11歳、マジックバッグで暮らしてます。
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【11歳、マジックバッグで暮らしてます。】
この頃になると、僕は城の中の本は全て読み漁り、暗記してしまった。
僕は映像記憶能力の持ち主だから、頭の中が図書館だ。
得意・不得意魔法もはっきりしてきた。
得意なのは、空間系の魔法。
転移魔法。マジックバッグ。飛行魔法。
飛行魔法も風魔法ではなく、空間魔法として発動した。
その方が効率がいい。
マジックバッグに入れないかな。
と思ったら、入れた!
古文書にはレベルがあがればマジックバッグに入れるとあったが、
とうとう僕もそのレベルに達したようだ。
中に入っても、見渡す限り白い空間があるだけだった。
息はできる。
多分だけど、僕の周囲に結界が張ってあり、
周りとは空間そのものが違うようだ。
でも、僕がしまい込んだものはどこにあるんだろう。
残念ながら、魔法は亜空間では発動しなかった。
これもレベルが上がれば発動するようになるらしい。
『お坊ちゃま、どこですか、ご飯ですよ~ おかしいわね、どこかへ出かけるとは聞いていないのに』
時々、メイドのフィナが僕がいなくて不思議がってた。
外に飛行魔法で出かけたり、転移魔法を使ったりするときは、フィナに一言声をかけるからね。
でも外の声は聞こえるから、緊急のときは姿を現すことができる。
驚かさないように、誰もいないところに出るけど。
『最近、実験でマジックバッグで生活するようにしてるんだよ』
『お坊ちゃま、それですと旅に出てもホテル要らずですか。お金使わなくて済みますね』
僕と一緒にいるせいか苦労性が身についてしまったフィナ。
ごめんね。
空間を切り裂いて、何かを瞬時に空間に放り込む、つまりこの世界から消滅させることも簡単だ。
例えば、相手の剣を消すとかね。
剣についている紋章を消すなんて小技もできる。
もちろん、相手の存在自体を消すこともできる。
やったことはないけど。
というのは、兄弟の僕への侮辱がひどくて時々腹が収まらないときがあるのだ。
そんなときはいっそのこと、奴らを消し去ろうか、なんて黒い気持ちが沸き上がってくる。
唯一、王族で僕の味方をしてくれるのは長女のセリアージュ姉さん。
女の兄弟は彼女だけ。
僕と同じで母親をなくしている。病気が原因だけど。
彼女はとにかく敵を作らない。
それは見上げたもんだけど、僕には本音を教えてくれる。
『できれば、王族から離れて遠くで暮らしたいわ』
セリア姉さんは、僕と同じで本音では王族を嫌っている。
『私、このままどこかの馬鹿貴族と結婚させられるのよね』
深くため息をついて、黒い発言をするセリア姉さん。
だけど、今の僕にはどうしようもない。
王宮がひっくり返るようなことがあればいいんだけど。
話を元に戻すと、不得意な魔法は、回復系の魔法。
それと、鑑定魔法。
鑑定魔法はこの世界にはないのかな?
アルベルトに聞くと、珍しいらしい。しかし、あることはあると。
冒険者ギルドとかに行くと鑑定魔法持ちがいたりする。
珍しいし有益だから、かなりの高給取りなんだと。
ただ、学習して身につくものではなく、神からの授かり的なものだという。
ある日突然発動できるようになるらしい。
【11歳時の主人公】
名前 ロレンツォ・ジョージャン
年齢 11 性別 M 種族 ヒューマン
HP 50 MP 150
○筋力 8 ○体力 8 ○速度 11
○知力 48 ○精神 41 ○意思 47
【スキル】
刀 L2 格闘術 L2 身体強化L3
火魔法 L4 風魔法 L7 水魔法 L5 土魔法 L7 空間魔法L5
気配察知L3 魔素察知L3 変身魔法L2 結界防御L3 身体強化L3
計 算 L4 翻 訳 L8 礼 儀 L4 料 理 L4
筋力~意思は、大抵の成人が8~12に収まる。
50前後が人類の上限。
※小数まで数字があり、四捨五入した数字が表記される。
この世界では小数の表記がない。
スキルは、L3で一人前。L5で上級者。L7で名人。
L8~は人外のレベル
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