アトラク=ナクア 高級糸
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【アトラク=ナクア 高級糸】
『妾も食したいのじゃ』
精霊のみんなとお茶会をしていたら、三毛猫が現れた。
『『『『『アトラクさま、ご機嫌よう』』』』』
精霊たちが、三毛猫に敬意を払っている。
三毛猫は変身姿で、本当は体長5mぐらいの大蜘蛛らしい。
『レベルが高すぎてステータス読めんけど、称号はわかったで。神のお使い様や』
マリアの鑑定魔法をも跳ね返すステータスの高さ。
『アトラクさま、神様なんですか?』
『神が何かはわからんが、生まれついてからこの森を守護するのが妾の仕事じゃ』
『森の守護って。僕ら森を開発してますけど、大丈夫なんでしょうか』
『森の中を切り開いているわけではないしの。こうやって花畑を作ったり、其方はむしろ森には有益じゃ』
ああ、良かった。セーフだった。
『働かざるもの食うべからず、というのがウチのモットーなんですけど、何かできることがありますか』
『うーむ。妾の特技といえば、軍団を作ることと、糸を紡ぐことかのう』
糸を見せてもらった。
驚くほど強い。
ランベルトがいくら剣で切ってもきれない。
僕が最大強化した体力を持ってしてもダメだ。
しかも凄い艶があり、しなやかというチートだった。
『アトラクさま、この糸、使えるなんてもんじゃないですね。圧倒的に世界一の糸じゃないですか』
『ほう、嬉しいこといってくれるの。じゃあ、この糸出そうかの』
『どのくらい出せるのですか』
『そうじゃの。腹さえ減らなければ、いくらでも』
『アトラクさま、スィーツどの位欲しいですか』
『実は妾は腹は減らんのじゃ。食べなくても平気なのじゃ。だから、そのケーキとやらを1日10個ぐらいで十分じゃの』
アトラクさまのいう1個というのは1ホールということだった。
『お安いご用です。できる限り見た目とか味を変えてお届けします。で、糸は1日で僕のサイズ10人分ぐらいの量をお願いできますでしょうか』
『そんなものでいいのか。お安い御用じゃの』
こりゃ最上位待遇だな。アトラクさま、マジ超有能。
『あと、軍団というのは?』
『妾の子供たちじゃ。3千匹はおる。森の中に散らばっておるがの』
といって、アトラクさまの子供を紹介してくれた。
体長は50cmぐらいの巨大蜘蛛で、ミニ・アトラクさまだった。
ちょっと僕と格闘技をしてみたが、こりゃ強いや。普通の人間一人だと相手にならない。5人ぐらいはいるんじゃないか。
彼等は基本的に暗殺が得意。各自がレーダーを持っているようで、探知範囲は1kmぐらいある。蜘蛛の糸の他に毒液があり、30mぐらいの射程距離がある。これを木の上から放ってくる。
10人ぐらいの部隊なら蜘蛛一匹で圧殺だな。
しかも格闘戦も人間数人分の強さだ。
『じゃあ、もう一つお願いがあるのですが。森の安全を守るときに気をつけていただきたいことが』
『ほう、なんじゃ』
『僕らこうして腕輪してます。これが村人の印です。これしてない人間は悪者です。森に悪さしにくる奴らです』
『そうか、わかりやすいの。食べてしまってもいいかの?』
『どんどん食べちゃって下さい。でもですね。大人数でくる場合もあります。極力、ムリをしないで』
『大丈夫じゃ。妾はこいつらと精神で繋がっておる。集団戦には集団戦じゃ。数で負けるような戦いはせぬよ。分断戦、罠、各個撃破、得意中の得意じゃ』
なんだか、凄く有能そうだ。
『流石に子供たちにお礼は難しいですけど、1ヶ月に一度、クッキーで労います』
僕はクッキーを子蜘蛛にあげてみた。
小躍りしてる。喜んでいるのだろう。
一匹あたり、500gのクッキーをあげるとして、1.5トンのクッキーが必要になる。
これは、クッキー生産魔道具が必要だな。
『妾もほしいのじゃ』
あー、合わせて2トンぐらいは必要だな。
傭兵と思えば安いもんだ。
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