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18話 気紛れな、小さな親切

うにゅ、ボ〜、は!お兄さん、やっと戻ってきた!

「うむ、待たせたな!お詫びに何か奢ろう!」


え!良いの?私ねぇ白いパンがいい!食べたいの

「分かった、白いパンだな!後で買いに行こう」


わーい、待っていて良かった♡もう帰っちゃったのかと思ったの

「まぁな、随分と時間がかかってしまったからな」


じゃあ次は買い取りカウンターに案内するね

「よろしく頼むよ、小さな案内人さん」


ここだよ、お姉さん、買い取りのお客さん案内してきたよ

(はい、いつもありがとうね、コレ!)

うん、お姉さんアリガトウ

「近くで待っていてくれ」

うん、まってるねお兄さん♡


はい、それでは買い取りですね!素材は何処に?

「ここに出しても?」


はい、カウンターに乗る範囲でしたら出して貰ってもいいですよ、それ以外だと倉庫の方に直接ですね

「了解、ならばカウンターに乗る範囲で出しますね

ポイポイッと」


えっ、ワイバーンの甲殻?それに牙や角まで!こ、これ全部ワイバーン素材ですか!!

「あ、はい!そうなりますね」


し、少々お待ち下さにゃい

「あ、噛んだ!またお姉さんが後ろのドアに」


そして2人…あ、うん、何となく察したわ…ハハ


おいショウよ、さっき振りだな、これでもな俺は忙しいんだよ!んでもって今度は何だ…ああ買い取りか

言ってたな、そう言えば

「ご希望のあの場所の素材で、ワイバーンだな」


何!あの森のか!早く見せろ、ん?これで全部か?

「いや、まだあるが?ここに全部は乗らないぞ」

う、うむ、そうだな、そうだったな…いや全部出せ!

倉庫に行くぞ!

「お、おいおい」


またでっかい倉庫だな、倉と変わらんぞこれは


入口はコッチだ、カウンターの隣りの倉庫に入る

「中にも倉庫があるのか!」

さ、ここに全部出してもらおう

「はいよ!ほれほれアレもコレもポイポイっと」


な、なんじゃ~この量はぁぁ、お前さん…ぁあ

アイ殿とシルヴィー殿も居たんだたな、当然か…

「これで良いか?まだあるのだが」


まだ有るのか~、是非!と言いたい所だが既にギルドの資金では買い取れない額になっているから無理だな

「む、そうか?なら買い取れるだけお願いしたい」


おう、コッチもそのつもりだ!あの森の素材なぞ滅多にお目に掛かれんからな、思い切り買い取りするぞ

「ああ、宜しく頼む」


なぁ、ワイバーンの素材半分で資金の底を付きそうなんだが……

「む、そうなのか?だったら貸しにしても良いぞ」

く、貸し?

「スフィアだったか?もし俺がその国にいったなら色々と融通して欲しいってのはどうだ?」


その融通ってのが怖い気がするのは気の所為ってか?

可能な範囲ってのなら良いぜ!

「なら、それで良いワイバーン素材は全部出そう」

なっ!良いのか?本当に良いのか、全部の金なんて払えんぞ、精々半分程の買い取り金額しかないからな

「それで良い、俺が持っていてもな使わんよ」


ふう、分かった!少し待て、金庫から持ってくる

ドス、どす、ドスン、ドスン、だん、だん

ほれ、これで全部だな。一応確認するか?

「いや、いいよ確認するだけでも日が暮れそうだ」


そうだな、恐らくもう10年位は働かなくても生活出来るんじゃねぇか?贅沢しなければだかな

「はは、贅沢は、したい時にするのが良いんだよ」

やっぱりお前は見た目通りの年齢じゃねぇな中身は オッサンだろ!話す言葉がいちいちおっさんくせぇ

「言ってろよ!俺はもう行くぞ」

ああ、この領地を出るなら早めにでろよ!出ないと面倒に巻き込まれるからな

「分かってるよ、忠告感謝だ」


さて、思いがけない資金が手に入ったな

先ずはお嬢さんに白いパンを買いに行かないとな


あ、お兄さん終わった?いっぱい売れたの?

「ああ、いっぱい売れたぞ!さ、買い物に行こう」

うん、白パン、白パン♪♪楽しみ〜


「嬉しそうだな」詩までうだってるぞw


ここだよ、いつも美味しそうな匂いしてるんだよ

「そうだな、確かにいい匂いだ、さぁ入ろうか」


いらっしゃいませ~

「さて、白いパンは何処かな?」

お兄さん、ここ!ここに有ったよ!ここ!ほら

「分かった分かった、これを買おうな!適当に幾つか買っていこう」


支払いをし、店を出て適当なベンチにすわる

「ほら、約束の白いパンだ」

わぁ~、ありがとう!……食べてもいい?

「ん?遠慮しないで食べればいい、これも飲め」

うん、もぐもぐ…グスン、美味しい美味しいよグスン

「どうした?そんなにか泣く程だったか?」

後は持って帰る

「何だ?半分しか食べてないぞ?」


…が待ってるの

「?聞こえなかったな、もう一度言ってくれないか」

お母さんがね…家でまってるの…お母さんの分

「何だ、なら早く言えば良い、ほらコレも持って行って一緒に食べなさい、飲み物もだ」


ううん、そんなにわ…れないから

「どうした?何か言いたい事があるのか?」

だ、大丈夫だよ…ありがとうねお兄さん…

「大丈夫なら何で泣いてるんだ、話してみろ」


お母 さん、病気なの、でも私達 避難民だから スラム

育ちだし…お金ないから…グスン

「そう言えば、名前聞いてなかったな」

え!グスン、私 ティオだよ グスン うぇぇん

「ティオか、よしティオ!今からティオの家に行こうか、案内してくれ」


でも

「お母さんの事、心配なんだろう?挨拶するだけだ」

う、うん、コッチだ よ、スラムにあるのグスン

「スラムか、思ったより環境が悪いな」

悪臭と何かの動物の死骸が放置されている

こんな所にいたら、病気にもなるわな!さらに奥まった所にティオの家があった

ゴホッゴホッ、ゴホッゴホッ

「外からでも咳が聞こえる、大分わるそうだな」


お母さん、ただいま!大丈夫?

ゴホッ大 丈夫…よ、そちらの…方は?どなた?

お兄さんは、冒険者で案内したらパンを…グスン買…

「失礼、ショウと言う、ティオに世話になってね!その挨拶をと思い寄らせてもらった、体調はどうだ?かなり悪そうに見えるが?」


そうですね、ゴホッ良くはなりません、悪くなる一方ですので

「もうすぐこの国は戦争に巻き込まれるらしいな、貴方達はどうするんだ?行く所は有るのか?」

他所へ行きたいのてますが、私がこの様な体なのです

娘をティオを!どうかお願いできませんか?

「断る」


…そうですよね、見ず知らずの私達ですものね

「いや、他所へ行くのなら親子一緒だろう」

でも、私にそんな体力なんて…

「だろうな、まぁ喉が乾かないか?」

すみません、気が付かないで…


「いや、気にしないでくれ、飲み物なら有るのでね

ティオはこの水を飲め、貴方はこれを食べてくれ」


はわ、お兄さんこの水美味しいよ!何だか元気になったみたいだよ

「そうか、良かったな!後はお母さんだな」

い、いただきます………………………!

か、体が!一体どういう事ですか?コレは……

「さぁな、なんの事だかな、神様の気まぐれかな?」

でも急に体の調子が良くなるなんて…

「俺には分からんよ、ティオが頑張ってるから神様からのご褒美かも知れないな?それでは俺はこの辺で失礼するよ!じゃあなバイバイ」てを振って家をでた


家の中でティオとお母さんの泣きいてるのだろな

きっと長い間、床に伏せてたんだろう


マスター、良かったのですか?あの実を使って


あぁ、良いんだよ!気に入った子供や人くらいはな

全員は救えないが、目に入った人なら救えるさ

それに気に入らない奴は救わんよ!俺の我儘で気まぐれな小さな親切ってやつさ!


この街でゆっくりしようと思ったが、またすぐにでも街を出る事になるとわな!

明日か明後日には出られる様に準備しておくか!




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