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超個人的意見

「連載にすべき」という意見について~超個人的意見

作者: 時司 龍
掲載日:2026/07/08

 ◎ 短編と連載の投稿について。



「同じ世界観なら連載にした方がいい」という意見を見かけた。

 もちろん、それも一つの考え方だ。


 ただ、自分は少し違う。

 同じ世界観の作品を短編として投稿する事の、何が問題なのだろう、と考えてしまう。


 誤解のないように言えば、ポイントは欲しいし、ランキングにも入りたい。

 できるだけ多くの人に読まれたいし、いつか書籍化や映像化の機会があれば、とも思っている。


 けれど、問題はそこじゃない。



 1つ目は生活だ。一般的に仕事をして、社会生活を営んでいる以上、いつ書ける時間が取れなくなるかはわからない。仕事が忙しくなる事もある。体調を崩す事もある。家庭の事情もある。

 創作だけを優先できる人ばかりではない。

 だから、自分は短編という形を選んでいる。連載形式も投稿しているのは、読んでくださった方から、いつ作品が投稿されたかがわかりにくいと伝えられたための、お試しである。


 連載を始めるなら、少なくとも、続きを待っている人がいる事を意識している。


 更新が毎週なのか、毎月なのかは人それぞれだと思う。ただ、自分の中では、連載とは、また続きを書きます、という約束でもあるし、最低限、定期的に投稿するものだと思う。

 もちろん無料で公開している作品だ。だからといって、その約束を簡単に反故にしようとは思わない。

 読んでくれる人は、お金ではなく時間を使って作品を読んでくれている。少ないながら、更新通知を楽しみにしてくれる人もいる。続きを待ちながらブックマークを残してくれる人もいる。

 そう考えると、自分は安易に連載ですとは言えない。

 約束を守れる見込みがあるから連載にする。それが難しいなら、一話ごとに完結する短編として投稿する。

 自分は、その方が読んでくれる人達にも誠実だと思っている。


「同じ世界観なら連載にするべきだ」という意見を否定するつもりは全くない。


 ただ、それを唯一の正解のように書く事には、違和感を感じる。

 創作する前に、それぞれの生活がある。作品の形もまた、その生活の中で選ばれるものではないだろうか。




 2つ目。同じ世界観だとしても、作品の内容まで同じではない事があるためだ。


 自分が今、定期的に投稿している『ステップ・バイ』は短編シリーズという形で投稿している。芸能界を舞台とした恋愛ものだ。

ところが、その途中に『おっさん2人が酒を吞みながら、現在の芸能界について話している / 手が届かないやつ』がある。恋愛ものを期待した人は、そんな話が始まれば、普通に怒るだろう。世界観は同じ。主要登場人物も脇にいる。

 だが、求めているものは違うと思う。恋愛小説を読んでいたはずなのに、突然エッセイを読まされるようなものだ。


 だから、自分は短編として独立させる。

 その方が作品も自由になるし、読者も読みたいものを選びやすい。


 同じ事は、このエッセイシリーズにも言える。

『超個人的意見』シリーズとしているが、『物語の中の名称問題』『入院の話』『居酒屋と最終バス問題』その次にこの『短編投稿』について、である。次は『ジーンズについての愚痴』を書こうかと思っている。連載としたら、読む人は関連のなさに怒るだろう。

 シリーズという形式は、こういう緩く纏めたい時のためにあると思っている。




 ◎ 同じシリーズの短編が幾つもランキング入りする事について。


 書いている立場なら、自分の作品が少しでも上にあってほしいと思う。勿論、自分もそうだ。ランキングに入りたい。読まれたい。一人でも多くの人に届いてほしい。

 ランキングに載れば、普段は見てくれない人達がページを開いてくれるかもしれない。その中の一人にでも何かが残れば、書いた意味はあったと思える。


 だからこそ、面白くない気持ちは理解できる。だが、その面白くない気持ちと相手が悪いは、全く別の話だ。


 もし本当に同じ作者の作品ばかりが並ぶ事に問題があるのなら、それは投稿者ではなく、ランキングシステムの設計で調整すべき問題だ。例えば、同一作者は一定期間一作品だけ表示する。あるいは、シリーズ単位で集計する。

 方法は幾らでもある。


 それは運営が決めるルールであって、作者同士が空気を読め、遠慮しろと言い合う話ではない。

 実際、複数の作品がランキングに入っているという事は、それぞれに評価した読者がいるという事でもある。

 気に入った人がいた。

 面白いと思った人がいた。

 だからポイントが入り、順位が上がった。

 それ以上でも、それ以下でもない。


 それをランキングを占領していると表現するのは、感情だと思う。そして、その感情を根拠に他人の投稿方法まで制限しようとした瞬間、それは創作論ではなく、単なる私的ルールではないだろうか。


 最近は、こういうものを何でもマナーと呼びたがると思う。

 例えば、「結婚式のご祝儀は五十万円以上包むのがマナーです」と言われたら、大概の人は首をかしげるだろう。

「いや、それはあなたの基準でしょう」と。


 誰か一人、あるいは一部の人がそう考えているだけでは、社会のマナーにはならない。創作の世界も同じだと思う。

 規約にも書いていない。ルールもない。

 根拠も曖昧。

 それでも、マナーだからと言えば、従わない側が悪いような空気を作れる。実に都合がいい。だが、それはマナーではない。


 誰かが勝手に作った、そうあってほしいという願望に、もっともらしい名前を付けただけだと思う。


 結論として、自分は同じ世界観の短編を投稿する事を荒らしだとは思わない。


 グレーゾーンだとも思わない。


 そして、モラルやマナーの問題だという意見にも賛同できない。


 それは社会全体で共有されている規範ではなく、一部の人が共有している価値観にすぎない。

 価値観は自由だ。

 だから否定するつもりはない。

 ただ、その価値観を、あたかも創作界全体の常識であるかのように語り始めた瞬間、それはもうマナーではない。


 ただの謎マナーである。

読んでくださってありがとうございます(*_ _)

ポイントを入れてもらえると、嬉しいです。


意見、感想の書き込みもお待ちしています。

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書く人が「連載にすべき」と思うのはわからないでもないですが、読む人側としては今面白そうな作品を見つけやすいので、そのエッセイに萎縮して短編連投をやめる書き手さんが出たらヤダなーと思ってます。 (上記を…
例のエッセイですね。 なろうの機能として「シリーズ化」がある以上、同じ世界観の短編でもシリーズ化さえしていれば、それでOKだと個人的には考えています。 マナーを口にするひとの多くは、自分が多数派であ…
短編を連載にしたものも好みですが 残念ながら間延びしたものになる確率も高いです。 注ぎたての一口目のビールおいしい。 料理をぱくついて時間が経ったビールまずい。 そんなお話いくつもあります。 それなら…
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