第九話 入学式前
ＳＩＤＥ：珊瑚
本日は晴天。そして、
「珊瑚と葵の入学式か・・・」
「そうだね。」
そう、あたしと〈ついでに葵〉の入学式。
悠里兄は後からと言っていたからしばらく二人きり・・・だったのだけど
「そういえば、葵さんは？」
そう、エイリスが居なければ・・・・
光探し
「葵は先に行ってるかな。彼、真面目だし」
それは琥珀兄の前での時だけ。
アイツは先に行ったのはさっさと席に座りたいだけで、
真面目ではない。
「そうなんですか？」
「きっとそうだよ」
「それはいいとして、エイリス。何で居るの？」
エイリスは学校に行く意味がない筈・・・
「それは、手続きで・・・」
「手続き・・・・転入の？」
「そうです。」
「そう・・・それって入学式内に終わるの？」
悠里兄たちの話だと
『入学式ってどんなでだっけ？』
『悠里は寝てたから知らないだろうけど、三十分で終わったよ』
『結構時間掛かるんだな』
『いや、全然短いから』
だったから三十分で終わるのだろうか・・・・
「それなら大丈夫です。手続きは殆ど終わってますから」
「用意周到ね・・・」
そんな事を話していると、
「あれ、琥珀じゃない」
後ろから琥珀兄に声を掛ける人が・・・また女の人だ・・・
振り返ると綺麗な短い黒髪の優しそうな美人だし、居るだけで目立ちそうな人だけど
誰だろう・・・
「はい？・・・あ、会長」
会長？・・・って事は・・・
「琥珀、誰です？」
「彼女は・・・」
「私から言うわ。私は風見りえ、生徒会長をやってるわ」
「生徒会長さんですか・・・」
琥珀兄・・・何で生徒会長と知り合いなんですか・・・
「琥珀って凄いですね、会長と知り合いなんて」
「そうかな？」
「いや、琥珀兄って交友関係狭いからこんな・・・」
綺麗な人と、言う前に後ろから
「お！三人とも此処に・・・って、やば！」
悠里兄が来たのだが会長を見た途端に普段見たこと無い嫌そうな表情を・・・嫌そうな？
「ん？って悠里！なんでアンタ居るのよ！」
会長も悠里兄に気がついたら気がついたで、行き成り怒り始めた。
「それはこっちのセリフだ、何でりえ先輩がいるんだよ」
「入学式で会長として挨拶するのよ、文句ある？」
「普段会長らしい事しないで機械弄りするりえ先輩が？」
「そ、それはアンタがそのところしか見てないからでしょ！」
あ、あれ？第一印象と全然違う反応をし始めてきた・・・
「琥珀兄、会長さんっていつもこんな感じなの？」
「いや・・・いつもは優しい先輩だけど悠里が相手だと・・・・」
「ああなるんですか？」
「うん」
そんな事を話していると向こうにも変化があり、
「そんじゃ今度見せてください、りえ先輩の会長としての仕事ぶり」
「そ、そんなの！！」
「やっぱりやってないか」
「ち、違うの！！た、ただ緊張して失敗したところ見られたくないだけで・・・」
「ん、何か言ったか？」
「か、会員以外は見せられないだけ！」
この反応は・・・もしかして・・・
「はいはい・・・それじゃ学校に行きますか、時間もやばいし」
「時間？・・・・急がないと不味いね」
時計を見てみると後少しで始まる時間になっていた。
「うう、悠里に構ってたらこんな時間に・・・」
「それはこっちの・・・そんな事より、それっと」
「きゃ！何するの！？」
悠里兄が会長を背負い始めた。
「りえ先輩足遅いだろ、一緒に走るより背負った方が速いから」
「・・・・それじゃあ頼みますよ」
「頼まれますか」
そしてそのまま走り始めた悠里兄たちを見て慌てて追いながら思ったのが
「会長って・・・もしかして」
「悠里の事が苦手だよ」
琥珀兄の的外れな答えを聞き流し前を見ると、
「しっかし・・・意外と軽いな」
「意外って何ですか！意外って！」
「仕方ないだろ、こんな事した事無いんだから」
「私も・・・・始めてね」
「ふ～ん・・・もうそろそろだし降りるか？」
前を見ながら走る、だから見えないのだろう。
「・・・そう少し」
会長の顔が嬉しそうにしている事を
やっと書けた・・・前にも言ったなこれ・・・
悠里「それじゃ、覚悟できたか作者」
珊瑚「同じく」
す、すみません
琥珀「三、四ヶ月ほったらかしでしたね」
書いたらやり直しの連続で・・・・
葵「それで俺の出番は一瞬」
エイリス「私は居るだけ」
全員「覚悟は出来たか（ね・かな・な）？・・・」
・・・・逃げるが勝ち
全員「逃げるな！！」
次は早く出すから！！
りえ「説得力ないわね」
？？？「早く・・・ね？」
はい！・・・最後誰？
？？？「・・・・・一辺天国に行く？」
すみません！・・・後、珊瑚さんこれお願い！
珊瑚「はいはい、それじゃ・・・感想をお願いします！・・・それだけ？！」
