コカトリスの男
16話 コカトリスの男
「こんなトコで合うとはな(英語)」
「ロバート、何者?」
「ボクの弟弟子でマックス・ローという男です」
「じゃ魔法使い!」
「この男だ。私の部屋をあらしたのは」
そうだったの、悪魔の弟子三人目ね。
でもこのスキンヘッドの大男相手に誰が。こういう時に向いてるファイターっていないよね。
「おまえ、チキンの臭いがする」
前へ出たのは戦えないと言ってた魔法少女。
「なんだチビ?!」
男が朋を殴ろうと拳を上げた。
「暴力はいけません(英語)」
ロバートが朋の前へ。
「朋さん、わかります? この男はマスターの力により体内にコカトリスの力を」
「コカトリス……」
コケッー
スキンヘッドはおかしな雄叫びをあげ、ロバートに殴りかかった。
ガァーンという音。
ロバートが貝殻型の盾で防いた。
コココッコケーッ
その後スキンヘッドの連打。子供の頃に見たアクション映画の人みたいだ。誰だっけ。
ガッン
今度はキックが。あ、ブルース・リーだ。
ロバートが部屋の隅まで飛ばされた。
「あなた悪魔からコカトリスの力をあたえられてるそうですが、なぜ、ニワトリの声を(英語)」
また、戦えないような薬丸岳が出て英語で話した。
「はっ、決まってるだろうコカトリスはニワトリが竜化したモンスターだからさ」
コケッ
薬丸岳がパンチをくらい倒れた。しかし、鼻血をおさえながら立ち。
「あなた、大きな間違いをしている(英語)」
「なんだおまえ(英語)」
またパンチが出た。わぁかわいそう今度は鼻をおさえた手の上から。鼻血の量が増えた。
「コカトリスなどというモンスターは、もともと存在しないんですよ。アフリカのバシリスクというヘビの魔物が、雄鶏の泣き声で死ぬと聞いたヨーロッパ人が勘違いしてニワトリのモンスターを作り上げてしまったのです。元はバシリスクという魔物のヘビ。そいつが聞くと死んでしまう鶏のマネをしているなんて、なんとうコッケいさ(英語)」
薬丸岳、さり気なくオヤジギャグ入れた。ちなみにあたし、子供の頃アメリカにいたので英語がわかる。
「ナニをごちゃごちゃと(英語)」
と、言いながらスキンヘッドは頭を抱えた。
「ちわぁ」
いきなり入って来た女性に驚いたスキンヘッドは背後からその女性に腕を取られた。
「こいつはなんです?」
「あ、アジフさんの。そいつ悪魔の手下です」
「なら」
「痛えなぁ女!」
スキンヘッドは絞められた腕をはずし、逆を向きアジフの奥さんに殴りかかったが、その腕を取り投げ飛ばした。
奥さんスゴッ! 奥さんの手に奴の締め上げていた腕が残った。
「ヒイッ」
と、奥さん悲鳴をあげ、腕を投げた。
「貴様らなめやがって(英語)」
ドアの外に投げられたスキンヘッドが入ろうとするとこに奥さんはドアを閉めた。
ドンと音がした。ドアを開けると鼻が赤くなり鼻血をたらしたスキンヘッドが。マンガ?
奥さんは男のベルトを掴み持ち上げて頭から叩きつけた。床板を壊して頭が床に。
「あら、つい昔のクセが」
あとで知ったけどソレはプロレスの技でパイルドライバーというそうだ。
それに奥さんは女子プロレスラーだったそうで。
「のびてます。動きませんね」
ロバートが逆さに立ってる男見て言った。
「悪魔の手下なら大丈夫よね。あたし人殺しになってないわよね」
「この男は腕力はあるが、いまいち頭が悪くてちゃんと魔法を覚えられなくて、マスターはボディガード的な者として力を与えました」
ママーネ婆さんに鼻に包帯を巻かれた薬丸岳が痛々そうな顔で。
「そんな男だから鶏の怪物と思い込んでた自分のアイデンティティをなくし混乱したんでしよう。しかし、悪魔のくせにコカトリスのコトを知らなかったのでしょうか?」
あっ、まだ。男は床から血だらけの頭をぬきタレた血を舐めた。
「まだまだだ!(英語)」
ガーン
ロバートが後ろから盾で思いっきりスキンヘッドを殴った。
男は目をむいて気絶した。
「今のうちにこいつをロープで」
「この魔法のロープを」
とママーネ婆さんが物置き開け取り出した。
ロバートがもらった盾もこの物置きにあったそうだ。
「やっと落ち着いた。実はコレ持って来たのよ」
アジフの奥さんが部屋に入って来た時に異変に気づき置いた鍋を。
「みんなの夕飯にと大量に作ったカレーよ」
つづく




