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クロエ・リベンジ

19話 クロエ・リベンジ 


 午後一時、昼食を終えて悪魔の部屋504の前に集合した。


 生きているような死人鹿島世泉かしまよみ


 元プロレスラーの妻と元南海の呪術師アジフ。


 元医師のドイツ人オカルト研究家ヤンケンシュタイン。


 マンション最強の霊能力の持ち主、久能太郎くのうたろう


  童顔の魔法女子大生、巫女音朋みこねとも


 隣のレーカン少女マナ。


 今は魔法を使えない元ウィッチであたしたちの盾。ロバート・パトリック。


 そしてあたし緑川クロエ・フォックスは、なにもできない。


 あたしはドアフォンを押した。


 応答があるわけないのは、わかってたんだけど。


「おやおや。皆さんおそろいで。お待ちしてましたよ」


 って、ナニこの余裕。予想してなかっただけにハラがたった。


 ドアに手をかけると開いた。そしてぞろぞろと中に入るとやはり真っ暗闇だ。

 当たり前のようにドアが自然に閉まった。


「この部屋は亜空間ね」

 

 忍者みたいな格好だが白装束で逆に暗闇で目立つ鹿嶋世泉。


「あっ」


 奥の方にスポットライトが点き、黒いタキシード姿の悪魔が。

 シルクハットに黒マントだが、肩と脇の下からクモのような腕が左右に。

 顔は人間にちかづけたのかワシ鼻の老人みたいだ。


「悪魔ローグ・ネル殿、演出が少々古いですな」


 ヤンケンシュタイン先生だ。


「コレはドーモ。私の好みでして。しかし、皆さんナニしに我が家へ?」


「あんたの悪さをやめさせるためよ!」

「おや、お嬢さん。この前の契約を無視するつもりですか?」


「クロエ、悪魔と契約を」


 心配顔の朋が。


「仕方なかったのよ、マナを助ける為に」

「クロちゃん……」


 悪魔は、差し出した手に紙キレを出した。


 手のひらを前に出した。鹿嶋世泉の手に悪魔の紙が飛んできた。


「コレが悪魔の契約書か。はじめて見た。興味深いが、読めない」

「あ、いいですか」


 契約書をヤンケンシュタイン先生が。


「なるほど、悪魔文字ですかな。なんと?」


「あなた、ローグ・ネル様に。私が死亡したら魂を差し出します。その時は世界中の人間の魂も一緒に……」


 横から見た朋が読んだ。


 読めるんだそれ。


「おかしいわ、そんな契約した憶えないわよ」

「まあ悪魔の契約なんてそんなもんですクロエ」

 

 ヤンケンシュタイン先生はメガネをかけて確認する。


「しかし、ローグ殿。この契約書無効です。契約者は誰です?」


「ナニを言う、そこに居るだろう」


「ココに糸ヨ……水? ノ……リ? ノフエ・フォノフー人さん居ますか?」


 ちょっと失礼だが、あたしの悪字はそう読めるのか。まあこのさい。


「そんな人は居ませ〜ん!」

「ナニを小娘」


 契約書がまた悪魔の手に飛んでった。


「ううったしかにコレは……。緑川クロエとは読めん」


 あたしは海外育ちだから日本語書くの苦手なの。それが幸いした。


 エヘヘへいつものイイワケです。


「もう一つあります。ローグ殿。私のデータの中に悪魔ローグ・ネルという名は見つかりませんでした。契約書にはローグ・ネルと偽名ではまずいのでは。こちらも存在していない」


「申し訳ないが、ヤンケンシュタイン殿。ローグ・ネル師は悪魔ではありませんので悪魔のデータには」


 はあ、ロバートあんたまだ、洗脳は解けてないのね。


「さよう。堕天使データも天使、旧神他、色々見たが、無い。ローグ・ネル、貴様何者だ!」


 カッコイイ。あの「焼肉定食」を語るオタクオジさんとは別人だ。


「ハイ! ムーホ、ムロ・フー・アフンマーダイ、パス!」


 アジフが、でっかい筆みたいのを降って前に出た。


「ショータイ出セ! アクマ」


「ヤンケンシュタイン先生、こいつにはまだ隠してることがたくさんありますね。こいつの気は……」


 ナニが、わかったの久能太郎。


 スポットライトの中の悪魔がバラバラに崩れていった。


「みんな! 私の結界に」


 鹿嶋世泉が、懐から縄を出しみんなに持たせて円を作った。


 ザワザワってな音がし、なにか虫のようなモノが沢山周りを飛んでいる。


「ナニ? こいつら、キャッ見て!」


 アジフの奥さんが掴んだのは、あの黒い毛むくじゃらのクモの姿のローグ・ネルを小さくしたようなのにコウモリの羽が生えたヤツだった。


 そんなのが闇の中で飛び回ってる。結界縄のおかげでヤツらは襲ってこないが、これではなにも出来ない。


「ここから出るしかないわね」

「どうやって全員?」

「あっクロちゃん、コウモリグモが縄を」

 コウモリグモ(マナが命名)が縄にしがみつき、かじり始めた。


「散れ!」


 鹿嶋世泉は護符みたいなので、アジフはあのデカい筆で奥さんは素手でコウモリグモを取り払うが数が多い。


                つづく

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