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ママが来た

34話 ママが来た


〘ホント、驚いたわ。あの人、一年間黙ってたのよ。私だってそりゃ心配よ。たった一人の娘なんだから〙

「パパもママに心配させたくなかったのよ。それにパパは、解決しようとがんばって専門家を何人も雇ってここへ」


 ママから突然電話が、あり。急に来ると。それはパパと同じ。

 ママ、緑川はがね。

 何社も社長をやり忙しい身なの。

 それはパパ以上に会社を他人に任せられなない人だからだ。

 あたしのグランパ、ママのパパは会社を人に任せて乗っ取られたという過去があり、子供の頃は貧困に苦しんだと聞いた。


 ママは名前の通りハガネの女だ。


「早く言ってくれれば、私だって優秀な能力者を知っていたのに」

「パパも、いろんな人。捜して雇ったよ」


「でも、みんな使えなかったのよね」

「まあ、そーなんだけど」


「私の知ってる人でドイツのオカルト研究家がいて、親日家で。今、日本に住んでるらしいの、その人は、エクソシストでもあるの頼んでみる?」

 

 アレ、どっかで聞いたような。 

「その人なんてゆ~の?」

「たしか、ヤンケンシュタインとか、いう怪物みたいな名前の人」


 やっぱり、隣の隣に居るよ。でも、あの人エクソシストだったの。


「あと、知ってる人は、知ってる隠れた霊能者者で、それは、美しいと評判の人がいるの、この人は受けた仕事を失敗したことがないと」


 まさかそれママ。


「彼女はね、裏社会でなければ雇えない人なの私なら、その人を捜し出し」

「鹿嶋世泉でしょ。その人」


「あら、よく知ってるわね。パパが雇ってた?」

「その二人、あたしが雇いましたママ、雇い料払って。とても頼りになるから」


「あら、さすが、私の娘ね」

「他にも頼りになる人たちを見つけてお願いしたわ。やっぱりあたしのお小遣いじゃとても足りないのママお願い」


 このさいパパでもママでも同じだわ。


「それはあたりまえよ。出すわ、いくらでも。クロエのためだもの」


  ピンポーン


「あ、誰か?」


「違うわ、秘書の豆井(まめい)よ。外に待たしてるの。それじゃ忙しいからまた。何かあったら電話してね」


 と、いそいそと出ていった。多分これから都内の会社へ直行だ。

 電話しても出ないくせに。

 そこはパパは、いつでも出るだけまし。


  ピンポーン


 今度は誰かしら。インターフォンのモニターを見た。


「どうしたのマナ?」

「大変、703のキミちゃんが引っ越すんだって」

「えっいつ?」

「1週間後」

「それ止められないの?」

「それは、わたしには」


 703は、マナの家族より早くここに居た季美沢(きみさわ)ひよりという女性の部屋。


 マナに話は聞くが会ったことはない。漫画家だという人。


「キミちゃん、結婚するんで相手の家に」

「なるほど、そうゆーことか」


 転居すると死ぬ。からくりみたいのはロバートが詳しい。

 マナと、ロバートが居るママーネ婆さんの部屋に行ってみた。


「話はわかりました。今は、あの部屋に誰もいませんから誰が行くかわかりませんが、師の命で誰かが行くはずです。それに……。ココ以外に師は、日本支部を作ってる可能性もないとは、姉やボクが引いてからあの部屋はけっこう長い間空っぽ」

「それって、このマンションの他にも、越したら知んじゃうマンションが出来てるってコトですか? ロバートさん」


「師は公になるのを防ぐために基本一カ国に支部は一ツしか作りませんけど……」

「用心深いというか、気が小さいというか、小心者的悪魔ね」


「あの、それは……。やめましょう、悪魔の話は」


 はあ、もう聞きあきた、悪魔の話が出なかった。ロバートも少しは。


「しかし、クロエ。師は私欲で魂を集めているわけじゃなく、近いうちに来る世界の破滅から魂を出来るだけ集めて救済しようと」


 結局出た。しかし悪魔が言いそうなだましだ。

 それならいつ出ていくかわからない住人の魂より、そこいらに歩いてる連中から魂を奪えばいいんじゃないの。

 ロバートのような純粋な魂を救えよ。

 彼は、まだ師と。


「マナちゃん、その人の転居先わかる? 先回りして、来るヤツと対決すれば、その人を助けられる」


 そんな方法があったのなら、卒業したら転居先で戦えば済むのでは。

 まあそれには異能力者のボディーガードを常につけなければならないが。

 たしか、ロバートが前に。


「死ななかった人間が不幸になるっていうのは、どうゆーコトなのロバート」

「それは時には、ウィッチに抵抗出来る人間に、たまに出くわす時があります。魂を奪えないのらと。失敗をつぐなうために。師が怖いですから」


 なんか、やってるコトが変じゃないの。魂を救済するなら不幸にする意味ある? 

 やはり、あいつをなんとかしないとダメなのか。

 でも、なんとか転居者を救う手はあるんだと。



 703の前。マナとあたし。


 インターフォンを押すと、髪がボサボサの眼鏡をかけた女が出てきた。えんじのジャージ姿だ。


「ごめんねマナちゃん、今、締切前で、遊べないの」

「あ、すいません。キミちゃんは結婚したら何処に住むんですか?」

「ん〜とね函館。北海道よ。あっち行ったらマナちゃんと遊べなくなるねぇ」


 マナってば、この女とどんな遊びをしていたんだ。


「あ、こんにちは」


 季美沢ひよりは、あたしの存在を知り頭を下げた。


「どーも、はじめまして707の緑川です」

「ああ、クロちゃんね。はじめまして」


 わぁ、この人までクロちゃんと。

 マナに、ちゃんと言わないと。


「じゃねぇマナちゃん!」


 季美沢はあたしにペコリとしてドアを閉めた。

 彼女は一人でやってるとマナが。4コマ漫画でも、一人はしんどいらしい。


「マナ、北海道だって、遠くない!」


               つづく

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