ー第3話 変わらぬ日常と…ー
「シェリス、早く学校いくよ」
「うん!」
シェリスと夢來の2人は学校に向かって歩いていく
教室に入ると紅把が来ていた
「おはよう紅把!(古川君)」
「よう!新婚さん!」
「あのな…」
「そ、そんな…新婚だなんて///」
「おーいシェリスー戻ってこーい」
「瀬戸…完全にトリップしてるな…」
昼休み…
「夢來、弁当一緒に食おうぜ!」
「いいよー」
「私も一緒にいいかしら?」
「瀬戸も?いいんじゃね?なぁ夢來」
「あぁもちろん」
3人は一緒に食べ始めようとする
「ん?」
「どうしたんだ?夢來?」
「あの子なんで弁当も出さずに一人で座ってるんだ?」
女の子が教室の端で一人で座り悲しい顔をしている
「あれたしか外堀久美だよな?」
3人は久美に声をかける
「外堀さん?」
「はい?」
「何かあったのか?」
「な、何でもないです…何でも」
「そんなはずないだろ…弁当も出さずにそれに1人なんて。君が良ければ話してくれないか?」
「でも…いえ、わかりました、実は…」
久美は周りのやつからイジメられ、今日の場合は弁当を取られ捨てられてしまったらしい
「そうか…じゃあとりあえずこれ食べな?」
「でもそうしたらあなたのが」
「いいから気にすんなって…あぁ、俺は舞洲夢來だよ」
「俺は古川紅把だ」
「私は瀬戸シェリスよ。よろしくね」
「はい、私は外堀久美です。でも舞洲君のお弁当もらうのは…」
「大丈夫だって、それと何かあったら俺たちに頼ってくれていいよ。なぁ2人とも」
「あぁ、今日から俺たちは仲間だ」
「うん、それに夢來の弁当なら大丈夫よ。私作って来ちゃっててどうしようか困ってたから」
「ありがとうございます。舞洲君、吉川君、瀬戸さん」
放課後…
「シェリス、帰ろう」
「うん」
2人は通学路を歩いていく
「外堀さん礼儀正しい人だったね?」
「そうだな…というか何で俺の弁当作って来てたんだ?」
「そ、そりゃあ夢來のフィアンセだからに決まってるじゃない//それとも嫌だった?」
「いや、むしろ嬉しいよ。シェリス料理上手いし」
「でも、夢來も料理上手いじゃん」
「いやシェリスも十分上手いって」
「じゃあ明日も作ってくるね♪」
「おう、楽しみにしてるよ…じゃあここでさよならだな…といっても隣だけど」
「そうね、じゃあまた明日ね」
「ああ」
夢來はシェリスが家に入っていくのを見送り、自分の家に入ろうとする
しかし、その時…
『ガン!』
「うっ!」
(なんで気配が読めなかった…腕が鈍ったか…)
夢來が最後に見たのは知らない男だった…