さよなら…
あーちゃん、りっくん、たっつんって響き地味に好きです。このおさなじみーず꙳★*゜
言葉が詰まりそうになりながらも、
「…私は…颯がすきだよ…だけど…」
と言う愛姫に対し、
「それは僕じゃなく、たっつんに言わなくちゃね」
と言いながら陸は颯に電話をかける。
電話を構えていたのかワンコールで颯は出たのだった。
「りっくん?もしもしー?なした?」
つながった途端に陸はスピーカーにし、颯の声を愛姫に聞こえるようにしていた。
颯の声を聞けた愛姫は嬉しい気持ちが込み上げてきたのだった。
「颯?愛姫だよ…あのね、」
陸の電話越しに愛姫の声が聞こえて驚く颯。
「愛姫?俺電話何回も…りっくんち?俺も行くからそこで待ってて」
と言い、颯は電話を切った。
電話を切った後10分もしない内に高層マンションに辿り着いた颯。
すると、入口のところに愛姫1人だけが待っていたのだった。
陸は愛姫1人で颯に会って直接話をした方がいいというのだ。
「颯…颯…ごめんね?今日は…」
と下を向きながら颯のいる方に向かう。
そして颯は愛姫の顔を見たかったのか顎クイをする。
「ちゃんと俺の目を見て話せよ」
無理やり顎クイをされ恥ずかしくなり、そっぽを向く愛姫。
「恥ずかしくて…無理だもん。私は颯が好きなんだもん…」
颯に背を向けて話をしている。
そして、颯は急に後ろから愛姫を抱きしめる。
「俺も好き…」
耳元でボソッと愛姫に伝え、無事に2人の想いが通じあったのがこの瞬間だった。
「でもね、颯に迷惑かけたくないの。芸能人になったら会えなくなっちゃうし。私が耐えられない。だから…颯の事が好きだけど颯の気持ちには応えられないんだ。ごめんね?さよなら…」
涙を流しながら自分の伝えたい気持ち、本心だけは颯に伝え挨拶を交わしお別れを告げた。
「颯…ありがと…大好き」
と呟き高層マンションの玄関を出る愛姫だった。
これが、陸と颯、そして愛姫が最後に言葉を交わした日だった。
ほんとにさよならなんだよ…切ない…両想いなのに。。
※そして、颯!!早すぎでしょっ!、ってツッコミたくなりますよね!!電話切った後10分もしないうちに陸の家に着くって…