表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

第二部『過去』〜4〜

 その日以来、俺はもう完全にあいつとのメールだけのために生きているって感じだった。部活終って、クタクタになりながらバスに乗ってさ、携帯とにらめっこ。なんて送ったら、あいつが楽しいか、そればっか考えて、でもいい感じのが思いつかなかくて、結局悩み相談とグチ。愛想つかされるんじゃないかって、ビクビクしながら、それでも送ってしまってた。でも、あいつは一言だけとかばっかだったけど、必ず返事をすぐ送ってくれてたんだ。それが・・・すっげぇ嬉しくて、ドンドン好きになってくのがわかった。

『まぁ、あの子は元々メール長い方じゃないからね』

うん、それは前に聞いたことがある。なんでそんなメール短いし、素っ気ないんだ?ってさ。そしたら、

「あたし、メール苦手でさ、アハハ」

ってさ。嫌われてんじゃないかって心配してた自分が馬鹿みたいだったよ。

 まぁ、そんな関係が一ヶ月くらい続いてさ、いつのまにか夏休みに入ってたんだけど、部活ばっかでさ、どっか遊びに誘う余裕もなかったんだ。それに、度胸もなかったんだけど・・・でも、今年もやってたけど、小江戸祭りっていうのがあるんだ。2つ隣の駅でさ。たまたま友達と行く約束をしてたんだけど、ドタキャンされてさ。ちょうどそん時、メールしてたから断られると思ってたけど、誘ってみたんだ。

『あぁ、知ってるよ。その祭り。結構有名だもんね』

あぁ。で、あいつの返事、割りとすぐ返ってきてさ。

「いいよ」

それだけだった。

『ア・・ハ・ハ・・・』

なんかな、嬉しかったんだけど、逆に不安になってさ。素っ気ないんだけどなんでOK?!みたいな。でも、待ち合わせした場所に行ったらさ、向こうのが先に着いてて、俺を見つけた瞬間、パッと笑顔になってさ、手を振ってくれたんだ。全然素っ気なさのカケラもなくて、二人きりっていう緊張感が、余計増して、カチコチになっちまったよ。

「相川!急だったからビックリしたよ!誘ってくれてありがとね!」

って言いながらさ、俺の手を握って、いきなり歩き出してさ、なんかもう死んでもいいくらい嬉しかったよ。

 それから、さ。俺はあいつをよく遊びに誘うようになった。嫌な事がある度に、誘って、二人で公園のベンチに座ったりしてさ、話聞いてもらってた。向こうも、だんだん悩みとか言ってくれてさ、なんかすごい二人でいる時間が好きになった。

 12月、俺はあいつに告った。なんでかは覚えてない。突拍子もなく、メールで、

「ずっと好きだった。付き合ってくれないか?」

って。あいつに彼氏がいたのは知ってた。可愛かったし、いない方がおかしいって感じだったからな。だから振られるのも覚悟してた。案の定、返事は

「考えさせて」

だった。先延ばしにして、ウヤムヤにしようって考えだと思った。でも、ホッとしたんだ。今までの、心地いい関係がなくなるのはゾッとした。友達でいいから、失いたくなかったんだ。

 その後、普段どおり、あいつに呼び出されて、公園であいつの音楽の宿題を手伝ってる時にさ、あいつから告白の話を急にされたんだ。

「あたし、今の彼氏と別れた。年上としか付き合わないつもり」

なんか、落ちていくのがわかった。暗闇のどん底っつーかさ。もうなにも耳に入らなかったし、入れたくなかった。そうなるのが分かってたはずなのに、さ。そんな自分もホントに嫌だった。

「・・・でも、付き合おうと思ってるんだ。この後・・・どうする?」

あいつは言った。俺は、もう意識なんてほぼなかった。

「帰ろう・・・」

そう言って、帰ったのは覚えてる。でも、あいつの表情も、そのあとの帰り道の様子も全く覚えてない。気づいたら、布団で泣いてたよ。

 その後、友達にその話をしたら、言われたんだ。

「お前、それOKって意味だったんじゃねぇの?」

って。まさか、と思った。年上と付き合おうと思ってるって意味だろ?って。でも、よくよく考えたら、ひょっとして?みたいな期待が出てきたんだ。だから、ちゃんと確かめよう。もう一度、今度は顔を合わせて、告ろうと思ったんだ。一度振られたようなもんだから、もう怖くないってさ。

 そんな時、ちょうどクリスマスに会おうって言われた。嬉しかった。部活が終って、速攻帰ろうとした。

 帰り道・・・俺は、ヤンキーにカツアゲされてる同級生を見つけて、そのヤンキーをボコボコにして、警察に捕まった。

 解放されたのは、約束の時間から3時間経った後。ただ、メールでごめん行けなくなったとだけ伝えた。それから、連絡もシカトして・・・今に至るって感じさ。

『・・・なんで?なんで、シカトしたの?そんな、カツアゲなんて無視すればよかったのに・・・』

 なんで・・・だろうな・・・俺にも、わかんねぇよ・・・・

今回で、本作品を凍結することに決めました。


理由は、単純に書けないからです。


申し訳ありません。新しい試み等、やめればよかったと反省しております・・・


次回作は、一応検討しておりますが、恋愛モノではないことは確実です。


今このメッセージを読んでくださっている方々には、是非そちらを読んでいただきたいと思っております。


それ以降、自信が戻りましたら、改めて続きを書くなり、書き直したりしたいと思っております。


では、いらっしゃらないと思いますが、愛読されていた皆様方、大変申し訳ありませんでした・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ