村の特産品の開発 アイスクリームと飲み物
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【村の特産品の開発 アイスクリーム】ロレンツォ15歳~
水牛乳、砂糖、卵黄、生クリームを使ってアイスクリームを作る。
かき混ぜるのがコツ。空気を上手く混ぜ込むのだ。
これをしないと、重たい味になる。
だから、かき混ぜ用のアイスクリーム魔道具を作る。
ソフトクリームも作る。
レシピはほぼアイスクリームと同じだが、
ゼラチンを入れるのが異なる。
フワフワにするのは少し練習がいる。
コツを習得したら、ソフトクリーム製造魔導装置を作る。
ソフトクリーム製造機は掃除が大変だ。
毎日清掃しないと、大変なことになる。
その点、ソフトクリーム魔道具は便利だ。
内部を一気に魔法で清浄できる。
このソフトクリームを村特産のベリージュースに浮かべた飲み物が村で一番人気の飲み物になった。
ソフトクリームと言えば、コーン。
僕は巻いて作るワッフルコーンに挑戦した。
魔道具もつくり、量産可能になった。
最近のブームは、部屋を暖かくして食べるソフトクリームだ。
『うわ、暑すぎるだろ』
『このな、真冬ゆーのにTシャツ一枚でソフトクリーム。贅沢やわ』
相変わらずマリアか。と思ったら、セリア姉さんやメイドのメリッサまで。
ランベルトもいた。
姉さんはベリージュースフロートだった。
『領内ではソフトクリーム大流行ね。寒いのに』
前世でも、北海道の冬の室内は暑いらしい。
領外の人が聞いたら憤慨しそうだな。
【村の特産品の開発 飲み物】
酒類はどうしようか迷っていたのだけど、
サトウキビ砂糖が入ってくるのを見て、ラム酒を作ることに決めた。
僕はラムレーズン大好きだから。
エールはお祖父様のところから分けてもらえるし。
購入したサトウキビ砂糖を溶かして不純物を濾過し、
サトウキビエキスから生成した酵母菌により醸造酒を作る。
この醸造酒をもとに蒸留酒を作る。
ひょっとしたら、前世基準でも質の高いラム酒ができたかもしれない。
このラム酒にレーズンを漬け込んでラムレーズンの完成。
アイスクリームにラムレーズンを混ぜてラムレーズンアイスの完成。
『この新着アイスバカウマ』
『お前はバカネコだけどね』
おっと、キックされた。最近は手も足も早い。
『ねえ、アイスクリーム一度にガバっと食べてみて。リッチな気分になれるよ』
『バグっ!……キーンとくる……』
またもや、キックされた。
『ところでさ、スプーン上手に使ってるよね。猫の手で。どうやってるの』
『あんな、この世界は細かいことはどーでもええねん。気にしたら負け』
そうですか。
さて、物を発酵するときには二酸化炭素が出る。
この二酸化炭素を利用することにした。ドライアイスである。
魔道具で二酸化炭素のみを選別し、加圧圧縮した後に冷却して液化させる。
その液体の二酸化炭素を急速に大気圧力にすると、粉末状の固体になる。
その粉末を固体状にする。ドライアイスの出来上がり。
純粋な二酸化炭素によるドライアイスである。
不純物なしなので、食用に使っても問題ない。
ドライアイスを砂糖水に入れればサイダーの出来上がり。
ラムの水割りに入れればラムハイ。
どちらも好評。
ガラス瓶の製造が追いつかない。
ガラス瓶は魔道具化してるし、リサイクルしてるんだが。
だから、これは領内でのみ楽しむことにした。
と思っていたら、どこから嗅ぎつけたかドワーフがやってきた。
『凄い酒があると聞いてきた。ぜひ飲ませてくれ』
『いいけど、領内で働く?』
『ぜひ、働かせてほしい。ちなみに甘いものも大好きだ』
変わったドワーフが釣れた。
ドワーフは名前がドで始まりエで終わるのが男性。女性はエヴァで終わる。
ドガエ ドガエヴァ
ドルジエ ドルジエヴァ
ドロフェ ドロフェーエヴァ
ドルバジェ ドルバジェヴァ
ドゥナエ ドゥナエヴァ
こんな感じで10人もドワーフがやってきた。
鍛冶だけじゃなくて、酒造り担当にもいいかもしれない。
ちなみに、謎のドワーフ通信というのがある。
即座にこの村のことは王国中のドワーフの知るところになった。
ドワーフは当面はこれで打ち止め。
300人の領地にドワーフ10人は十分な人数。
それにどんどん来ちゃうからな、ドワーフは。
ドワーフは鍛冶と酒が全て。
ただ、将来は1万人体制を目指すつもりだ。
ドワーフにお引取り願うときも、一声かける。
順番リストを作成したら、すぐに数十人のリストになった。
今も増え続けている。
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