第二部『過去』〜プロローグ〜
ここから第二部です。
まずは、プロローグとして、短めにしてあります。
翔輝の話し口調で綴ってありますので、多少違和感があるかも・・・申し訳ありません。
んっと・・・なにから話せばいっか・・・?ん〜・・・じゃぁ、俺が、昔、どんなやつだったかって話から・・・かな?それでいいか?
『ん、いいわよ。最後は亜由美との話に繋がるんでしょ?』
あぁ、もちろん。その為に話すんだからさ・・・
昔、つっても、まぁ、小学生ぐらいだから10年前くれぇ?かな。俺さ、いじめられっ子だったんだよ。典型的な、ね。仲良い幼馴染のやつが、結構リーダー的存在でさ。いるじゃん?そういう奴。で、そいつ中心にクラスほぼ全員からさ、まぁ、そんな今のいじめみたいに自殺するほどじゃなかったけどな。
で、当然それは中学入ってからも続いたわけ。小学校の頃は男が中心だったんだけど、中学からは女が中心だったなぁ。っつっても、相手にしてねぇんだけどさ。ただ、キモイとか言われてただけ。ま、実際キモかったしな。取り得っつったら、そこそこ成績が良かったくらい?服装も気ぃ使わなかったし、運動神経最悪。しかも顔はこのとおりってわけだ。で、喧嘩も弱かったからさ、親もいじめられないようにって格闘技やらそうとしたんだけどさ、根性なくて続かねぇんだよ。
まぁ、そういう感じで、ろくに恋愛とかもしなけりゃ、女と喋ることもなかったんだよ。女に興味はあったけど、そんなんだったから誰かとイイ感じになることもなかった。ここまではOK?
『ん。想像つかないけどね。たしかにイケメンってわけじゃないけど、そんなキモイってことはないと思うよ』
ハハ、ありがと。まぁ今はそういうのが・・・なんっつーか・・・トラウマ?になってさ、オシャレとか気を使うようになったから少しは見れるんじゃないかな。
ともかく、まぁ、運動神経も悪いってさっき言っただろ?でも、俺バスケットボールだけは凄い好きでさ、高校行ってもやりたかったわけ。上手いわけじゃなかったんだけど。
で、そのために行きたかった高校がC大付属。まぁ、私立大学付属だけあって、成績良くなきゃ入れなかったんだけど、その代わり、入った後は、大学にもストレートで行けるは、専用の体育館があるから、遅くまで練習できるわで、バスケやるためだけに高校行きたかった俺にとっては最高だったんだよ。あの学校。でも、中学の時の俺は、さっきも言ったけど、そこそこ頭良かったんだ。でも、とてもじゃないけど、入れなかったから、友達の親に紹介された、進学塾に通う事になったんだ。親に言われて、さ。で、そこで出会ったのが・・・
『亜由美?』
・・・そういうこと。