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『悪』というものは、本当に『そう』なのか

作者: 潮崎レオル

強制ではありません。これも、一つの意見です。

 正義や善と正反対なものとしてよく使われる、『悪』の一文字。

 世間一般にそう呼ばれるものは、正常に機能している人々にとって、同じものを指すのではないでしょうか。

 神を正義と見るなれば、それに仇なす悪魔は、名前の通り悪の象徴。国家を正義とするなれば、反政府・反社会的組織は、悪の塊。そうですよね?

 しかし、そういうものは、本当に、初めから『そう』だったのでしょうか。

 堕天使という類いの悪魔は、怠惰のために天界を追い出されたとされていますが、少しでも神に抗議しようものならば、善良な者も、地獄落ちの対象になります。

 昔、一部の地域で信仰されていた豊穣神バアル・ゼブル(偉大なるバアル)は、他信教の侵略者たちの手によって、ベルゼブブ(蠅の王)という悪魔に身を落とされました。

 日本史でいうと、国のために働いていた新撰組や赤報隊、人斬りと謳われた河上彦斎は、新政府と指針が違うために、国賊などという烙印を押され、歴史の闇に葬り去られました。

 これらの事によって、『悪』というものは、そのときに思考に埋め込まれた『善』や『正義』に対していわれるものだという事がわかるかと思います。

 つまり、初めから『悪』だというわけではなく、その時その時の人々によって定められたイメージによるものだと言えます。

 なので、一般に『悪』といわれるものは、必ずしも本当に『そう』だという訳ではないということを、心の端に留めておいてください。

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― 新着の感想 ―
[一言]  この世に善も悪も無いですよ、いずれも人間が自分の都合で言ってるだけですから。  悪だ正義だと叫んだところで虚しいだけで、そんな事で宇宙は揺るぎません。  人類が滅んだところで宇宙には何程の…
2017/11/27 16:11 退会済み
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[良い点] はじめまして。 活動報告を流し読みしていて潮崎さんに行き当たり、読んでみたところ私も同じ思いを抱いたので感想を寄せました。 悪も善も、相対的に決まるものだと私も思っています。 でも個…
2017/11/27 10:15 退会済み
管理
[一言] 一般的には、より多数の者に利益を与える行為を「善」とし、反対に利益を独占し他者の生命・財産・価値観などを脅かす存在を「悪」としていますよね。 ただ、残念なことにこの世界、というか宇宙そのも…
2016/09/25 19:36 退会済み
管理
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