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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
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4.魔力量

「お願いします」


「はい、お願いします」


お母さんと魔法の練習を始める。

昨日は結婚の話しでできなかったから、今日になった。


「大体本で読んだと思うけど、魔法を使うには魔力か魔力を込めてある媒体が必要なの。魔力が多ければ高位の魔法を使う事ができて、戦術の幅もひろがるわね」


うん。ここまでは本で読んだ内容と一緒。

高位の魔法が使える。つまり、魔力が多い人の方が強いらしいし。


「でもね、魔力量が多い=強い。ってわけではないのよ。事実、下級......えっと、《下級》、《中級》、《上級》、《聖級》、《神級》とわかれているけど、下級魔術師が上級魔術師を倒したみたいだしね」


えっと、位の分けられ方は

下級魔法が4種類以上または中級魔法の1種類しか使えない人が下級魔術師。

中級魔法が2種類以上または上級魔法が1種類しか使えない人が中級魔術師。

上級魔法が2種類以上または聖級魔法が1種類しか使えない人が上級魔術師。

聖級魔法が2種類以上が聖級魔術師で、神級魔法は神しか使えない。

だったはず。


「例えば、下級魔法でもこうやって相性の良い魔法を組み合わせると中級魔法位にはなるの」


そう言って、水の玉を風で渦をつくった。

小さめの渦で、魔力を少ししか使ってないから日用生活並の魔法らしい。


「ここからが本番だけど、魔法を使うには[詠唱]が必要なの。中には、無詠唱で魔法を使う人もいるけどね。試しにやってみましょう。手を前に出して、手のひらを上にするの。その上に水の玉があるのを想像して、力をそこに集める」


言われた通りにしてみるけど、上手く出来ない。

何となく左手を右手に添えたら、魔力みたいな物の流れが感じられるようになった。その流れを手のひらに集めるように意識をしたらーーーーーー


「あ、できた!」


「こ、これって......。コン。あそこのいわに向かって撃ち出してみて。思いっきり」


撃ち出すって......手に魔力を集めて一気に解放するとかかな?

試しにやってみると、撃ち出したとほぼ同時に岩が砕けて、その向こうにある木に穴が空いていた。


「......コン。お父さんも呼んで3人で...セルベアさんも呼びましょう。1回話すわよ。先に言っておくけど......あなたの親になれて嬉しいわ、コン」


「えぇと...ありがとうございます?」



よくわからないけど、家族会議になった。


「コンは、ある程度なら、無詠唱魔法が使えるわ。さっきは、中級魔法を無詠唱でやったの」


あれ、さっきのは中級魔法だったんだ。


「本当か!?試しに行こう。セルベアは、周りに人がいないのを確認しながら見ていてくれ。コン、俺にさっきの魔法を撃ってくれ」


あの岩が砕けたのをお父さんに......い、いや。お父さんなんだから大丈夫。

計画無しにこんな事は言わないだろうし。


「セルベアさん、いいですか?」


「はい。周りに人はいません」


お父さんはもう剣を構えてるから、後は僕が撃つだけ。


「いきます」


左手を添えて、水の玉をつくる。それをお父さんに向けて......撃つ!


「ーーーーーーーーーーーーッ!」


お父さんは最初斬ろうと思ってたみたいだけど、目を見開いて受け流した。


「......中級魔法なんて威力じゃないぞ。今のは......そう、8年前に受けた魔法と同じ威力だ。だとすると......聖級並だぞ!コンの水魔法は!風は出来るか!?」


「た、多分......」


さっきと同じように魔力を動かす。風が吹き出して、すぐに大きな木も揺れ始める。


「(まだ......いける)」


魔力を込め続けてたら、自分が飛ばされそうになったから少し調整して、自分の周りだけ風が吹かないようにする。

気づいたらお父さんは足を地面にめり込ませてる。お母さんはセルベアさんに支えられて何とか飛ばされずに済んでるみたい。


「(よし......)」


吹き荒れてる風をボールみたいにしてまとめる。

風は止まったけど、圧縮してる分これに当たったら本当に危なそう。


「......いきます」


「......来い」


お父さんはこれまで見た事が無い位に集中してた。

不安ではあるけど、お父さんなら、っていう想いで......撃った。


それをーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






セルベアさんが前に出て手をかざした。


直後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






爆発が起こった。






ドコオオオオオオオォォォォォン............






砂煙が立ち上って周りが見えなくなる。

お母さんが魔法で砂煙を払った。


「コン様、約束です。今のは大切な人を守る時以外は使わないでください」


「う、うん......」


セルベアさんは手袋が破れてる事以外は何も変わってなかった。


「コン様は立派な聖級魔術師ですが、まだ2歳なので公開はしない方が良いでしょう。さぁ、続きは家のなかでしましょう」


皆がセルベアさんの言葉にうなづいた。


「あ。コン様の魔力量は、魔王に匹敵しますよ」


セルベアさんはそう言い残すと、1人で家に歩いていった。


ーーーーーーあの人は何者なんだろう。


それはおそらく皆が思った事だった。



よく考えれば、2歳これは凄いですよね。改良を加えるべきか否か......

これからも頑張って行きますかー。

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