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空を駆ける(ミオ)2

 龍だ。龍だった。長い長い龍。鱗を纏った胴を長く後ろにうねらせた巨大な龍が空を舞っていた。ヤマトイ国の伝説の龍…ばあちゃんさんとムサシさんは、龍に、乗って来た。


「じ、実在するんですか!龍!」

「当たり前だろ!乗ってんだからな!」

「意外とな、いつも近くにいるんじゃよ。気がつかないだけでの。」


絵でしか、見た事なかった。近くって言ったって、何処にいたって言うんだろう。あの絵は、何処で見たんだったろうか。お祭りの日、川の近くの水神様が祀ってある祠に龍の絵があった気がする。


「川におるんじゃ。シノビとは縁があるでの。仲良しじゃよー。」


ばあちゃんは、バチーンとウインクしてくれた。そしてほぼ同時にその龍も、麗しくも恐しげな瞳をこちらに向け、ばあちゃんに合わせてバチーンとウインクしてくれたのだ。


その動作が何だかおもしろくて、思わず笑ってしまう。くすくす笑いながら手を振ると、

「先に行ってるぜー。」

とムサシさんとばあちゃんさんも手を振り返してくれた。


ぐるぐるとうねる龍の胴体が通り過ぎると、


「ミオちゃん、もうすぐワープするからね。」


とアカリナさんの声がする。振り向くと、パンダに翼が生えて空を駆けていた。あああ愛嬌がありすぎる。さすがアカリナさん。インパクトがすごい。パンダのアカリナさんがニコニコしながら、


「ちょっと眩しかったり、ぎゅうってなるけど大丈夫だからね」

と教えてくれる。私も笑顔で頷く。


 周りの景色が細かい光の粒になりぐるぐると回り始め、空気がぎゅうと圧縮されたようになる。そして急にカッと粒が弾け眩しい光に包まれる。


光を抜けると、空気が変わる。空中から見下ろすとそこには、黒い霧に包まれた城があった。




 

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