ごみはゴミ箱へ
私はフィオナ・レイノルド 15歳
ピンクローズのストレートの髪に整った容姿
同年代にはない気品も兼ね備えています
親しい間柄の方はフィオって呼んでくれています
私のお兄様で優秀な後継のギル・レイノルド
この間学園を首席で卒業されました
もちろんお母様に似てとってもお綺麗です
サラサラと清らかな音の鳴りそうな髪にシミひとつないお肌、深いブルーの瞳
長身でスタイル抜群の自慢のお兄さまです!
神様の最高傑作とでも言いましょうか
私達は公爵家に生まれた由緒正しい血筋の子どもです
この王国にある公爵家2つあるうちの1つでもあります
お母様はアイリーン・レイノルド
伯爵家の生まれで大変お優しい方で私はお母様が大好きです
容姿端麗で本当に女神のようです
商才もあり領地経営も完璧にこなすとんでもない才能の持ち主です
でもお母様はお優しすぎることがたまに傷ですね
そして公爵家の整えられた応接室に頭を擦り付けて無様に転がっているのがレイノルド公爵家の当主
グエン・レイノルド
悔しいですが顔は整っていますね
公爵家にしか受け継がれないピンクゴールドの髪に青い瞳
仕様人が磨きをかけてくれているため端正なお顔にはシミなんぞございません
だらしのない体型であることもなく長身でスラリとしたスタイルは見事です
他にはいいところ…少し考えましたがございませんね?
当主としてのお仕事は全くできないし?お仕事は執事長とお母様が代行してますし?
社交なんてもってのほかですし?ああ阿呆との交流は得意でしたかしら?
まあいわゆる ポンコツ です
こんなことになるなんてねえ?ご自身のやったことの責任くらい自分で取ったらいかがかしら?
ところでなぜ転がっているかって?
まあ問題を持って帰ってきたお父様を私がぶん殴ったからですね
阿呆には薬は効かないと言いますでしょう?
なので遠慮なくぶん殴らせていただきました
さて、このゴミ
どういたしましょうね
ああ何が起きたのか説明いたしましょうか
始まりはお父様がお母様を蔑ろにしたところから始まります
元々両親の結婚は貴族によくある政略結婚です
お父様がポンコツすぎたことに焦りを覚えた公爵家のお婆様が整えた結婚でした
最初は上手くお互いを尊重し合ってお兄様と、私の2人の子供に恵まれました
お父様に変わって領地経営を始めたお母様の手腕でレイノルド公爵家は他の貴族の追従を許さないくらいの富を得ることができました
教育や産業の発展も目覚ましく王家も無視できない存在に返り咲いたのです
そうしていると小蝿はよってくるものでお父様も例外でなかったようですね
パーティーに出るととっても面白い方が寄ってくるのです
「グエン様は本当に才能のある方ですのね。私ご相談したいことがあって…。」
「まあ!私もお話ししたいですわ。よろしければ私と…あちらへいかがでしょう?」
本人には才能はないのですがそれを見抜くことはできない方々がたくさん!
本質を見抜くことができる方々は品のないことは致しません
「フィオ。目が汚れてしまうから彼方をみてはいけないよ。」
「まあお兄様。いけませんわ。社会勉強なのです。止めないでくださいませ。」
全く私達もいるのに挨拶もせずに自分たちの欲望に正直な方々です
「ギル。フィオ。あちらに素敵な演奏を聴きにいきましょう。…お父様はお忙しいようだから。」
そう微笑みを浮かべながらお母様は余裕の表情をされていらっしゃる
そうお母様には愛情などひとかけらもないのだ
ここ数年お父様はある未亡人にご執心のようでお母様が話しかけても、煙たがれるようになりました
未亡人の名前は サマラ・インダス
黒い噂のある男爵家の未亡人で子供はいないようです
「あら奇遇ですね。アイリーン様。ご機嫌麗しゅう。まあギル様もいらっしゃったのね。私以前からお話ししたいと思っていましたのよ。」
サマラ男爵夫人は礼儀を無視して挨拶をしているが本来このような場面では”レイノルド侯爵夫人”と呼ぶことが正しい
この方も学園を出て礼儀作法を学んでいるはずだが身についていないようだ
身の程知らずがお兄様にまでちょっかいかけようとしていることが気に食わない
「お母様、早くいきましょう。私達は素敵な方々と交流を深めにきたのですもの。」
「そうですね。でも危ないからゆっくりと行きましょう。私達は楽しむために来たのですからね。」
「フィオ。焦らなくても少し時間はあるよ。」
礼儀を守れないものにこちらが払う礼儀もない
何か言っているがサマラ男爵夫人には目を向けず私達3人は立ち去ることにした
周りの貴族はその様子を見て男爵夫人を面白そうに観察している
何も言わないあなた達も同じような人間だというのに




