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君と僕の事(クリストファー)3

ちょっと、嫌そうにジルが言う。


「花でもやっときゃいいんじゃねーの。」

「もうあげたじゃないか。」


 そう、僕が転入の日にミオにあげた花は、すずらんだった。ミオが大事に持って帰ってくれたのを知っている。まだ、家に置いてくれているだろうか。あの花は魔法で作った花だから、簡単に枯れたりしない。送り主の想いが終わらない限り。また、受け取った者が想いを拒否しない限りは。


 「色々と、知略に長けるんだから自分でどうでもできそうなのに、何で俺に聞くんだよ。ミオをいじめそうな気の強い女子もあっという間に丸め込んだだろ。」


 多分、ジルの言ってるのは、僕が皆に執筆願いを出した事だ。

 いつか、ミオを僕の国へ連れて行きたいから、協力よろしくねという事と、それまでの出来事を物語として出版するから、毎日こと細かに記録してねとお願いした。特に、邪魔するようなヤツの事は、めっちゃ悪役としてもらさず書き上げてくれたら嬉しいなとも言っておいた。

 皆、素直ないい子たちだ。すぐにとりかかってくれた。卒業したら全て買い取り、ケルリア国の司書がまとめて物語にする予定だ。


 それが結果、意地悪の芽を摘む事になったとジルは言いたいのだろう。

 ばれちゃったかー。狙ってました。でも一石二鳥だよね。物語読みたいもん。


 「僕はミオがどう思ってるのか、気になるんだ。嫌がる事はしたくない。」

 「ぐっ。」

 ジルが変な声を出した。きっと自分の行いに何か思うところがあったんだろう。


 「ミオの、喜ぶ事をやってあげたいんだ。」

 「うぅー。」


あはは。ジルはおもしろいな。なんか嫌いじゃない。きっと素直じゃなくて、単純で真っ直ぐで一生懸命なんだ。


 「ミオは、僕がもらうから。」 

 

 「おまえ!それはっっっ、…」


 「ミオの気持ち次第だよね。わかってる。ジルが、ミオを一番知ってるのもわかってる。僕がいなければ一番ミオを守れるのはジルだろう。いつか、その時が来たら、騎士として、僕達について来て。」


 あ、ジルがフリーズした。

なんかちょっと赤くなってる。何で?


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