第二部『過去』〜3〜
お久しぶりです。神越優です。
だいぶ間を置いての更新となり、真に申し訳ございません。
実は、私の苦手とするジャンルである、恋愛物であり、新しい試みをと決めての本作品の連載だったため、自分で書きながら、なんてつまらない作品なんだろう・・・と思い、連載を中止しようかと思っていました。
ですが、評価・感想こそないものの、全く更新しなかったこの1月。本日確認したところ、100ものアクセスがありました。
継続して読んでくださってる方は少ないのかもしれませんが、私にとってこんな嬉しい事はございませんでした。
よって、本来考えてたものよりは短く書き終えるつもりですが、連載を再開しようと思った次第です。
どうか皆さん、とんでもない駄作になってしまいましたが、何卒お付き合いくださいませ。
ん〜・・・あれは、俺が高校入ってすぐ・・・だったかな。バスケ部に入った俺はさ、中学の時にバスケ部だったっていう女の子と仲良くなって、すぐ好きになったんだ。・・・あいつとは打ち上げ以来仲良くなることなんて想像できなかったからさ。ちょっとヤンキーみたいなのに憧れてるところがあったその子との方が上手くいきそうだったから、諦めようと思ってたんだ。
『・・・なっさけな!』
・・・そう言うなよ・・・でも、ちょうどそん時、色々あってさ、俺だいぶへこんでて、女と付き合うとか考えられなくなったんだ。
『色々?・・・なによそれ?』
・・・まぁ・・・それはまた別の話だから。・・・で、そんな時、突然、岡里からメールが来たんだ。
『あら?急展開じゃない?』
「遊びに行かない?」
それだけだった。わかるか?!それだけだぜ?!別に大して喋った事もない男に、いきなり−遊びに行かない?−とか意味わかんなくね?!でもこっちからしたらなんかドキドキしちゃってさ。とりあえずOKしたんだ。
『・・・ホント急展開・・・でもあの子そういうとこあるわよね・・・』
ん・・・ホンットなんつーか・・・無神経?!
『あはは・・・ホントそうかも・・・』
ハハ・・・まぁとりあえず、それで待ち合わせして、でもあんまテンションあがんなくてさ、緊張してたってのもあるけど、さっきの色々あったってやつのせいでさ。だから、あんま時間かけないですぐ帰ろうと思ってたんだ。やっぱ誘われたの嬉しくってさ、断れなかった代わりに、早く帰ろうって思って。
『ふ〜ん・・・なんかその色々ってのが気になるけど・・・それで?』
まぁ、待ち合わせ場所に着いたらさ、あいつ塾のメンバー勢ぞろいでいるわけさ。こっちからしたらハァ?!って感じじゃん?!遊びに行こうってだけだったから他のやついるとも思わないしさ!マジなんか萎えちゃってさ。
『・・・そりゃ・・・あんたが勝手に期待して勘違いしただけってのもあるけど・・・ねぇ・・・』
・・・まぁ、そうなんだけど・・・とにかく、なんか皆でもう一度遊ぼうみたいなことになって、俺を誘わないのは、みたいなことになったらしくて、あいつがメールくれたらしいんだわ。でも、俺からしたらそんな気分じゃないわけだから、ソッコー帰ろうとしたわけ。そしたらあいつ・・・いきなり俺の事殴ったんだ。・・・グーで。
『・・・ハァ?!いきなり?!あんたなにしたの?!』
いや、帰るわ、って言っただけ。そしたらあいつ、
「皆でこれから遊ぼうって時にシラけること言わないの!へこんでるんだったら、相談してくれればいいじゃん!友達なんだから!」
って言い出したんだ。・・・信じられるか?塾が一緒だっただけで、喋った事もないし、ほぼメールもしない。そんで打ち上げ一回やっただけで、友達!だぜ?こっちがそんなへこむほどでかいことを相談しろ!とか・・・なんだこいつありえねぇ・・・って感じだったわけ。
『・・・八方美人・・・ね』
ハハ・・・そうだな。完っ全に八方美人だな。・・・でもさ、嬉しかったんだ。なんか、そんなこと言ってくれる女なんかいなかったからさ、なんか辛かったし、相談したんだ。色々・・・とさ。それから、かな・・・あいつと、結構メールするようになったんだ。そんで・・・俺は完全にあいつに惚れた。もう、さっき話にでた女なんて、いいとか全く思えなくなったよ・・・
『・・・なるほどね・・・ドMだった・・・ってわけね』
・・・お前・・・ホンットキッツイ性格してんな。