9才、四属性の中級魔法を制覇した。
第2作目始めました。
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【9才、四属性の中級魔法を制覇した】ロレンツォ9歳
転生してから1年がたった。
この世界でも桜が咲いている。
色の濃い桜だ。
魔法は中級魔法を発動できるようになった。
4属性、火・土・水・風魔法だけだけど。
『お坊ちゃま、本当に覚えが早いですね。私が教えるられるのはここまで。上級魔法以上は申し訳ありませんが、独学ということになります』
メイドのフィナは中級魔法までしか覚えていなかった。
それでも、この世界の魔法使いの平均以上のレベルだという。
僕が得意なのは、風魔法。
次が土魔法、水魔法、火魔法の順に覚えやすい。
風魔法は自分で言うのも何だけど才能がある。
飛行魔法ができるようになったのだ。
飛行魔法は魔法中級編に触りだけ書いてあった。
空中に浮かんで、さらに飛行することができる魔法があるという。
何の魔法かわからなかったが、風魔法で挑戦してみた。
チャレンジすること1ヶ月、空を飛べるようになった。
単純に足の裏から風を吹き出す要領で、
あと、腕から安定のために風を吹き出す。
飛行速度は時速20kmぐらいだし、まだふらふらして安定しない。
小さい頃、自転車の練習をしたことを思い出す。
『お坊ちゃま、もうそれは中級魔法ではないと思いますよ。上級魔法です。というか、上級魔法でも空飛べるなんて聞いたことがないです』
確かに、魔法書にも空を飛ぶ魔法についての記述はあやふやだ。
後日のことになるが、空を飛ぶ魔法は古代魔法に詳しく乗っていた。
それは風魔法ではなく、空間魔法に分類されていた。
僕のは多分、オリジナルの風魔法だ。もしくは、風魔法の応用。
それはともかく、現在の課題としては、速度と航続距離の向上。
目標はビューンと飛んでくような速さ。
時速100キロは出したい。
航続距離も1時間以上は飛びたいところ。
僕は、夜になると窓から飛び出して森に向かう。
夜はランベルトはいない。一人で練習だ。
飛行魔法は本当に楽しかった。
だって、空を飛べるなんて!
夜空だと、前世の映画に出てくるような場面になったり。
昼間ランベルトたちと練習しているときに空高く舞い上がって、雲の中に飛び込んだり、鳥の群れと一緒に編隊を組んでみたり。
下を見ると、心配そうなフィナの顔が見える。
まだ魔力が少ないので、5kmぐらいしか飛べない。
寒いし、風が強いから、防御魔法をかけて飛ぶしね。
飛んだ後は流石に息が切れる。
次の日に少し影響が出るので、
ランベルトと剣の練習をするのが、ちょっと辛かった。
もっとも、身体強化魔法も覚えたので多少は楽だ。
今の所、体力が5割増しになる。
今後、もっと強化されると思う。
ランベルトとの練習では身体強化魔法を使わせてもらえないけど。
それに、使ってもランベルトには全然勝てない。
彼は10代でB級冒険者になったという。
期待の星だったわけで、それでも致命的なミスをしたらしい。
それを母上の実家が被って、かつ彼をスカウトしたのだ。
今でも、王立騎士団とかで稽古を続けている。
騎士団長といい勝負ができるそうだ。、
王国でも有数の剣の使い手になっている。
ちなみに、メイド・フィナも小剣の使いが非常に上手い。
僕だと全然勝てない。性格はポヨポヨしているのに。
剣だけでなく、教育も行き届いている。
読み書き、計算は勿論のこと、王室や貴族の礼儀作法とか詳しい。
彼女は男爵家の3女で、花嫁修業がてら母上に仕えるようになった。
ちゃんとキャリアを積めば、事務官としていい線いけるだろうと思う。
でも城に来たばかりのこと、ミスをして、それを僕が上手くゴマかしたらしい。
そういうことが何度かあって、僕に恩義を感じているようだ。
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