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帰還のクロエたち

12話 帰還のクロエたち


 あたしたちが出てきた場所は、なんと何度も

来ているマンションの屋上ではないの。


「おわっここは何処です?」


 後からイソギンチャクに入ったロバートが現れた。 


「ココはマンションの屋上よ、ロバートは来たことないのね」


 こっちがわにもイソギンチャクがあるかと思えば何も無い。だからあたしたちは、突然現れた感じ。


 先に入った巫女音朋とマナの前に、目を丸くしたおじさんが立っていた。


 あたしらが現れたので驚いているのだろ。


「ああ、森島さん。こんにちは」


 と、マナが、あいさつをした。知り合いらしい。


「き、き君たちは何処から?」


「わたしたちエササニ星人のUFОに乗って地球の裏側まで行ってたんです。ホラこんなに日焼けしちゃて、真っ黒でしょ」


「ホントだ……ハワイ帰りみたいだ」


 あたしらは、屋上の出入り口へ向かった。


「ねえマナ、今の作り話なに?」

「あのおじさんは303の森島さんという人で、ものすごいUFOマニアで、よく屋上で撮影したりしてる人なの」

「そうなんだ、あたしもよく屋上に来るけど初めて会った」

「クロちゃんと来る時間が違うんだよ」


 なるほど、UFOマニアか。

 このマンションは変り者が多い。

 マンションの外見からしてそうだし。

 入る人間も。


 でも人間以外が居たとは。


「マナ、一度ウチに戻って着替えとかシャワーとかして、また廊下で」


 朋とロバートはあたしの部屋に。

 はじめロバートがマナの部屋に行こうとしたのを止めた。


 中学生が一週間ぶりに帰って来たら半裸の外国人の大人まで連れてきたらマナの親がビックリする。

 へたをしたら通報され、捕まるぞとロバートを脅した。


 腰巻き一枚のロバートにはちょっと小さいが、スウェットの上下を。あたしは男の服は持ってないから、シャワーを浴びさせて、適当なのを買いに行かせることに。

 靴もないので女モノのサンダルを履かせた。


「クロエ、感謝します。お金は後で返します」


 一万円じゃろくな物買えないだろけど。


 朋にはあたしのショーツを。まだ寒いからシャツとパーカーを着せた。あっちで着てたシャツはボロボロだし。

 もともと着てた中古のブレザーはお気に入りらしい。オーバーオールとともに手放さない。

 あのぬいぐるみは一緒に浴室で洗って乾燥機に入れた。

 アレは大丈夫なのか? 乾燥機。


 戸棚に入れてあったポテチをコーヒー飲みながら食べた。

 なんか落ち着いたと思ったら涙が出た。


「クロエ、なんで泣く?」

「ウチに帰ってこれたから……グス。うぇ〜ん」


 ふと時計を見た。お昼前だ。充電しているスマホの日時を見た。


「どうなってるの?」

「どうしたクロエ」


 と、ポテチをつまみながら朋が。


「これ、壊れたのかしら。今は、あの日と同じ。悪魔と会ってママーネさんとこに行って。ロバートと、あの部屋で会ってから一時間しかたってないんだけど」

「多分壊れてない。あのイソギンチャクで時空を飛んだ。クロエ、これ美味しい。もうない?」


 と、平然と朋が。


 あたしは廊下に出てマナの部屋にと、思ったら着替えたマナが出て来た。


「クロちゃん、時間が戻ってる!」


 三人で一階のホールに降りると丁度ロバートが帰ってきた。

 黒いスラックスに白のYシャツの上にジャケットを着ている。


「安いファッションショップがありました。ジャケットと靴はリサイクルショップで」

 

 と、あたしにスウェットとサンダルの入った袋を」


「ああ、それもういらないから」


 袋をダストボックスに詰め込んだ。


「時間が……。そうですか」


 ロバートは、たいして驚かない。やはり悪魔の弟子だったからか非常識なコトには驚かないらしい。


「異世界から帰るとよくありますね」


 ってあたしは、はじめて行ったんだ異世界。



 ママーネ婆さんの部屋。 


「まあそんなことが、苦労したのね。みんな日焼けして真っ黒」


 ママーネ婆さんは、帰って来たあたしらに紅茶とクッキーを出してくれた。


「悪魔に異世界に飛ばされたとは、実に興味深い」

 

 ママーネ婆さんの弟子薬丸岳やくまるだけ)が、はじめて会う巫女音朋をメガネをずらしながら見ている。


「えーと、あなた?」

「巫女音朋さんです。わたしたちが悪魔から助けた魔法少女です」


「魔法少女ですか。あなたは日焼けしてませんね。そのぬいぐるみは?」

「おまえ、嫌いだとフランシーヌが言う」

「フランシーヌ? あなたはフランス人ですか?」

「わたしに国籍はない」


 ホントなの朋。国籍がない人でも大学に入れるの? あたしは一応日本国籍だけど。


「すみません。あなたから魔法の匂いがプンプンするんです。あなた自身が魔法をかけられているような」

「朋ちゃんは魔法少女だからってマナが」

「あ、別に悪気は、そちらの方からも」


「ボクの魔法は、もう失いました。あの、マナちゃん悪魔というのは、やはり……」

「あいつはそう呼ぶのがあってると思いますけどロバートさん。そもそもなんで悪魔がこのマンションに居るんですか?」


「どーもソレは私のせいじゃなかろうかと……」


「ママーネさんのせい?」


               つづく

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