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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
3/50

2.父さんとセルベアさんと魚屋さん

サブタイトルに、2. を付け加えました。

今日はお父さんとお買い物に来てる。

僕に家の外を見せるついでに、お母さんに言われてた。


「コン、この村はいいだろう?海から捕れる魚、比較的山の方で行われてる農業。そして魔物があまり出てこない。平和で過ごしやすいだろう?」


嬉しそうに喋る顔は本当にこの村が好きなんだって分かる。いつからこの村にいるのかはわからないけど、皆軽く挨拶をして行く。皆仲がいいみたい。

しばらく歩いてるとお魚屋さんについた。


「おい、レオール!前に話した息子を連れてきたぞ!」


お父さんがそう言うと、奥から、光ってる大きいおじさんがでてきた。


「おぉ、こいつか。......ハッ!そんなに眩しいかよ、この頭が。反射してるもんな!ハハハ!」


髪の毛が無くて、背が高くて。しかも怖い。なんでこんな人の所に来たんだろう。


「コン、こいつはレオール。見ての通り、昔は前衛として戦っていた。凄く強いんだぞ。このハゲ」


「昔はフサフサだったんだよ!と言うか、この坊主に理解出来てんのかよ。まだ1歳にもなってねえんだろ?」


この人、意外と考えて話してる。この人だったらわかるかな......


「おお?何だよ坊主、手話出来るのか?......なになに?......『ちゃんと理解出来てます。』か。............こいつ本当にお前の息子か?」


「ミーチェの血を多く受け継いでるんだろうな......。でないとこんなに偉いはずがない」


そこは認めちゃうんだ...。それにしても、お魚屋さんか......お買い物メニューのひとつがお魚だったような気がするんだけど...思い出せない。

そう言えば、後ろの方にいるのって、セルベアさんだよね?


「あぁう。あうえああん(おおい。セルベアさん)!」


あ、近づいてきた。


「さすがコン様です。私の追跡を見破るとは」


「セルベアじゃないか。どうしてここに?」


お父さんは後ろにいたセルベアさんに気付いてなかったみたい。


「奥方様が『あの人だけだと心配だから、後ろから見守ってて』と申し遣わされましたので」


「信用されて無いんだとよ!ハハハハ!いいきみだぜ」


お父さん結構落ち込んでるなあ。僕を抱いてる状態じゃなかったら地面にひざも手もつけてそうなくらい。


「具体的には、『何も買ってこずにかえってきそうだから』と」


「お、覚えてるぞ!魚に......海キャベツ!それから、コンのオムツと本を買うんだよな?」


すごい、お父さんがちゃんと覚えてる......あれ?


「その中にミニブタも入っていれば完璧でした」


「そうか......ミニブタか。.....................ミニブタ?!まてまてまてまて!ミニブタは売られてないだろ!コンを守りながら素手で戦えって言うのか!......これは、信用されてるのか?何か悪い事したか?一体ーーー」


お父さんもちゃんと周りを見ながら言えばいいのに。まあ、セルベアさんがお父さんの剣を隠してるのもちょっと悪いと思うけど。

まぁ、後は何とかしてくれると信じて......寝よう。


マジか......。って最後に聞こえた声はきっと、お父さんのだろうなぁ。





〜後日談~

ミニブタはお父さんがちゃんと倒したみたい。

ミニブタは全身石で覆われてるらしいから剣士が倒すのは難しいって本に書いてあったけどお父さんは1回剣を振っただけて倒しちゃったみたい。

セルベアさんも言ってたから本当なんだと思うけど、すごいなー。お父さん。




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