第六話 四月一日 午後 参
「え〜、まず最初に何から聞こうか・・・・」
説明はするとは言ったけど・・・
「悠里、珊瑚は怒ってるの?」
「は?いきなり何を・・・・」
「だってアレ」
一人、離れた場所に座っていて、
表情も何処か浮かない顔をしている。
「・・・・はぁ」
「なんで、ため息ついてるの?」
「お前の鈍感さにはついて行けねーわ」
「???」
「・・・・・・・・・」
「其れじゃあ、先ず一つ目は『何処で知り合ったのか?』だね」
どうやら朝神さん、葵、悠里そして最後に珊瑚の順に質問をしていくらしい。
それよりも・・・・
「それは、エイリスの故郷の森だね」
「先輩、そういえばエイリス・・・さんの故郷は何処です?」
「そういえば言ってなかったね。故郷は「琥珀」・・・?」
「此れについては私が答えます。それに私についての質問ですので
答えも私がします。いいですよね?」
「・・・ああ」
此れについては確かにエイリスの方がいいかもしれない。
「それじゃあ、お願い」
「はい」
そして説明は始まった・・・
「琥珀と初めて会ったのは十年前のロシアです」
エイリスの答えに葵は納得したが・・・
「十年前ね・・・其れなら俺らと会うまえだし、外国であったのなら仕方ない・・・・
って、十年前のロシア!?」
悠里の驚きにエイリスは、
「まあ、そうなりますね・・・」
この話をするとこうなるのはわかっていたようだ。
「十年前、確かに私は琥珀と会ってます・・・・次は何ですか?」
「・・・・ですね」
「そうか、あんがとよ」
これで悠里も終わり、最後は・・・・
「私・・・だね」
珊瑚一人だけど、
(気のせいかな・・・・何だかとんでもない事が起きそうな・・・)
そんな事を考えていると、
「それじゃ、私の質問は・・・結婚ってしてるの?」
「「!!」」
一番知りたく、それでも聞けなかった事を質問してきた!
僕や朝神さんはすこし緊張したが、葵と悠里は・・・
「葵、どっちだと思う?俺はしてない」
「・・・分の悪い賭けは好まない」
賭けをやっていた・・・・それよりも
「婚約については・・・・してません」
「それじゃあ・・・なんで!」
「約束です」
また『約束』だ。
「今まで思ってたけど、その『約束』って何?まさか子供の時に
言ったから、此処に来たの」
珊瑚の口調が段々激しくなってきて
「ふざけないで!昔に会ってそれで本当に結婚をしようなんて!
そんな子供の頃にした事で琥珀兄を持ってかないで!
あんたなんかに・・・・」
「私の好きな琥珀兄を持ってかないで!!」
それだけを言うと珊瑚は玄関に向かい、
そして直に大きな音を発てて外に出てってしまった。
「・・・皆、少し出かけてくる」
悠里が何か言っていたが、それに気にする余裕は僕に無かった。
SIDE・悠里
「あの、えって・・・・」
琥珀、珊瑚が出てってしまい気まずい空気が流れていて
エイリスは困っているが・・・
「ほんじゃ、エイリス」
本当に聞きたいことを聞きますか。
「さっきから、珊瑚を挑発してたが・・・・何でだ」
「・・・・気付いていますたか」
「「え?(は?)」」
どうやら、この二人は気付いていなかったようだか、
「・・・わかんなかったのか?」
「いや、普通に信じてたよ」
まあ、人が好い朝神はしょうがないが・・・
「葵は?」
「まったく」
「おいおい、二人とも少しは気付け・・・・まあそれより」
「質問について・・・ですね」
エイリスは観念したように
「あれは・・・・」
よし!
珊瑚「何が!」
此処から急展開する・・・・はず
珊瑚「其れより何なのあれ!?行き成りこ、ここ・・・」
この後に色々と判るかな
珊瑚「この後・・・過去についてね」
そ、珊瑚の過去について
珊瑚「・・・書けるの?」
私・・・次回話書けたら・・・・投稿するんだ・・・・
珊瑚「それ普通だし、なんかやばそうなんだけど・・・」
気にするな、私は気にする
珊瑚「気になるのね・・・・後、悠里兄目立ちすぎない?これって琥珀兄が主役でしょ」
主役は、皆さん十二人だけど?
珊瑚「・・・・そんなに出てないけど後から来るの?」
そう事
珊瑚「・・・・相手は、琥珀兄?」
此処からはノーコメント
珊瑚「え〜」
駄目なもんは駄目、そろそろ終わるよ。
珊瑚「あ、本当だ。それじゃね」
どうもね〜・・・・後、ひき続き感想の方も待ってます。
面白いだけどもいいですので、また次回に・・・・