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村の特産品の開発 麺類

誤字・脱字・感想等ございましたら、遠慮なくお願いします。

【村の特産品の開発 麺類】


 各種グルテン量の違う小麦粉が揃った。

 パンは作った。


 次は麺類だ。

 王国の麺類と言えばパスタ類が王国西部で人気がある。


 デュラム小麦は前世では地中海や北アフリカで有名だ。

 市場で聞くと、この世界でも似たような気候の場所でヂュラム小麦に似たものが栽培されていた。それが王国西部と隣国神聖イスタニアンとの国境付近だ。


 デュラム小麦はグルテンが非常に多い。

 かつ、通常の小麦よりも粗挽きしたものを使う。

 手でこねるのはものすごく大変。もちろん、魔法でやる。



 僕はといえば、麺全般が好きだが特にウドン好きだ。

 だから、ウドンを、と行きたいところだが、お出汁がない。

 醤油、鰹節が欲しい。


 醤油と鰹節を探しに港の市場へ行ってみる。

 すると、変わり種ソースとして醤油が陳列してあった。

 神聖イスタニアン南西にあるブライドル島の特産らしい。


 僕はマリアと一緒に島へ行ってみる。


 日本風の島かと思ったが、普通の西洋風の島だった。

 ただ、醤油と共に、味噌、鰹節があった!

 味噌は予想できたが、鰹節は予想外だった。


 醤油や味噌は手間も時間もかかるので、面倒だったのだ。

 作れる保証はないし。

 ただ、日本風のとは風味が違う。


 さっそく、森の中に小屋を作り、魔法陣を設置する。

 これでいつでもこられる。



 これでウドンを作ってみる。

 ウドン自体は、塩と水を入れてこねて寝かすだけ。

 これもパン同様、気温・湿度に影響されるし、

 ちょっとした水・塩の量が大きな影響を与える。


 僕は強力粉と言って、グルテンの多い小麦が好みだ。

 水はやや多めに入れて、少し柔らかめにするのが僕風。

 強力粉でウドンをこねると、物凄い腰のある麺になるからね。


 醤油は日本のものとは風味が少し違うが、慣れない味ではない。

 さっと鰹節で出汁をとり、醤油で味付けする。



 山地近くに領地があるのだから、と蕎麦を探してみると、

 けっこう蕎麦が咲いていた。

 これは養蜂のお花畑に追加している。


 蕎麦はグルテンを含まない。

 デンプン類も少なく、蕎麦10割だと上手くまとまらない。

 つなぎが必要であるが、普通は小麦粉を入れる。


 僕は小麦粉と一緒にタピオカ粉を少量混ぜてみた。

 タピオカ粉はキャッサバという芋からとれる粉末デンプン。


 日本では度々タピオカティーブームが起きるが、

 タピオカ粉は麺にもちっとした感触を与えてくれるつなぎとなる。

 冷凍うどんに入れてある。


 割合は蕎麦:小麦:タピオカ=18:1:1。

 これで楽に蕎麦にモチモチ感が出る。

 蕎麦好きの人は邪道というかもしれないが。



 蕎麦は、喉越し、甘み、香りが大切だ。

 特に香りと甘み。喉越しを求めるのならうどんの方がいいと思う。


 蕎麦は非常に繊細な食べ物で、挽きたて、打ちたて、茹でたての

 三たてが美味しい蕎麦の条件となる。

 勿論、蕎麦の実も新しいほど良い。

 僕は新そばの季節(秋)には蕎麦めぐりをしていた。


 ところが、去年はとても美味しかったのに、という店がけっこうある。

 一つは流行りすぎた場合だ。

 もう一つは蕎麦は安定しない食べ物だからだ。


 蕎麦の難しいところで、商業ペースに載せにくい面がある。

 蕎麦の理想を追い求めると、少量生産の名人芸になりがちなのだ。

 かといって、手を抜くと途端に味が落ちる。

 大量生産に向いていない。




ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

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