人間ってやっぱり死ぬんや
タイトルはおどろおどろしいのですが全然おどろおどろしくありません
最近はご経験の無い方も多いかも知れません
命の尊さは昔から変わってないはずなのですがねぇ・・・
昔は親子三代で生活するなんてよくある話でした
爺様とその息子である父親が、働きに出てお金を稼ぎ
家では婆様と嫁が孫の世話をしながら家事を担っているという昔の家庭ドラマでよくある話でした
これが農家だと、一家で農作業をして孫が乳飲み子の間は畑のそばで寝かしつけ、犬が見張りをするとかね、そして嫁が昼前に家に帰って昼ごはん用に握り飯なんかを作って畑まで持ってきて家族みんなで仲良く食べるというような風景・・・まさに日本の農村家族でしょう
家には古い仏壇があり長押の上の方にはご先祖様の写真が額縁に入れて飾ってあったりして、これが白黒写真だったりすることが多くて、薄暗い部屋では少し怖かったりしてね
そんな時代は自宅で人生の最期を迎えられる方が多かったですね
入院していても自宅で穏やかに最期を迎えたくて家に帰りたいと願われる方も多かったのではないでしょうか
なので、この時代は孫がまだ子供であっても目の前で爺様や婆様の最期を迎える姿を見ることはよくあったのだと考えます
「これが人間の最期なんだよ!」と爺様や婆様は次世代に我が身を呈して教えたのです
長い間喜怒哀楽の生活を共にしてきた身内の穏やかな最期は不思議な感覚はあるにしてもそこまで恐怖を感じることもなかったのではないでしょうか(あくまでも穏やかな最期であることが前提になっていますが・・・)
私は一時期それこそ親子三代で暮らしていましたが、爺様と母親の折り合いがとても悪く短い期間で終わり両親と私の3人の生活が基本でした
婆様が他界したのは私が中学2年生でしたが、病院で最期を迎えたと後になって聞きました
爺様が他界したのは私が成人してからだったと思いますが、父親の兄弟から危篤だと連絡が入り夜中2時頃に父親と病院へ向かいました
目の前で横たわる爺様はもう意識も無かったのですが、長男である私の父が声をかけると「おう!」と目を一瞬見開いてそのまま息を引き取りました
私はその時に生まれてはじめて目の前で人の最期を見ました
その時に思ったことを今でもはっきりと覚えています
「人間ってやっぱり死ぬんや!」
そうなんや!と腹の底から思いました
だから何やねん?
と聞かれましても何もなく、ただ不思議な気持ちと確信が頭の中を渦巻いていました
その後1995年に父親が他界した時は出先にいて、帰宅したらもう顔に白い布がかかっていました
後にも先にも目の前で人の最期を見たのは未だに爺様の時しかありません
でも、核家族化が進んだ現在ではそんな方も多いのではないでしょうか?
実際に人の最期を目の前で見ていないから、どんな人も避けられずにいつかは必ずこの世から去ることになる命の尊さを理解できないのじゃないかな?なんて勝手に思っています
肉体は荼毘に付されて骨だけが残ります
荼毘に付されることも叶わない最期を迎えた肉体もあるでしょう
でも、もう元に戻ることはけしてありません
魂が肉体から離れる瞬間に「幸せやったなぁ~」と心から感じられるような最期にしたいですね
向こうからやって来る人生の最期にちゃんと納得して「じゃあね!」と言えるように生きていきたいものです




