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新世紀の殉教者

花びらが舞い落ちる季節に

作者: keisei1
掲載日:2016/11/12

 自転車に乗って 坂道を登っていく 夕暮れ

 昨日に置き忘れた 宝物を探して

 報われぬ気持ちを抱えたままで


 公園の隅に 誰かが作った 砂の城は

 切なくも 崩れて 雨に流されていく 夕暮れに


 影が伸びた道の上で 泣いていた 子供 また歩を進めた

 僕らを包み込む やさしさも消える

 そんな日が いつか みなに 訪れると知りながらも

 

 花びらが舞い落ちる 季節の儚さ 潤い求めて

 失った郷愁と 想い出の 欠片拾い上げて

 ふと振り返る 彼女の面影

 写真立てに 仕舞われた 君の笑顔が今 離れて


 

 河川敷沿いで 歩いて向かうのは 心の居場所

 昨日に忘れ去られた 傷跡に触れては

 チクリと痛む心の影が 


 並木道では 落ち葉が濡れて 悲しげにして

 誰もが 通る場所だろう

 見知らぬ人にも 話しかけて 手を その手を 両手を握り合えたら


 花弁さえ枯れていく 季節の物憂い 横顔を見つめて

 壊れいく記憶と 愛しさの 破片拾い上げて

 ふと思い出す 彼女の笑顔

 南十字星 そこに輝く 君の微笑み もう 届かず



 水たまり その場所に落ちて 溶ける 花びらよ

 許される 限りまで 声かけた

 君の背中は もう振り返らず


 

 花びらが舞い落ちる 季節の切なさ もう帰れない

 手を伸ばす 独り道と 言の葉の 切れ端拾い上げ 

 もう一度想う 彼女の優しさ

 触れては 離れ 僕を置き去りにして 涙

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