第五話 四月一日 午後 弐
「琥珀兄!婚約者って本当!」
「聞いてないし、知らないよこんな事!」
こんな事をするのは・・・・・・・・・・
「琥珀の両親に、親父さんの伯父・伯母の二人に・・・・」
「先輩の親の会社の上司の三人・・・あと他の親戚も入れると・・・・」
「数が多すぎる・・・・」
誰がやったのかが分からない・・・・・
ピンポ〜ン♪
「また来たな」
今度は誰です・・・・出来ればまともな人が良いけど。
玄関に行ってみると、願いは通じたのか
「琥珀〜、ちょっと聞きたい事が・・・・遅かったかな、これは」
「朝神さん!帰れたんですね!」
「琥珀兄、その言い方は無いんじゃないかな・・・・」
「珊瑚。こいつを舐めてはいけない、コイツほどの方向音痴はいないぞ」
「みんなして言いたい放題だね」
朝神さんは親戚の一人で光鐘の先生だが、途轍もない方向音痴で遠出をしたら2・3ヶ月は帰ってこない。
こんなんでも有名大学に行けるぐらいに頭は良いし、優しい人なのだけど・・・・
「あの〜すみませんけど・・・遅かったってなんですか?」
そうだ、遅かったと言ってたよね・・・・まさか・・・・
「あ、朝神さん遅かったですね」
「やっぱり・・・」
「やっぱり?」
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「そんな事言ってないよ」
「「「「はい!?」」」」
「だから、婚約なんて知らないよ。大体そんな一方的なのはしない」
???話が繋がらない・・・・こっちのと
「え?違うんですか?」
こっちの話が
「それだとあんたの妄想になるな」
「そうだよ!行き成り婚約なんて・・・・」
葵と珊瑚はこれで・・・悠里は
「エイリス。茶飲むか?」
「お願いします」
すっかり仲良くやってるし・・・
「えっと、エイリス・・・・さん?」
「はい」
「婚約って・・・嘘ですよね・・・?」
「そうです」
即答!?
「まだ、してませんね。今します?」
「まだ?そして今?・・・・ちょっと待って。色々気になるところが・・・・・」
SIDE・悠里
さて、あっちはあっちで話しているし、如何すかな・・・
「悠里」
「ん?如何した。葵」
ったく、葵の奴敬語はなしかよ・・・ま、されたらされたで
気持ち悪いだけだが。
「今回の此れ。悠里は如何考える」
「そうだな・・・・・此れについては分かっている事は少ない・・・
ってか、こりゃ無いに等しいぜ。あちらさん、エイリスとこっちの
朝神の話は全然違うし・・・ま、分かってるのは一個あるな」
「それは」
「面倒事になるって事だな」
俺ならこれで良いが、問題は・・・・
SIDE・珊瑚
「どうしよう・・・」
まさか琥珀兄に婚約なんて・・・けど、違うかもしれない。
それなら良いけど、もし本当なら・・・・・
弱気なっちゃたらダメ!また、あんな事になりたくない!
今は!
SIDE・琥珀
「第一、僕たちは初対面だと思うけど」
幾らなんでもあの人たちの事だ。
無理やりでも、相手の気持ちぐらいは考えるはず。
いままでやってきたのは知り合いの人だったし・・・
・・・それで全て駄目だったけど・・・・・
「・・・・十年前」
「え?」
「覚えて・・・・いないですか?」
十年前・・・・・
『・・・れい・・・・か・・・・』
『ほん・・・』
『私は・・・・・』
「・・・・森・・・・約束・・・」
「え?」
いまいち判らない事はあるけど・・・・確か・・・
「森に居た・・・・子?」
そう言った途端
ドン・・・・
「やっぱり覚えていてた!」
「え?いやあの・・・」
な、ななな・・・・
「それじゃ・・・・」
「ストップ」
「はい?」
そこには、
「こっちに解る様に説明・・・・してくれるよな」
なんだかよく解らない感じの悠里達がいて、あと・・・
「・・・・・・」
珊瑚は神妙な顔をしていたのは解った。
ふう・・・
葵「長い・・」
まだ続くけど・・・
葵「どの位だ」
三話ぐらい
葵「・・・・さっさと書け」
分かりました・・・あ、そうだ。葵これ読んどいて
葵「?・・・〈この『光探し』についての感想がありましたら書いてください?〉・・・欠点しかないと思うぞ」
それについては直していけるように頑張る。
葵「そうか・・・頑張れ」
頑張ります。