゃん起きてー」

朝、妹の声で起こされた。

「おはよう、どうした?」

「これ、昨日作ったクッキー、あげる」

「おぉ!ありがとな!大事に食うよ」

俺は心の中で感謝をした。

「いってきます」

「おーい、純」

「ん?なんだ?」

「今日さーユーチューブの宣伝のチラシ配りたいと思うんだけど手伝ってくんね?」

「えーめんどい」

「頼むよーお前にしか頼めないんだよー」

美桜はまた、俺に頼んできた。

「しゃーねえな」

「やってくれたらさ、オフコラボ一緒に撮ろっ♡」

こいつ……あざといな……。でもかわいい。

「わかった、やるよ」

「ありがと!」

「じゃ、放課後な」

「はいよー」

授業中、俺はずっと考えていた。

(宣伝かーどんな顔してやれば良いんだろう)

とりあえず、いつも通りの顔をすればいいのかな? キーンコーンカーンコーン……

「よし、じゃあ行くか」

俺が教室を出ようとした時、俺を呼び止める声が聞こえた。

「純くん!ちょっと待って!」

その声の主は美桜だった。

「ん?どうした?」

「あのさ、今からあたしと一緒に来て欲しいところがあるんだけど……」

彼女は少し照れながら言った。

これはもしかして告白とか?いやいやそんなはずないよな……

「あ、あぁいいよ」

こいつやりたいことがコロコロ変わるな...まったくめんどくせー奴だ。

「やった!じゃあ行こう!」

「どこに行くんだよ?」

「秘密」

彼女は不敵な笑みを浮かべていた。

「ここって……」

「そう、あたしたちの学校」

「ここでさ、路上ライブしたいんだけど...だめ?」

「いっいや、駄目じゃないけど...」

「ほんと?よかったー」

「いや、なんでいきなり?」

「ほら、最近さ、みんながあたしのこと無視するじゃん?だからさ、あたしもみんなのこと驚かせてやりたくてさ」

「そっか、じゃあ頑張れよ!」

「いや、一緒にやるんだよあんたも...」

は?何言ってんのこの子?

「いやいや、俺はそういうのできないから」

「大丈夫だって!あんたが何も喋らずに立ってるだけで良いんだから」

「いや、そうゆう問題じゃないだろ……」

「お願いします、手伝ってください……」

こいつ急にいい人ぶって敬語使いやがって

……まぁしょうがない。俺が手伝えば解決することだしな。

「分かったよ」

「ありがとう!」

「じゃ、始めようか」

2人で準備をして、俺が1番最初にマイクを持った。

「こんにちは、RINです。よろしくおねがいしまーす」

こいつのユーチューブ内での名前は、どうやらRINのようだ。

「今回はですねーこの学校の生徒さんたちに私たちの歌を聴いてもらおうと思いましてー」

RINは俺たちのことを指差して言った。

「ということで、聴いて下さい、『君へ』」

彼女の歌声はとても透き通っていて、心に響いた。

俺はこの時思った。

(こいつには敵わないかもしれない)

「ありがとうございましたー」

「ありがとうございましたー」

俺たちはお辞儀をした。そして、俺らはその場を去った。

「良かったねー」

「うん、良かったな」

「じゃ、また明日学校で」

「おう、じゃあな」

俺は家に帰った。

「ただいまー」

返事はない。多分まだ仕事だろう。

俺は部屋に入り、ベッドに横になった。

「ふぅー疲れたー」

俺は目を瞑った。

「ピロンッ」

スマホが鳴った。美桜からだ。

「今日さ今からオフコラボしよっ♡」

俺はため息をついた。

「はぁー仕方ないなー」

俺は美桜とオフコラボを始めた。

「こんばんはー、純くん」

「はいはい」

「今日は何をしようかな?」

「んー雑談でもするか」

「おっけー」

俺達は色々なことを話した。

「もうこんな時間かー、じゃあそろそろ終わりにしよっか」

「そうだな、じゃあまたな」

俺は美桜とのオフコラボを終えた。

「はぁーつかれたー」

俺は眠ってしまった。

チュン……チュン 鳥の鳴き声が聞こえる。

「ん……朝か……」

俺は体を起こした。

「おはよう、純」

そこには父がいた。

「あれ?なんでここにいるの?」

「えっ?今日忘れ物を取りに来たついでに純の顔を見にきただけよ」

父は少し笑っていた。

「そっか、わざわざありがと」

「別に...」

その時、 ピンポーン……

誰か来たみたいだ。

ガチャ……

「純くん!迎えに来てあげたわよ!」

ドアを開ける。またあいつだ、ふざけんなって

そして後ろには妹の鋭い目。こりゃダメだ。

「ごめん今日は1人で行って」

「えぇーせっかく一緒に行こうと思ってたのにぃ〜」

「ほら早く行かないと遅刻するぞ」

「もぉ〜わかった!じゃあ学校終わったらすぐ来るから待っててね!」

そう言い残し彼女は去っていった。

皆さんはどのような小説が好きなんですか?恋愛それとも転生?いろいろあっていいと思います。もしよかったら感想欄で教えてくださいね。

誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。

では最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回以降もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ