ー第2話ー
戦闘用駆動機は基本的には戦闘機のようなものと思って下さい
「うぅ、うぅん、朝かぁ…ってシェリス!?なんで!?」
夢來が目を覚ますと、横にシェリスがねている
「ふあぁぁ…あっ夢來起きたんだ、よかったぁ…それとなんでは酷くない?ここ私の部屋だし」
「あぁそれもそうか…納得出来ないけど無理矢理納得することにするよ…でも俺なら別に床の上でも「それはダメっ!」…はい分かりましたよ…って遅刻ぎりぎりじゃねぇか!」
2人はそれから魔術フル活用で支度をして
ぎりぎりで教室に滑りこむ
そこで紅把が話しかけてくる
「夢來が遅刻ぎりぎりなんて珍しいな、なんかあったのか?…それに瀬戸と同時なんてさぁ」
「いやたまたまだって」
夢來は笑ってごまかす
そのタイミングで先生が入ってくる
(はぁ、よかったこういう時は先生も役に立つもんだな)
「今日から新しい授業が始める。最近物騒でな。国から戦闘用駆動機の実習を命じられた。1日専門施設でこの授業だ」
クラスの一行は専門施設に到着
一人の軍人らしき男がでてくる
「皆さんおはよう。君達には戦闘用駆動機について学んでもらう。それでは着いてきてくれ」
男とクラスの一行は建物に入る
少し進むとたくさんの人が一人入れるくらいの機械がある部屋にたどり着いた
「さすがにいきなり本物に乗ってもらうわけではないよ、そこで君達にはこのシュミレーターをやってもらう、それではどれも同じなので好きなシュミレーターに座ってくれ。使い方などもシュミレーターが説明してくれるから安心してくれ」
夢來は紅把とシェリスの隣にすわる
夢來が座るとシュミレーターが起動する
(?…使い方がわかる?)
「射撃訓練プログラム起動ソレデハ…」
シュミレーターが説明しているが、夢來は全く聞いていない…説明中にもかかわらず全て的に命中させている
「ファーストミッションクリア」
シェリスと紅把が話しかけてくる
「うわぁ夢來すごーい」
「夢來はやっ」
「そんなことないよ」
夢來は飛行訓練で指定ポイントをものすごいスピードで確実に通過しながら答える
いつの間にか夢來の周りには人だかりが出来ている
「君すごいね、名前は?」
「舞洲夢來です。お兄さんの名前は?」
「!!…ハハハ、俺はもうおじさんだよ。俺の名前は浜野相馬だ」
相馬はにこやかに答えるが、夢來は夢來の名前を聞いて一瞬うろたえたのを見逃さなかった
「では舞洲君、君実際に乗ってみるかい?」
「いいんですか?」
「あぁ、君は見た所うちの新人よりは上手いからね、それではみんなもいこうか」
クラスの一行は外に向かった
一方ある廃空港で
「今こそ我らの力を軍に見せ付けるときだ…みんな、行くぞ!」
その一声を合図に10機の戦闘用駆動機が飛びたった
その頃夢來は空にいた
夢來は華麗なアクロバットを決める
クラスのみんなから歓声が上がっている
しかし夢來の機体のレーダーに10機の機影が映る
そこで施設の警報が鳴る
「みんな早く建物の中へ」
相馬はクラスのみんなを避難させる
「チームA、チームA出撃用意!反乱組織だ…くそっ早くしろっ!間に合わない!」
ミサイルがクラスの列に向かって飛んでくる
「くそっ…どうしたら」
相馬が呟いた瞬間ミサイルは爆発し、被害はない
「大丈夫ですか」
夢來から無線が入る
「あぁ助かったよ、君も早く避難「出来ませんね」…えっ?」
「友達を攻撃したやつを許せないし、それに今ここを守れるのは俺だけですから」
「舞洲君無茶だ相手は10機だぞ!すぐに下りろ!」
しかし夢來は聞かずに行ってしまう
「とりあえず数を減らす」
夢來はブーストを上手く使いホバリングし次々に打ち落とす
「あと半分!…らちがあかない!使いたく無かったけどしかたない」
夢來は残りをロックオンしミサイルを発射する
5機は散り散りになりそのうち4機は墜落する
色の違う青い1機だけが地形を上手く使いよける
(あいつがリーダーか)
夢來は急接近する
無線で敵に話しかける
「もう止めてくれ!」
「少年?、なぜ少年が?」
敵は夢來に追尾ミサイルを撃ってくる
「くっ」
夢來は振り切ろうと飛ぶがかわしきれない
「こうなったら」
夢來は敵の後ろにピッタリとはりつき機関砲でエンジンを狙い撃つ
敵機は煙を上げゆっくり落ちていった
ミサイルは夢來の機体にぶつかる直前にコントロールを失い爆発した
「ふぅ…助かった」
その後施設の近くで10人全員が逮捕された
機体は粉々だが彼らはなぜか無傷だったらしい
「本当に助かったよ舞洲君」
「いえ、大丈夫ですよ」
クラスのみんなはもうすでに帰ってシェリスが待っている
「では僕も帰りますね」
「あぁ、じゃあな」
夢來はシェリスと帰っていく
それを相馬が後ろから見送る
「舞洲夢來…いやまさかな、そんなはずは…」
相馬の携帯のディスプレイ…
ー・ー・ー・ー・ー
10年前、極秘機動体制実験
舞洲夢來…処分…
ー・ー・ー・ー・ー
相馬の呟きは夕焼けの空に消えていった