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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
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5.剣は......?

「コン。ここ何日かお前を見てきて、剣が向いていない事がわかった」


それは、剣の稽古を初めてちょうど5日目の事だった。


「ほ、本当ですか?!......そんな、どうすれば」


確かに、自分でも薄々思ってた事でもあるけど......。

そっか、剣は向いてないんだ。


「具体的には、剣に振り回されてるんだ。まだ幼いから仕方無いが、大体わかる。お前は剣よりロングナイフだ。片刃の剣で、軽く鋭いのが特徴だ。欠点としては、折れやすく、切れ味も落ちやすいということだな。

が、コンは魔法が使える。使い方次第では折れにくく、切れ味も落ちにくくする事もできる............と、セルベアも言っている」


ロングナイフを提案したのは俺だぞ、と付け足して満足そうにうなづいた。

それにしても、ロングナイフ......とある国の刀匠が、ナイフを長くすれば剣より鋭く出来るのではないかと考え、つくったもの。

その考えは的を射ていて、刃物の中では1番切れ味が良い。


「お父さん、護身用の体術を教えてください。まだこの体なので、練習は出来ませんが......。身を守りつつ、隙があればロングナイフを使う方が、僕には良いのかと思います」


「うん......コンは魔法を主にして戦いを構成した方が良いとは、俺も思う。......まぁ、戦い方は人それぞれだ。コンはコンの戦い方を見つけろ」


その後、お母さんにご飯で呼ばれるまで護身用の体術を教えてもらった。

昼からも頑張ろうと思っていたら、セルベアさんに呼ばれた。


「コン様。ディーネ様がお見えになられています。どの様になさいますか?」


「会うしか無いことはセルベアさんがわかってるんだろうに......。ありがとう、案内して」


「フフ......仰せのままに」


セルベアさんについて部屋へ行くと1人の......というか、ディーネさんが走り寄ってきた。


「コンさん!おいさしりゅりでしゅ(お久しぶりです)!」


そう言って、僕の顔を見上げてきた。


ーーーーーーかわいい。


素直にそう思った。

それで1つ、わかった事もある。

あの感情はつまり、好きだって言う事。


「コンさん?」


ディーネさんが不思議そうな顔で見つめてくる。


「あ、いや何でもない。お久しぶりですね。ディーネさん」


駄目だ。鼓動がうるさい。でも、答えない訳にはいかない。


「うん!わたしね、コンさんにあいらくてきたんらよ(会いたくて来たんだよ)?」


「そ、そうだったのですか。それは、とても嬉しいです」


大きくなって、ディーネさんと結婚出来たらいいのに......。

僕は、ディーネさんの事が好きなんだーーーーーーーーーーーー


「あのね!わたし、大きくなったらコンさんと、ケッコン?する!」


「ーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」


あー、えっとー。リョウオモイ?

いやでも、まだこの年なんだし心移りする可能性だってあるんだから期待しすぎたら駄目だ。心移りして欲しくはないけど......でもディーネさんの人生だし......あぁ!よくわからない!


「え、えぇ。では、12歳になってもまだ好きであれば結婚に持っていきましょう」


あぁ......約束しちゃった。

これでディーネさんが12歳になってもまだ僕のことを好きだったら結婚......。


ーーー強くならなきゃ。ディーネさんを守れるようにならなきゃ。


まだ武闘系は無理だけど、それまでは魔法を中心に練習すればいい。

7歳か8歳位になったら武闘系も加える。体作りみたいなのをして、護身用の体術をを教わりながらロングナイフの扱いも教わる。

武闘の方は少し不安だけど、もし。もし駄目でも魔法で強くなる。


「コンさん、そろそろかえるね?またね」


「うん......はい。ではまた会いましょう」


セルベアさんと部屋を出て行くディーネさんを見えなくなるまで見た。




「......よし」


表面上は小さく。内心は凄くやる気を出してお父さんと練習をしに庭へと向かった。

次回は何年か一気に飛ばします。

おそらく......5〜7年位です。


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