表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/37

ねらわられた仲間

30話 ねらわれた仲間


「あんたは誰だ? うっ!」




「おい、大丈夫か? こんな、誰に。おい久能!」


「あっクロちゃん。久能さんが。今、救急車で」

「久能君にナニが? よくわからない。中庭で倒れていたらしいの。鹿嶋さんが見つけて救急車を」


 異世界のカフェにいたので、マナからの電話が通じなかった。

 駅に着いてスマホ見ればマナの着信履歴が、いくつも。

 マナに電話をかければ久能太郎が倒れて救急車で運ばれたと。

 電車の時間があまりにもないので一駅、走って帰ってきた。

 ママーネ婆さんは、ロバートが背負って走った。途中薬丸岳と交代したが。


 ヤンケンシュタイン先生が7階に上がって来た。


「先生、久能君は?」

「腹を何箇所も刺されていた。けっこう傷は深い。鹿嶋さんが救急車に同乗して行った」


「ドクター、久能さんは」

「なんとも言えません。しかし、誰が彼を。あの悪魔が……。に、しては人間ぽいと思うんだが、やり方が」


「彼、誰かに恨まれていたんでしょうか?」

「鹿嶋さんからの連絡を待ちましょう。あの人が、一番久能君を知ってる」


「救急車が来ていたようだが、何があった?」


 丁度空いていた701に泊まることになったアン・エヴァンジルが、廊下に居たあたしらに。


「あ、アン。仲間の一人が、何者かに刺されて」

「刺された。悪魔らしくないな。別件かしら?」


 ヤンケンシュタインみたいなコトを。


「あの、悪魔ならどうするんです? 先生」

「例えば、発狂させて、屋上から飛び降り自殺に見せかけるとか。地獄の業火で焼くとか、人間が突然炎を上げて燃えだす」

「発火現象ですね先生」

「そうだ、さすがマナちゃん」


「アレも悪魔の仕業なんですか?」

「昔はそう言われたけど。最近の研究では……」


「ファイヤースターターは存在するわ」

「そうなんですか、えーと」

「アン・エヴァンジルよ。私もスーパー・サイエンスの世界は興味があるの」


 正体バラす気かしら。アン・エヴァンジル。


「あーゆーのって、ホントにあったら面白いわよね。私、ビッグフットとか、居ると思ってるの」

「わたしもUFOとかネッシーとか興味あります」

「今度、よかったらお茶でも飲みながらお話ししましょ」

 

 アンは、自分の部屋へ戻って行った。


「クロちゃん、あの人ココに入居したの?」


 マナは心配そうに言った。


「違うわ。マナ、あの人はパパの知り合いで一時的に空き部屋に泊まってるだけ」


「なら、大丈夫なのかな?」

「と、思うぞあたしは」


   パラポラピラピ〜


「あ、電話だ。鹿嶋さんだ」


《大丈夫よ。ヤンケンシュタイン先生の応急処置のおかげで命は。でも、まだ昏睡状態なの》


「そうなんですか。良かったと言うべきかな……」


《とりあえず、私は今夜は病院に。あと、みんなに気をつけるようにと。マナやクロエは特に。ホントは、私がマンションに。久能も心配だし。気をつけて》


 それは、あたしやマナが、襲われるってこと。


 その日の晩は眠れなかった。

 けど、何もなかった。こんなコトになるなんて、あたしちょっと悪魔退治を甘くみてた。



「マナを巻き込んでしまいあやまったと思った。あの時連れて行くんじゃなかった」


「そんなのわたし気にしてないよクロちゃん。朋さん助けて異世界へ行ったりと冒険出来たし」


 翌朝7階の廊下で、あたしはマナに話した。


「学校、気をつけて」

「いってきま~す」


 マナは強いな。昨夜寝れなかったのあたしだけ?


 その日のお昼過ぎ、スマホにメールが。

 学校なんで気をつかったのかメールが。


〘アジフ、現場で事故。大怪我。入院〙


 えっ、今度はアジフが、入院!


 メールに返信し、病院をきき、マンションに戻りロバートとヤンケンシュタイン先生のクルマで病院へ。


 部屋には奥さんが椅子に座りベッドに眠るアジフを見ていた。奥さんはあたしたちに気がつくと病室から出て。


「怪我ですんで良かったわ。ヘタをしたら命が危なかったらしいです。めったにないような事故だと会社の人が。弟子のダニエルが、危ないとこを。ホントに良かった」


 あの奥さんが泣いていた。

 アジフを愛しているんだなぁ。


 こちらも命は、落としてない。

 なんかマナが心配になってきた。


「マナちゃん大丈夫ですかね。ボク、心配です」


 病院の帰りにマナの通う中学へ向かった。もう授業は終わった時間だ。

 マナはクラブ活動はミステリー研究部。そっちに行ってるのか。


 下校する生徒がちらほら、その一人に学校で何か事故がなかったか聞いてみた。


「5時間目の終わり頃。一年生が怪我したとかで救急車で運ばれたよ」


              つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ