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わりとテレビでよく聞く類の怪奇現象が、身近に起こっています。

作者: 櫻月そら

実体験です。


 この日記のように、徒然なるままに書いたもの。

 

 本来はエッセイジャンルのほうが、ふさわしいような気がします。

 しかし、エッセイにして、怖いものが苦手な人がうっかり開いてしまうといけないので、ホラージャンルに投稿しました。


 いや、タイトルやあらすじを見たら、まず開けないですよね。

しかし、念のために。



 

 近頃、私の身近に起こっている不思議な現象についてのお話です。


 私は数年前に、家族と新築のマンションに引っ越しました。


 最初の異変は、トイレに入っていると自宅内のどこかから、衣擦れ……というよりも、ビニール袋が風に吹かれるような、サワサワサワ……という音が聞こえ始めたことです。


 それは家族が就寝中か、家族が留守の時にのみ聞こえます。

 ちなみに家族は、その音を聞いたことはないそうです。


 

 それからしばらくが経ち、玄関のセンサーライトが勝手に点くようになりました。

 

 誰も通っていない。誰も動いていないのに……

 

 そして、センサーの感度は、あまりよろしくない。


 明かりが欲しい時には点かないこともあるため、玄関で手を揺らすようにして、センサーを反応させます。

 そのため、廊下の先のリビングにいる人間を感知しているとは考えにくい。


 



 またそこから少し月日が経ったころ、寝室の照明が段階を経ながら、消灯するようになりました。

 まるで、照明のリモコンを操作している時のように。


 しかし、きっと知らない間に体がリモコンに当たったんだろう、と思っていました。

 その現象は何度か起こりましたが、また当たったんだろうと、あまり気にしていませんでした。


 しかし、つい最近、同じく勝手に照明が消えた時のことです。

 

 またか、とスマホのライトでリモコンを探しました。


 ――見つからない。


 仕方なくベッドから降りて、壁付のスイッチで点灯させました。

 

 すると、リモコンは私が寝転がっていた場所から、手を伸ばしても届かないほど離れた場所にあったのです……。


 

 

 また、エレベーターをエントランスで待っている時のことです。

 暇なので、つい監視カメラのモニターを見てしまいます。


 1人、2人、3人……と住人が乗りながら、エレベーターは1階へと降りてくる。


 そして、ドアが開くとモニターで見た人数よりも1人少ない……

途中の階で降りた人はいなかったのに。


 しかし、私の隣でエレベーターを待っていた他の住人の方々は、何も気付いていないようでした。




 

 また、エントランスのポストを開けていると視界の端で、若い男性が足音もなく早足で通り過ぎていくことが何度かありました。


 この男性を、家族も何度か見かけたことがあるそうです。

 しかし、やはり視界の端を通り過ぎるだけで「何となく若い男性のような気がする」という認識です。


 男性が通り過ぎたあと、駐車場へと続くドアが開く音が聞こえるのですが、誰もいない。

 ドアも開いていない。


 ドアは重い金属製で、そんなに早く閉まることはありえません。

 

 別の日には、外からドアを開けた音がしたので覗いてみましたが、やはりドアは開いておらず、人もいない。


 思い返してみると、ドアを開ける金属音はするのに、オートロックを解錠するピッという電子音を聞いたことがないのです。


 駐車場や階段に繋がるドアは、建物内部からでも専用キーで解錠しなければ開きません。

 

 そして、正面玄関の自動ドアが開いた音も聞いていません。


 では、あの若い男性はどこに行ったのでしょうか……?


 


 そして、最近はスマホの音声認識機能がこう言うのです。


「こんにちは! 何でも話してくださいね」


 いえ、私、何も話していません。

 スマホに触れてもいません。

 テレビも点いていませんから……


 スマホよ、あなたは誰と話しているのですか?



 

 そして気になることが、もうひとつ。


 リビングや寝室など、家族がそれぞれ別の場所で過ごしている時のこと……。


 離れた場所から母の声で、私の名前を呼ぶ声が聞こえたり、電話をしているのか、独り言のような声が聞こえることがあります。


 最初は、母から始まりました。

わざわざ寝室まで来て、こう尋ねてくるのです。

「呼んだ?」「何か言った?」「電話してた?」


 それに対して、私は「何も言ってないよ?」と答えます。


 それが数日おきに何度も続くものですから、少し呆れ気味に笑いながら、「何も言っていない」と返していました。


 しかし、ある日、私がリビングに居る時のこと。

 寝室にいる母から名前を呼ばれました。


「呼んだ? 何か言った?」

 今度は私が、同じ質問を母にしていたのです。


 ハッとした私に、母はニヤリと笑いながらこう言いました。

「ね? 聞こえるでしょ?」と。


 確かにそれは母の声だったのです。

 そして母には、私の声が聞こえてくるのだそうです。


 スマホが突然話し出すのは、だいたい寝室。

 何か関係があるのでしょうか……。




 どうしましょう……。

 いえ、どうもしないんですけどね。


 近頃は、こんな日常を送っています。


 まぁ、でも、わりと大丈夫です。


お読みくださり、ありがとうございました。


実害は無いので、大丈夫です!


追記 2月16日 1時49分

この作品と同時に活動報告も投稿しましたが、活動報告は、なかなかアップされない。

読んで感想をくださっているのに、PVは0表示。


混んでる? いや、そんな感じじゃない……

なろう始めてから、初の現象です。


え、人に話したらダメなやつだった……?

と少し焦りました。


今は通常通りに表示されています。

大丈夫なようです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんにちは! 何でも話してください! [一言] いや、咲月さまの声が聞こえた気がしたので返事を……あれ?
[良い点] センサーライトやスマホのお話が、何とも不気味ですね。 果たして何に反応したのでしょうか。 [一言] 実体験に基づく貴重なお話をありがとうございます。 追記に御座いました、「小説家になろう」…
[良い点] 大丈夫なんか~い! いや、怖くない? うちの嫁だったら大騒ぎしてるわ~。 ( >Д<;)
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