ムカつく奴を失脚させろ!
宮崎教授から掛かってきた電話は被害状況と経緯についての確認だった。どうやら研究所の技官、開発チームのお偉方は相当怒っているのは間違いないようだ。
「断固として叩き潰さにゃならんのよ、そいつらを。分かるかねあんた。俺たちが心血注いで造ったロボットだぜ?それとタダでやろうってのが気に食わねえ。ほんとそうだぞ?何を考えていやがるんだろうな?いくら技術屋ったってな、こっちは将官だぞ?馬鹿にしやがって!」
宮崎教授はヒートアップする。
「前々から禿げ添えと岩瀬の野郎は気に食わなかったんだよ!奴ら、俺達の研究を金食い虫扱いしやがって何かと邪魔をしやがる!諜報員なぞ売春婦で十分。ロボットの兵隊さんなんぞ無駄の極みなんぞと、ほざきやがって!」
宮崎教授はそこで舌打ちした。そしてため息をつく。
「石原君は平静そのものだからなあ」
誰の事だろう?研究所のメンバーとは所長の別役以外では、俺の大隊付きの5人しか知らない。知ったところで意味が無いからだが、今後はそちらの事も知る必要が有るのだろうか?
「だがそう装っているけど内心腸が煮えくり返っていることは、間違いないんだ。何とかして一泡吹かせて野郎どものチンポをへし折ってやる!」
下ネタというか、品の無い話し方が流行っているのだろうか?電話の相手は女性だと分かっているだろうに。
「おい。あんな奴らをのさぼらせる何ぞ我慢ならない。直ぐにマルロクを禿げ添え篭絡のために東京へ送れ!後ろ盾が無くなれば岩瀬の野郎何ぞ取るに足りん。いずれ足元をすくえるはずだ。計画を練って実行するんだ。だがその前にチンピラ野郎を血祭りに上げよう。それを狼煙にするんだ。やり方は任せる。早急に実行して報告してくれ。良いな?」
それで電話は切れた。さて、えらいことを頼まれたものだ。確かにあんな態度を取る奴らを排除したいのは俺も一緒だ。だが、それを任務としてこなせるのか?そもそも宮崎に俺に対する指揮権は有るのか?何だか眩暈がする。比喩ではなくだ。これは良くない。体調が良くないから医務室へ行く。俺はそう言い残して医務室で横になることにした。




