異世界崩壊 ~僕と君に出来ること~

気が付くと

死んだ。

これまでの人生が走馬灯のように駆ける。

家族、友達、好きだったあの子。

その全てが一瞬のうちに全て消えてしまったと、そう感じた。

これからどうなるんだろう。視界は真っ暗なまま。

幾分かの時が流れたように感じた。不意に視界が開けた。久々の明かりに目が眩しい。

ふときずく。視界がおかしい。いつもと違う。大分縮んだようだ。周りを見る。どうやらどこかの部屋にいるよう。鏡を見る。そこには自分ではないあどけない少年の姿が写っていた。