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執筆者と協力すれば俺の青春は明るくなる!?~とりあえずここからは俺のターンということで~  作者: 山崎 桜


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1. 始まりました!!俺の青春!!

 俺、石崎翔真(いしざきしょうま)は五日前に、とんでもない事実に気づいてしまった。

 この世界は、ある一人の人間によって作られているということだ。


 きっかけは高校生活の些細な違和感だ。授業がやたら早く終わったり、昼休みに時間だけがナイフのように切り取られて、気づけば帰りのベルが鳴っていたり、家に戻ったと思ったら、翌朝には、また教室の机に座っていたりする。どう考えてもおかしい。それに、周りの連中も同じ一日をただ受け流しているだけで、誰も違和感を口にしない。教室の会話は毎日ほぼ同じ。まるで誰かが台本を差し替えているみたいだ。


『うぇーす! 石崎君? やっほー』


 出た。こいつ。世界の作り手。名前は知らないが、俺はこいつを勝手にYと呼んでいる。俺が違和感を抱いていた出来事は全部こいつのせいらしい。Yは面倒くさい奴で、俺の記憶や周囲の状況を自分の都合で書き換えてしまうらしい。たとえばこいつの悪口を言おうものなら――


「Yはすごくイケメンで、頭がよくて、すごくいい人だ!」


 って具合に、言ったそばから事実が書き換わっていく。だから、こいつがそばにいるだけで吐き気がするほど居心地が悪い。なのに、どこかで認めてしまっている自分もいるのがさらに厄介だった。……まあ、俺が今回言いたいのは、俺はこの作品の主人公に選ばれたというわけである。つまり、俺が主人公のエチエチハーレムを楽しめる可能性があるということだ。神様、本当にありがとう。あの美麗で知性のあるYさえいなければ良かったんだが。


『ちょっと! また悪口言ってるよー。許せないねこれは。ペナルティを与えます』


 その瞬間、俺の視界が突然暗くなった。家が停電したようで、一階からは家族の戸惑いの声が聞こえる。おいやめろ! 停電させるな! この家を停電させて困るのは、俺の家族だぞ! せめて俺だけに当たれ!


『まあ許してあげましょう』


 そういうと家の電気の灯りが戻った。というかお前、こんなに俺の家に干渉して大丈夫か? 何か代償があるんだろう?


『うーん、髪が二十本くらい今急に抜けた』


 は? 禿げたってことか?


『禿げてないですー。毛量には自信あるほうなんで。まあ代償はこんなもんでしょ、モブの家なんて。これが主人公の家だったら多分坊主になってる(笑)』


 本筋に戻ろう。単刀直入に言うと俺は純愛だ。ハーレムなんて別に望んでいない。俺はクラスのマドンナに恋をしている。名前を白石雫(しらいししずく)という。俺は、Yに彼女と結ばれるようにお願いした。しかし、彼女は原作のヒロインらしく、俺と結ばれる可能性はゼロであるそうだ。それでも、俺はあきらめない。原作の主人公とヒロインが結ばれること、つまり原作のシナリオの進行を阻止し、俺とヒロインが結ばれる運命に変える。それが俺のゴールだ。


 もちろん、俺はすぐに告白に移すわけではない。まず、原作進行の具合を確認する。原作がどういうものか俺は知らないが、そこら辺はYに聞けば大丈夫だろう。おい、Y。見てるんだろう。今はどんな感じなんだ。


『君は人使いが荒いなぁ。まあいいよ、教えてあげる。今は、主人公とヒロインがお互いに意識しあっているって感じで、まだお互いに恋愛感情は抱いていない。でも明日にイベント発生。それをどうするかは君次第だよ』


 イベント発生……? どういうことだ。どんなことが起きるのか? 俺は疑問になりながらも、ベッドで眠りについた。


 

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