察してちゃんの田中さん
果たしてこれは察してちゃんなのだろうか?
何か激しく間違えてる気はする。
「どうして私が怒ってるか分かる?」
「いや、分からないから聞いてるんだけど」
「聞かなくても普通わかるでしょう!」
「怒ってる?」
「怒ってない」
「いや、怒ってるじゃん。なんで怒ってるの?」
「だから怒ってないって言ってるじゃん!」
察してちゃん。
必ずと言っていいほど事前に自分の要望や考えてることを言わない特殊能力の持ち主。
職場に察してちゃんを置いて遊んでみよう。
「課長」
「なんだい、田中君」
「私今日仕事上がりますね」
「え?まだ定時じゃないけど?どうした、何かあった?」
「私の推しが結婚したので休みます」
「いやいや困るよそんな理由で早退されちゃ、せめて事前に言ってもらわないと」
「今知ったんだから今言ってるんですけど」
「そういう問題じゃなくてさ」
「普通押しが結婚したらOOロスになるって決まってるんですよ。課長常識でしょ」
「常識なの!?」
「まぁ、今度から気を付けてくれればいいので」
「私が悪いの?」
「そういうことも察することができないから昇進できないんですよ」
「昇進の話はやめたまえ、同期が大体部長になってるとかそういう話はやめたまえ。私に効く」
「では、1週間ほど他のファンと悲しみを分かちあうんでその他の日も出社しません」
およよと泣くふりをしながら鈴木は去っていく。
「・・・」
「よし、人材募集するか」
続きはどうだろう?
書くかもしれない。