表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の残光 -pLatonic Clematis-  作者: BatC
第一章
15/94

宿業の遺産

様々な短い場面の集まりの様な感じです。

ツィーアからあの件、特別課外活動についての事を聞いた翌日、ケイト校長からお呼びが掛かった。心当たりといえば昨日から山程あるのだが、まあ、此方も聞きたい事は多かったので丁度良いか。


だが、今日は普通に授業がある。今日は・・・社会科の講義か。此れは重要だ。社会常識は世を渡る武器であり、物差しである。此れを身につけずに、社会で暮らす事は出来ない。いや、ただ生きるだけなら必要は無いのだが。やはり生きるからには、上手く立ち回りたいからな。


さて、講義がある教室は・・・ん?


何やら嫌な感じがしたな。そんな大層な第六感を持っている訳では無いが、其れでも分かる程の視線。誰かが悪意を以って睨めつけていた様な感じだ。露骨な。ただ、煩わしいな。原因といえば、昨日の決闘。かなりの衆目の前でやったからなぁ・・・昨日からか、随分と視線を感じる様になった。自意識過剰かも知れないが。まあ、有象無象がどう思って居ようと、俺からするとどうでも良い。


構わずに歩を進める。其の時には、嫌な視線の様な物は既に感じなかった。















「・・・気付いてないの?」


くすくすと、さも可笑しそうに笑う少女。


空色の髪を流し、蒼色の眼を持つ少女。見る者が見れば、その色が持つ意味に畏れ慄き、其の足下に平伏するであろう。形の良い、その眉を嫌らしく・・・其れでも流麗なラインを描く・・・歪めながら、目標の少女を目で追う。


肩に掛かる程の長さの、青みがかかった黒髪を金色のピンで留め、世にも珍しい赤眼を持つ少女。切れ長の眉と、形の整った顎と鼻の線。高々十年も生きていない少女の主観ではあるが、古今東西、如何なる社交の場でもお目にかかった事が無い様な美少女。其れに魔術師としても優秀と来ている。"自分の立場"としても是非味方に引き込んでおきたい相手だ。其れを見る目が、まるでこれから嬲る獲物を見る目の様である、というのは些かおかしい物があるが。


「今度・・・試してみよっか・・・」


くすくすと、何が可笑しいのやら、笑い続ける少女。


「にいさまを出し抜く良い機会だし」


彼女が「にいさま」と呼ぶ男は、確かに同じ腹から産まれた兄妹である。が、二人に共通しているのは、人間を能で測るという事と、髪や眼の色のみ。高い地位にある両親も、有能であるから認める。逆に彼女らの両親も、自らの子供であろうとも、決して無能である事を許さなかった。事実、かつては自分の上にも下にも、幾人兄弟が、姉妹が居たらしいが、育つ過程で淘汰され続け、今残っているのは、彼女と、彼女が兄と慕う男の子のみであった。何方もお互いに有能である事を認め合っているし、互いに反りが合わない事も良く知っていた。


智の彼女と、武の兄。彼女はどう逆立ちしても、兄の剣を受ける事が出来る様にはならないし、兄の攻撃魔術を防ぐ術を持たない。逆に、兄は彼女にボードゲームで勝つことは万に一つも無いし、彼女に舌戦、知識、策略で勝つことは叶わないだろう。似た外見を持ちながらも対照的な二人は、当然、目的を達成するプロセスも、大きく異なる。


彼女が目的の為に我が下に下るなら良し。下らなければ・・・その時は兄が手を出すだろう。兄も彼女を欲しがっている事に変わりはない。まあ、何方にしても、下らなければ潰す、という結論は変わらないのだが。


「いろいろ準備しなきゃね」


私と国の為に・・・。


気付けば、其の姿は元から何も居なかったかの様に消えていた。


彼女の名は、カルセラ・コウ・エーレン・ベルギア。


アリエテ王国東方、広大な領土を統べる大帝国。ハノヴィア帝国帝位継承権第二位、其の人であった。














講義を受けた後、校長室に寄った俺はケイト女史から、「戦うのは良いけど、アリーナをぶっ壊すのはやめてね」という旨の注意と、案の定、特別課外活動についての説明があった。ぶっ壊したのは俺じゃなくて、俺の攻撃を跳ね返したカリナちゃんに言って欲しいのだが。


特別課外活動とは、この学校で毎年行われている、謂わば行事の様な物だという。四人の生徒+一人の教師が一つの班となり、山野に一週間生活するという物。使用人も連れて行く事は出来ない。当然、魔の獣やら、下手をすると野盗に遭遇する危険性も孕むが、基本生徒達で対処するか、手に負えない場合は、随伴の教師が対応するので、問題は無い・・・らしい。いや、何かの間違いで死にそうで、問題しか無さそうなのだが。


勿論、コレに限らず、学校生活の中での死亡は、自己責任となるので、学校としては痛くも痒くも無いそうだ。こわ。


まあ、実際には、其処らの野盗やら兵士よりも十歳の生徒の方が強い場合が多いそうだが。なんたって卵とは言え、魔術師だからな。(俺からすれば)超常の力を行使する生徒達は強いのである。


で、班なのだが、俺がツィーア達の班に誘われている、と告げると、ピクリと頬がひきつった。


「・・・戦力過剰ではないですかね・・・」


小声でボソッと呟いたのを聞いた。まあ、ツィーアも割とやる方の魔術師だし、カリナ嬢の実力は・・・ゴーレムの扱いについては・・・折り紙付きだ。アイクは・・・知らないのだが。


「あまり他の所が弱体化してしまうと・・・」


ボソボソと独り言を呟いているが、大丈夫なのか?指先でコツコツとテーブルを叩くと、漸く我に返った様だ。


「ああ、引率の教師は決まっていますか?」


そう、引率の教師だ。一応、俺の考えとして、魔術工学科の教師(?)、ネメシア・リィ・クロチャトフに頼む予定だ、という事を話した。


「ネメシアさんですか・・・丁度良いかも知れませんね・・・では、其れは私から言っておきます」


顔を出す手間が省けたか。いや、面倒な訳では無いのだが、何せ教室が遠くてな。歩くのが億劫なのだ。え?結局言ってる事が同じ?細かい事は気にしないで欲しい。


「では、そういう事で」


此処で話は終わり、さて今日も午後が暇になってしまった。魔術の研究でもするか。考えるとそれ以外にやる事が無い気がする。野宿を考えて、其の手の必要な物を揃える買い物にも行きたい所だが、其れは他の班員や教師と相談しながら揃える物だろう。此れはまたの機会だ。


グラウンドの一角がスケートリンクみたいになる迄訓練をしていたら、ケイト校長が飛んで来た。当たり前であった。












其の日の夕食時、明日は休日という事もあり、誰もが明日の予定の話に花を咲かせていた。


かく言う俺は、ツィーアに頼んで他の班員を集めて貰った。此処に来て初めてではなかろうか、円卓を四人で囲んでいるのは。


「で、引率の先生は、ネメシア先生に決まったのね」


まあ、端的に言うと、顔合わせ、打ち合わせだ。カリナ嬢とも面と向かって話した事も無かったし。


「(ネメシア先生ってどんな人だっけ?)」


「(魔術工学の鬼才と呼ばれている方ですわ)」


コソコソと話しているのは、アイクとカリナである。普通に聞こえているが。


「で、私が言いたいのは、必要な物をそれぞれ分担して揃えようって話なんだが」


物が被る事を防ぐ為だ。当たり前だが。分担したいのは、例えばテントだとか、調理器具だとか、一つ有れば大丈夫な嵩張る物だ。


「ああ、去年使った雨除けのタープは有るよ」


「じゃあ、アイクは其れね」


後は・・・。


「毛布とかの寝具は、二人で分担しましょう」


確かに毛布だとかは嵩張る事この上無い。二人で二セットずつか。


「毛布とかは、あたしが用意できるから、当日に半分誰かが持ってくれれば良いわよ」


なら、俺は毛布を持つ役になろうか。


「それならわたくしが」


と、カリナ嬢に取られてしまったか。あれ?俺は何を持てば良いんだ?


「エリアスさんはお強いですから・・・魔物と戦ったり、解体する準備をしておいて頂けますか?」


カリナ嬢がにっこりと笑って言う。なんだ、そんな物で良いのか。


「エリィ・・・大丈夫?」


ツィーアが一瞬カリナ嬢を睨み付けたかと思うと、一点、俺を心配する様な事を言ってきた。


「何が?」


高々獣の相手と調理だろう。


「嫌なら、俺が代わるからな?」


アイク迄である。そんなアレな役割なのか?


「その・・・血とかが・・・」


ああ、グロテスクなのが大丈夫か?という事か。あと、手が血生臭くなりそうだな。そっちの方も考えて置くか。


「大丈夫だ、問題無い」


そんな事気にしていたら、サバイバルなんて出来はしない。


カリナ嬢は嫌にニヤニヤしているな。ボコした事を根に持っているのか?其の意趣返しの一端だとしたら・・・。


「・・・お漏らし(ボソ)」


ツィーアが先手取ったか。カリナちゃん、口に含んだ葡萄水噴き出した。テーブルクロスに紫の染みが付いたよ。洗濯する使用人に合掌。


「ゲホッゲホッ・・・いきなりなんて事を言うのですの!?」


見るからに顔を真っ赤にして、叫ぶ。其れに首を傾げているのはアイクである。対してツィーアといえば、わざとらし気に流し目をする。


「あらぁ?いきなり立ち上がって怒鳴るなんて・・・テーブルマナーが成ってないんじゃない?」


ツィーアって怖いな。怒らせない様にしよう。


「ぐぬぬ・・・」


唇を噛んで悔しそうなカリナ嬢。勝ち誇った余裕の笑みを見せるツィーア。この二人合わないなぁ。


「まあ、兎に角はしっかり準備しておけよ」


そういや俺って、この中では最年少だよな?なんで仕切ってるんだろうか?結局は精神年齢という事なのだろうか。誰かお兄ちゃんお姉ちゃん感出してもいいんだぞ?


と、結局はツィーアとカリナの争いがアイクに迄及んで、テーブルマナーも何も無くなってしまったのだが。俺?デザートの果物を抱えて逃げた。三十六計だ。


「頭からっぽのくるくる女のくせに!」


「腹黒性悪女のくせに!」


後ろから何やら聞こえるが、気にしない。さて、少し夜風に涼んで来ようかな。


ところで、翌日聞いた話だが、俺が食堂を出て行った後、食堂でボヤ騒ぎがあったらしい。夜風に当たって涼んだ後、部屋に戻る途中、寮監のディメーテル・ミル・ニェイルに襟首を掴まれて引き摺られて行ったツィーアとカリナを見たが、何かしたのだろうか?(すっとぼけ)












休日。この学校に来てからの初の正規の休日である。いや、中々濃厚な一週間で、非常に長く感じた。なんだかんだ色々あったし。


で、俺はというと、街に買い物に繰り出している。用意する物といえば、匂い消し変わりの金属塊・・・こすると生臭さを打ち消す効果がある・・・物を探したり、後は・・・暇潰しだ。例の武器屋に行ってみようかと思う。あまりあの店主とは顔を合わせたいとは思わないが、何せマトモそうな武器屋が彼処しか無い。他は品質も値段も宜しくない。まあ、仕方ないのである。


匂い消しの金属塊は、何やら精錬済みの鉱物を扱っている、資材屋で手に入れる事が出来た。前世ではステンレスの物が一般的であったが、まあこの際鉄でも錆びさせない様に気を付けていれば問題無いだろう。


さて、向かうは武器屋だ。あの見た目ぼんやり腹黒店主の元へ。なんだかんだ言って遠く感じるなぁ・・・歩幅が短いというのは、なんとも不便な物だ。早く背については伸びて欲しい所だ。希望、百七十センチ以上。無理か。ケイト女史も百七十近くあるっぽいが、今のところ女で百七十超えている様な奴には出会っていない。栄養状態の問題か?やはり成長期には、無理にでも鱈腹食べておくべきか。


と、比較的どうでも良い事を考えながら足を運び続けると、何時の間にやら目的地に着いてしまった。相変わらず、重厚そうな建物。矢鱈と重い鉄板仕込の扉を押し開く。コレ技と軋んで音が出る様にしているのかも知れないな。アレだ、店の扉に付いてる鈴の代わりだ。まあ、パッと思いつきの想像だが。


前回此処に訪れた時は、店主は卓に突っ伏して寝て居たのであるが、今回は何やらニコニコと頬杖を突いて此方を見ていた。嫌な予感しかしない。


「やー、いらっしゃいませー」


案の定声を掛けて来る。食えない笑み。そして無性にイラっと来る。


「今日はなんのご用でー?」


・・・まあ其れももしかすると狙っているのかも知れないので、安易には乗らないが。


「ふらっと寄っただけだ」


実際差し迫った用事は無い。強いて言えば、魔物とやらを相手にするという事で、武装の強化を図りたいが、別に現状でも不足は無いと考える。あくまで保険。あとは見栄。其れから予備刀剣は持っておいた方が良いと思うので、二本程何か調達しようと考えている。あくまで俺が持っているのは、護身用にしかならなさそうな短剣だし。獣に致命傷を与えるには刃渡りが足りないだろう。腰に差して歩ける最大のサイズ・・・全長七十センチ以内の剣と、スカートの下に隠せる程の予備刀剣。そのあたりであろうか。


すると、店主はずいっと顔を近づけて来た。


「それなら丁度いいねー、面白い物があるんだー」


そういうと立ち上がり、パタパタと店の奥に入って行く。さて、面白い物とは。


戻ってきた彼女が抱えていたのは・・・大体三十センチ四方、高さ十センチ程の木箱。表面の仕上げがしっかりしている木箱で、とても臨時に武器を入れて置く物には見えない。その高そうな箱を卓にゴトリと置く・・・中々の重さがある様だ・・・彼女は話し始めた。


「これはとある高貴な方が、使える様にしてくれー、って言って置いてった物なんだけどねー」


おい、他人からの依頼品をそう人に見せて良いのか。其れも相手は身分が高いのだろう?マズくないか?


「これが何なのか、全然わかんないから、すっごく困ってるんだー」


そう言って箱を開く。


「は・・・!?」


思わず目を見開く。何故なら、其れは此処に、いや、この時代に有る筈が無い物。


銃。


随分と古い型の拳銃だ。スライド・・・稼動部分が金属、フレームが高分子プラスティックで出来ており、後部にはハンマーが露出している。俺の時代では既に廃れた武器。別に火薬推進式の銃が廃れたという訳では無いが、俺の時代には拳銃もライフルも、外見は全て高分子ポリマーで覆われ、外から伺える稼動部分が見当たらない、箱みたいな銃が主流だった。弾も金属薬莢を使わないケースレス式で、反動吸収機構の搭載が一般的である。


其れのどれとも当てはまらない銃。俺の時代では、何処かの紛争地域でもお目にかかる事が無い様な、博物館クラスの代物。とはいえ、この時代、マスケットですら見かけない様な中世ヨーロッパクラスの時代からすると、七百年以上未来に登場する様な代物である。魔術の発達に依る武器の発達の遅れを考慮しても、五百年近く先の時代の武器である。何故こんな物がこんな所に?と疑問が頭を埋め尽くす。


しかし、改めて観察すると、とても使える状態に無い事は、古い銃の構造など知らない俺でも分かる。照準器は脱落し、スライドは歪んで外れかかっている。銃身はおかしな所まで前進し、フレームは内側から弾けたかの様に割れ、焼けたかの様に表面が泡立っている。持ち手下方から半分だけ飛び出す様に見える弾倉は、完全に潰れていた。どう見てもスクラップ。ゴミであった。


其処まで考え終わると、店主の女、メアリー・アリソン(まだ自己紹介して貰ってないけど、短剣の銘に刻んであった)がにっこりと笑いながら、此方を見ている事に気付いた。


「知ってるんだー」


顔に出してしまったからか。想定外の出来事に遭遇した時も、顔色を変えない訓練をするべきだろうか。


「さあ?」


すっとぼけるが、彼女は分かっている為か、追求を辞めない。


「これさ、多分弩に似た武器だよね?でも、矢をつがえる弓もストロークも無い」


良い線迄行っているが、黙っている。


「鉄に似てるけど何か違う金属に、軽いのに硬い、一体何で出来ているか分からない材質の持ち手」


多分ステンレスと強化樹脂。多分だが。プラスティックなんて其れこそ、俺の時代でも発展し続けていた分野だからな。


「ねぇ?これは何?教えてよ」


しなを作りながら、妖しい笑みを浮かべるメアリー氏。男であれば落ちていたかも知れないが、俺はそうは行かんぞ。其れに身なりが(以下略


「過ぎた玩具だ」


別に知った事では無いが、率先してこの世にオーバーパワーな代物を蘇らせる必要は無い。少なくとも安売りする気は無い。


すると、メアリー氏のニヤついた表情が瞬く間に消えた。裏表ある人間って怖いよな。


「・・・此れは必要なの。私の為にも、この世の為にも」


急に真面目な口調になったな。ふん、と鼻で笑いながら、俺も言葉を返す。


「所詮壊して、殺して、奪う事しか出来ない道具だ。それ以外の何物でも無い。其れが必要だと?其れに・・・」


一呼吸置く。


「見れば分かるだろうが、此れは壊れている。最早作り直した方が早い位にだ。無謀にも程かある」


暗に、というか直球に諦めろと言っておく。此れでも食い下がったなら相当な物だが。


案の定、メアリー氏の目に諦めの色は見えない。


「なら・・・」


随分と切羽詰まっている様子だ。何か事情があるのだろうか。彼女は先程迄緩み切っていた眦をキッと張り、志がある人間の顔をする。


「・・・私が造る!蘇らせる!そのためなら何でもする!」


そう啖呵を切った。一体何を考えているやら。何でもするなんて言ってどうするのか。


「・・・其れを蘇らせて、どうするのか聞こうか」


すると、ふふふっ、と笑う。何処か疲れ切った様な笑いだった。


「言わなきゃダメかなぁ」


「少なくとも言わなければ、私も話す事は無いな」


少々冷たい様だが、全てはこの理由次第だ。何故銃がこんな所にあるのかはさて置き、こんな時代に銃を蘇らせるなど、普通は思わない。そもそもコレが何なのかも分からない筈だが、武器と知っているのなら、尚更だ。


「じゃあ、話すよ」


少し迷っていた様だが、決心がついたらしい。ポツポツと語り始めた。


「私ね、人間じゃないんだ」




誤字、脱字、ご意見等が御座いましたらお申し付けください。



銃のモデルは、MP444バギーラ という拳銃をイメージしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ