ご飯をなんとかしてほしい4
第2作目始めました。
誤字・脱字・感想等ございましたら、遠慮なくお願いします。
【ご飯をなんとかしてほしい4】
僕の狩ってくる肉類はジビエなんだけど、
ちゃんと血抜き・熟成させて、適切な塩・ハーブをまぶせば、
味が酷い、ということにはならない。
『お坊ちゃま、このお肉、柔らかくて美味しいですね。こんなの食べたことがないです』
僕はフィナにちゃんとした食材を渡し、塩やハーブの適切な量を覚えてもらう。
僕にとって適切な量を理解してくれれば、ちゃんとした料理が出てくる。
『お坊ちゃまの味覚に合わせていたら、私も薄味派になりましたわ』
『それに、このところ体の調子が良い気がする』
『お坊ちゃまが以前おっしゃっていましたね。パン・肉・野菜をバランスよく取ることが大事って。偏ると便秘、肥満、貧血、イライラとか病気になったり』
『ああ、そう言えば、お通じがよくなりました』
『私も立ちくらみが無くなりましたわ。それに肌艶が良くなりました』
『古代書のお陰もあるけど、フィナの料理が上手だからだよ』
アルベルトもフィナも高く評価してくれる。
僕も昔よりも体調が良くなった気がする。
この世界だけじゃなく、前世と比べても。
そりゃそうだよね。
自炊はよくしたけど、コーラにジャンクフードも多かったからね。
こうして僕の城での生活は段々と狭くなっていったけど、反比例するように生活圏が街や森へと広がっていった。
『ねえ、ランベルト。城の評判がかなり悪い気がするんだけど』
『気のせいではありませんな。私も城でしか暮らしていませんでしたが、こうして市井に紛れると悪い評判しか聞こえてきません』
『私、たまに実家のお父様たちと話したりするんですけど、いつも城での暮らしぶりを心配されますわ。実家ははっきりとは言いませんが、今の世の中、善政とは言い難いみたいですよ』
総合すると、特に目立つのが3点。
税金が高すぎる。しかもかなり恣意的で支払いの悪い者に残酷。
美女に目がない。目立つ女はすぐに宮廷に連れて行こうとする。
刑罰が厳しく息が詰まる。
2番めは王と次男レオニダが酷いらしい。
彼等が来るというだけで、親は急いで娘を隠す。
王の正妻・側室も極度に嫉妬深いことが庶民にまで広まっており、
宮中に娘をやる、ということに誇りを持つような親はいない。
宮廷に対して恨みがましいことを言うと、すぐに王室警備隊が飛んでくる。
なかには磔になったり、火炙りに処せられた人もいる。
だから、特に王都は息を潜めるような毎日らしい。
『僕は一目で上流階級とわかるせいか、最初はみんな警戒してたよね』
『私どももそうでしたな。やはり物腰で庶民ではないとわかりますから』
『未だに王家の者だって言えないんだけど』
『いや、坊ちゃま。それはバレたらマズイでしょ』
【9歳時の主人公】
名前 ロレンツォ・ジョージャン
年齢 9 性別 M 種族 ヒューマン
HP 30 MP 50
○筋力 6 ○体力 6 ○速度 6
○知力 42 ○精神 34 ○意思 41
【スキル】
刀 L1 格闘術 L1 身体強化L1
火魔法 L3 風魔法 L3 水魔法 L3 土魔法 L3
気配察知L2 魔素察知L2 計 算 L4 翻 訳 L8
礼 儀 L4 料 理 L4
筋力~意思は、大抵の成人が8~12に収まる。
50前後が人類の上限。
※小数まで数字があり、四捨五入した数字が表記される。
この世界では小数の表記がない。
スキルは、L3で一人前。L5で上級者。L7で名人。
L8~は人外のレベル
ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。
励みになりますm(_ _)m