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紫眼の魔導師  作者: 愛華
プロローグ
1/4

この世界の理

 ーー魔法。

 定められたことわりの中で、奇跡と繁栄をもたらす唯一無二の力。

 魔法は人々に英知を与えたが、同時に戦いを引き起こし、多くの命を奪った。

 戦いのための戦いを繰り返し続け、魔法は奇跡ではなく、単なる兵器に成り下がる。

 魔法を武器とせず、奇跡と繁栄をもたらす者は魔術師と呼ばれていたのに対し、魔法を使用して戦う者は、魔導士と呼ばれ、敬われた。

 魔導士こそが、世界に最も貢献するものであり、正しき者。

 いかに敵を殺せるか。

 いかに戦場で生き残るか。

 それが全てであり、絶対的な価値。


 ・・・・・・魔法とは、そのように残酷な力だったのだろうか。


 やがて人間は、魔法本来の使い方を忘れてしまい、強国同士の戦乱の世に移っていくーー。


***


 強国ひしめくウール大陸。

 戦闘専門の魔法使いーー魔導師を多く有するこの大陸には、対立する国々を隔てるように、「迷いの森」と呼ばれる危険度Aに指定される場所があった。

 森自体が魔力をはらみ、立ち入った人間を惑わせる。

 森に住む魔物も、底知れない森の魔力を吸収しているため、凶暴性が増していた。

 もし森を突破せんとするのであれば、数十人の兵力と、魔法に長けた人間が必須とされている。

 今現在、この森を単独で抜けた者は皆無とされる、最高難度の森林だ。

 だが、その難攻不落の死の森に、たった一人で暮らす魔法薬学師が存在した。

 彼に出会い、命を救われた冒険者、又は追い払われた悪人達はこう呼ぶ。


 ーー森の守護者(ヴァルトガイスト)と。

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