第三話 アレクサ
・・・第三話・・・
人間界を見下ろしながら、わたしは時おり、彼らを家畜に例えることがある。家畜は飼い主の手によって生かされ、時には飼い主の目的のために犠牲にされる。
わたしにとっての家畜、それが人間だ。
エリディアから力を削ぎ、彼女の力を制御することで、人間界を生かさず殺さずの状態に保つ。
これがわたしの役割だと長年思い続けてきた。
盗賊団が全滅した夜は、わたしにとってある種の娯楽であった。
グレイブ団長と彼の娘リナは、思慮深く、知性に溢れる人物だった。
彼らが計画を進める様子は、わたしにとっては一種の舞台劇のようなものだ。しかし、彼らの力が女王エリディアに届きそうになったその瞬間、わたしは舞台の幕を引くことにした。
盗賊団が城で呪文書を無効にしたその瞬間、超自然的な事故が連鎖的に起こり始めた。
城壁が突如崩れ落ち、晴れやかだった夜空が暗雲に覆われ、突然現れた衛兵たちによって彼らは包囲された。
これらはすべて、エリディアへの警告も兼ねている。わたしは彼女に対する制裁として、人間界に介入することを選んだのだ。
彼らが全滅した理由は、わたしの気まぐれや娯楽的要素にある。
人間たちがどれほど計画を練り、知恵を絞ろうとも、彼らの運命は神の手中にあることを、この出来事は示している。
わたしは人間界を揺さぶり、エリディアに対するわたしの力を示すために、彼らの計画を利用したに過ぎない。
盗賊団の末路は、エリディアにとっての明確なメッセージである。彼女がどれほど力を振るおうとも、わたしの意向には逆らえない。
彼女の力を削ぐことで、わたしは人間界、そして神の世界におけるバランスを保っている。
わたしの意図は、人間たちには理解できないかもしれないが、これが神々の世界におけるわたしの役割だ。そして、この役割を全うすることで、わたしは自らの存在意義を見出しているのだ。
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