表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/102

15才。成人の儀~追放へ

誤字・脱字・感想等ございましたら、遠慮なくお願いします。

【15才。成人の儀~追放へ】


『これでお前も15歳になり、大人と認められることとなった。だが、残念ながら魔法の才能がない。アンジェリーナの子ということで目をかけてきたがな。王室法典により、お前は王位継承権剥奪。宮廷追放となる。爵位と領地を授けるから、そこで大人しく暮らせよ』


 目をかけてきた?

 僕は父とされるこの人としゃべった記憶が数回しかないんだけど。

 とにかく、やっと晴れてこの日を迎えることができた。


『これで城の空気が良くなるな。今まで臭かったもんな』

『魔法のない王族なんて、ホント恥以外の何物でもないもんな』

『民衆に馬鹿にされてるようで恥ずかしかったよ』


 馬鹿兄弟たちがこれみよがしに僕に侮蔑の文句をぶつけてくる。

 それにしても、馬鹿次男、香水臭いな。


 冷たい視線を感じながら宮廷を退出すると、

 僕はさっそく荷物の準備にかかった。



『とうとうこの日がやってまいりましたな』

『荷物はお任せ下さい。しっかりと旅立ちの準備をいたします』


 執事ランベルトとメイド・フィナも張り切っている。

 彼等には何度も意思を確認したのだが、

 僕についてくるというのは変わらないようだ。



 僕は聖女様に伝える


『3日後の早朝。退出するから、前夜に変身魔法かけとこか』

『わかったで。前にもゆーたけど、賊に注意な』


 うん。計画に入れてある。

 僕は執事やメイドにもそのことを伝える。


『マリアからの注意なんだけど、賊がまちぶせしている可能性が強いんだって』

『くっ、そうまでしてお坊ちゃまを……』

『多分、大丈夫でしょ』


 実は、すでに転移魔法陣が僕らの領地に備え付けてある。

 だから、直接転移することもできる。


 でも、賊を殲滅することを計画に入れてある。

 今回はゆっくり領地に向かう。



 荷物の準備にとりかかると言われても、マジックバッグにしまい込めるから、実質手ぶらだ。

 実際に持つのは、武器とボストンバッグ程度の多きさのバッグぐらいだ。


『マジックバッグって本当に反則ですよね。引越し業で稼げそう』

『商人が垂涎の目でみてきますよ。私も冒険者時代、獣を仕留めても持って帰れず、地団駄ふんだことが何度もある。下手すると、金貨数十枚を捨てることもあります』


 マジックバッグ持っている人ってこの世界に何人いるんだろう。

 僕のは古代魔法だから、ひょっとしたらいないかもしれない。


『古代遺産でマジックバッグがいくつか掘り出されてます。金貨数百枚以上の価値がありますね』


 数千万か下手すると億を越えるとか。

 マジックバッグの魔道具作れば、すぐに億万長者だ。

 もっとも、僕は金塊掘り放題だからね。犯罪っぽいけど。



 セリア姉さんにも伝える。

 セリア姉さんは変身魔法を覚えている。

 マリアとともに、猫になって脱出する算段だ。


 姉さんは、お付きのものとしてメイドを一人連れていきたいらしい。

 メイドのメリッサは姉さんが小さい頃から付き従っていた人だ。


 姉さんと同じラグドールでは畏れ多いとのことで、色揃いでシャムにした。

 今は『タイ』と呼ばれるようになった、オールドスタイルシャム。

 丸顔で愛嬌がある。



【15歳時の主人公】

 名前 ロレンツォ・ジョージャン

 年齢 15   性別 M   種族 ヒューマン

 HP 90   MP 400

 ○筋力 18  ○体力 18  ○速度 30

 ○知力 61  ○精神 62  ○意思 60

【スキル】

 刀   L5 格闘術 L4

 火魔法 L6 風魔法 L8 水魔法 L7 土魔法 L8 空間魔法L8

 気配察知L5 魔素察知L5 変身魔法L5 結界防御L5 身体強化L5

 料 理 L5 計 算 L6 翻 訳 L8 礼 儀 L4


 筋力~意思は、大抵の成人が8~12に収まる。

 50前後が人類の上限。

 ※小数まで数字があり、四捨五入した数字が表記される。

 この世界では小数の表記がない。


 スキルは、L3で一人前。L5で上級者。L7で名人。

 L8~は人外のレベル



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

励みになりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 変身なんかしなくてもバックの中に入れれば良いんじゃ?忘れてた?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ