村の特産品の開発 ダイヤモンド
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【村の特産品の開発 ダイヤモンド】
鉱山の妖精ノッカーにいろいろな鉱石を集めてもらっている。
主に、金属系のビジネスライクなものが多い。
金属系ではなく、キラキラ光る石を持ってくることもある。
『綺麗だで掘り出いてみた』
ノッカー・ゲルトはキラキラ光るものが大好きだ。
いろいろな色があって綺麗である。
マリアに鑑定してもらうと、
『すご~い、ダイヤ、エメラルド、サファイア、ルビー……鑑定に出てこないものもあるやん。しかも一つ一つが大きすぎる!』
数十カラットもある大きさの宝石ばかりだ。
『これ、資産価値百億越えるかも』
マリアがうっとりと宝石に魅入っている。
マリアはこういう俗物なものは得意だ。
『俗物って。女性は誰でも美しいものには目がないの!』
知らないうちに、姉さんとフィナも目を輝かして宝石を眺めている。
今回ばかりはマリアが正しいようだ。
『わかったから、この宝石をカットしてキラキラ度アップさせるよ』
『それなら、ゲレオンの出番だがね』
『呼んだ?』
『ゲレオン、この石を多角的にカットして、上からの光が石の中で反射して上に跳ね返るようにしたいけど、できる?』
こう難問を突きつけられたのが、細工師のノーム・ゲレオン。
『いっとーことがわからん。こりゃたいへんむずかしか注文ばい』
僕はダイヤモンドの大まかな形を教えた。
まずはピラミッドの底をくっつけあった八面体の上部をカットした形。
これが基本形。
次に、角をカットしてどんどん面を増やしていき、
最終的に50以上の面からなる立方体にする。
(※58面体と言われている)
僕は、光の屈折がわかるように、レーザー光線のような魔道具を作ってみた。
石の中の光がどういう進路をたどるか見るためだ。
石のカットは、レーザービーム魔道具を開発した。
ダイヤが対称的にカットしやすいように、
拡大鏡やらをいろいろつけてみた。
僕もゲレオンと多面体カットについて検討しながら、
いくつもダイヤを無駄にしつつ、苦労のすえにできたダイヤモンド。
僕の目には普通のダイヤモンドに見える。
つまり、すごく光り輝いている。
『ああ、たまらんわー』
猫のくせして、マリアがいの一番に飛んできてダイヤを愛でる。
ネックレスにして、首にかけてやった。
マリアにはいわゆる金銭欲はない。
単にキラキラしたものに弱い。
これは他の女性も同じだった。
マリアが屋敷の中を踊りながらダイヤを見せびらかすもんだから、
次々と女性がやってきた。
セリアージュ姉さん、姉さん付のメイドのメリッサ。
メイド改め秘書のフィナ。
どこから聞きつけたのか、ウンディーネのマリエット。
シルフのマルジョレーヌ。
猫アトラクさんもやってきた。
アトラクさんって女性だった。三毛猫に扮するぐらいだからね。
領内の女性陣には暮れのボーナスでダイヤを支給することにする。
『オレたちにはないのか?』
男がうるさい。
でも、確かにそうだ。
しかし、男に宝石?
僕は、ブレスレッドとかをあげることにした。
適当。
自重を知らない鉱山師ノッカーゲルトと細工師ノームゲレオンは
次々といろいろな宝石を持ち込んではカットしだした。
『ルビー、アレキサンドライト、キャッツアイ、トパーズ、エメラルド、ペリドット、サファイア、アクアマリン、パライバトルマリン、タンザナイト、ダイヤモンド、パール……』
マリアが次々と呪文のように宝石を鑑定し始める。
僕は早々に退散した。
ダイヤモンドのカットからヒントをえて、
カットグラスを作ることにした。
この世界では普通のガラス製品でさえも高級品である。
ウチのはクリスタルガラスだ。酸化鉛を多く含むガラスである。
そのガラスでグラスを作り、カットを入れる。
超高級グラスになる。
これも、マリアを始めとする女性陣が食いついた。
ちょっとした飲み物を飲むときでもクリスタルグラスを使いたがる。
マリアなぞ、格好つけて飲むもんだから、つい吹き出してしまう。
いや、外見だけはものすごく似合ってるんだよ。
外見だけは、超美形の清純聖女だからね。
などと僕が邪なことを考えていても、マリアは珍しく気が付かない。
クリスタルグラスに夢中なようだ。
クリスタルグラスは村の特産品として、職人を育成した。
そして、宝石と共にこの村の超高級特産品として売り出した。
すぐに周囲の領地の富裕層から引き合いがきた。
生産が注文に追いつかない。
1脚数万pの値を付けたが、
評判は拡大してプレミアムがつく状態だ。
現在は、数十万pの値をつけても需要が下がることがない。
前世でもバ○ラとか超高級だし、当然の評価だろう。
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