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敵の正体

31話 敵の正体


  マナのスマホに電話してみたら。 

 つながった。 

 病院内なのでかけなおすと。マナは電話をきった。


 どうやら、学校で事故にあったのはマナじゃない。

 落ちて来た屋上のフェンスがマナに。

 その時マナをかばって怪我をしたクラスメートが病院に。


「またもや人間のやりそうなコトだ」


 と、ヤンケンシュタイン先生。


 マンションに帰り、あたしたちはママーネさんの部屋に。

 マナも帰ってきた。


「もしかしたら、ローグ・ネル様の弟子の仕業かも。日本には姉弟子。オーストラリアにはボクと、支部長がいまして、皆師から力を」

「ロバートの他には、どんな奴が?」

「実はボク、皆を把握してるわけでは、たまたま、このまえのコカトリス男は顔見知りだったけど」

「支部長会議とかなかったの?」

「なくわなかったですが、パーティーみたいなので、誰が誰やら。あ、ちょっとまてよ。あそこで見た顔を。最近見た気がする」


「誰、ロバート?」

「ロバートさん、思い出してください。内藤くんはわたしのせいで大怪我を。ゆるせません!」


 珍しくマナが怒ってる。内藤とは、落ちてきたフェンスからマナを助けた男の子だ。


「思い出せないのかいロバート。あんたらの組織には、どのくらい支部があるんだね?」


「まあ支部と言ってもここみたいにマンションやアパートの一室で」

「地下の秘密基地とかじゃないのね。マンションとかアパートって庶民的ね」

「意外にその方がわかりにくいんですクロエ。実は我々の行動がバレたのは日本だけなんです。日本人はやはりスゴイです。あ、あと中国、イギリス、フランス、アメリカ、ロシア……。あの、5階で会ったクロエと居たあの人はどちらの国の?」


「アンさんね。このさい話しちゃうけど、あの人。ママーネさんと薬丸岳さんは知らないわね。今、7階に居るアン・エヴァンジルは、パパが連れてきたアメリカ最強のESPなの」


「なるほど、それで見た記憶が。ボク、世界ESP会議っていうのに出たことがあるんです。その時彼女を……だけか?」

「ロバート、どおしたの?」

「あの、あの人の名は?」

「アン・エヴァンジル」

「アメリカ支部長の名がリリス・エヴァンジュ。まさかあの女は師の」

「ちょっとまってよ、じゃアンは悪魔の下僕……」

「なるほどクロエ。そのアンとかいう女、巫女音朋さんに会わしたかい?」

「いえ、アンは、このマンションから出てないと思うから。朋ちんも最近会ってないの」

「鹿嶋世泉さんとは?」

「会いました。なんか二人は変なの雰囲気だったわ」

「なるほど、世界最強のESPとシビトがなぁ。明日、巫女音朋さんをココに」

「はあそれは、いいんですが。彼女に連絡が。スマホとか持ってなくて。あのカフェに行けば……」

「なるほど、では鹿嶋世泉さんの帰りを待とう」


「あの人のオーラ、ロバートさんとはじめに会ったた時と似ていたような。とにかくスゴかったから、スゴい能力の人だとは、わかったけど。クロちゃんが何も言わなかったから黙ってた」


 マナは知っていたのか。

 はじめからみんなに言うんだった。

 アンは敵なのか。しかも、裏で仲間を。パパは騙されているのかしら。

 

 トントン


 ノックの音が、誰かしら。


               つづく

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