僕の仲間(クリストファー)2
僕がばあちゃんとムサシの事を説明し終わると、ミオは
「えええー。何の為に悩んで…ばあちゃん…?…」
と呟いていた。ジルによると、僕のサユリさんへの態度がミオを不安にさせていたらしい。ホントはばあちゃんだと分かって、これで安心してくれたかな?
それにしても、ミオ、もしかしたら妬いてくれていたのかななんて思うとすごく嬉しい。もうギューっとしてヨシヨシしたい。皆いるけどいいかな。ダメかな。
慌てて青くなったり赤くなったりしているミオの顔をニコニコと間近から見つめていると、爺やが空気をぶった斬って話を始めた。
「それからですね、皆さんにお話しておいた方が良さそうな件がありまして。」
「ああ、まずワシから話そうかの。」
ばあちゃんが続けた。
「ケルリア国の城にいる人間と連絡が取れなくなっていると情報が入ってのう。クリストファー王子は知ってるのか、伝えようと思って学園に来たんじゃ。」
「俺に伝えときゃすむのに、ついでに面白いから入っちゃえって入学しやがって。」
とムサシが口を挟む。
「ふおっふおっふぉっ」
ばあちゃん笑って終わらせてる。面白いんだね。
「それでですね。いくつか連絡の方法を試してみたのですが、返事が戻ってこないのです。」
爺やは、アカリナと一緒になって、使役の鳥に手紙を託したり、水鏡で城の様子を見たり、王とこっそり交換した通信用の魔具でこっそり僕の様子を伝えようとしたらしいが、連絡がつかなくなっていたらしい。何してんの…。
「僕はこの前ちょっと城まで行って来たんだけど、誰にも会わなかったんだ。その時はたまたまかなって思ったんだけど。城の結界を超えたら父上が覗きに来そうだったのに来なかった。忙しいからだと思ったんだ。いつもの戸棚にはお菓子がちゃんと入ってたから、皆元気だろうなって安心して帰って来てしまった。」
この前とは、ミオと夜の散歩を楽しんだ晩だ。幸せな晩だったけど、改めて思い起こすと確かに何かがおかしかった。
結界はあった。反応はなかった。
夜中だとしてもあんなに人に会わないなんて事あるだろうか。
人の気配は薄いがあった。みんな寝ているからだと思ったが、警備の騎士は起きて仕事をしているはずだからもっと気配がしていていいはずだった。それに、結界を超えれば父上がすぐ気づくから、ニヤニヤしながら僕とミオを見に来るに決まっているのに。
何が、あったんだろう。




